- 2023.03.26:walkin’ to the beat everlasting⑦
- 2023.03.04:walkin’ to the beat everlasting⑥
- 2023.02.26:walkin’ to the beat everlasting⑤
- 2023.02.25:walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:walkin’ to the beat everlasting③
- 2023.02.12:walkin’ to the beat everlasting②
- 2023.02.11:walkin’ to the beat everlasting①
- 2022.04.28:平和は、この曲であろう。30日目 World Citizen
- 2022.04.23:平和は、この曲であろう。29日目 スマイル
- 2022.04.21:平和は、この曲であろう。28日目 世界中が I love you
サブ・コンテンツ
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- 2023.02.25:[Radio] walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:[Radio] walkin’ to the beat everlasting③
夏は、この曲であろう。13日目
構成・鎌田浩宮
エプスタインズ。
2021年7月21日で、創刊11周年。
それを記念し、連載企画を開始です。
運動会やってるテレビを消せば、鳥の声が聴こえる。
セミたちが、歌声を自慢している。
夜中でも、カエルくんたちは田んぼで合唱だ。
夏だ。
ああ、たまんない。
夏だ。
間違いなく、夏だ。
夏と言えば、あの曲。
夏に欠かせない、あの曲。
市井の人から
著名人から
北の人から
南の人から
海外の人から
「夏は、この曲であろう。」
という曲を伝えてもらう、
チョー大型連載企画ですよ。
本当の夏を、すごそう。
本当に、夏をすごそう。
13日目
Saudade Louca
サウダージ・ローカ
Zeca Pagodinho
ゼカ・パゴヂーニョ
文・名無シー
Zeca Pagodinho ”Saudade Louca”(1989)
夏と言えば恋、恋の真髄は失恋というわけで、ブラジルのサンビスタ(サンバのミュージシャン。殆どはいずれかのサンバの団体エスコーラの一員) ゼカ・パゴジーニョも、狂おしい失恋の想いを歌っています。
その歌詞を眺めると、曰く、
もう恋はしたくない、花も見たくない、ハチドリももう二度と……
この想いで、気が変になってしまいそう……
等と。
サンバで時々聞かれる複雑で微妙な昇降を繰り返すメロディーがまるで本当の失恋のように溢れていて、想いに留めておかないとマズいことになりそうな程です。
迷惑防止条例は47都道府県全てにあるのです。もうその恋は諦めなさい。
ブラジルでは良い歌はとにかく皆カバーし合うし、少人数編成のサンバの楽隊を囲んだ歌のセッションの輪 パゴージ(ゼカの名前にもなっていますね) では、集まった皆で、愛すべき歌を歌いまくって、挙げ句その歌を皆のものにしてしまう文化があります。
みんな、おれ達の歌だ、あたし達の歌なのよ、などと、口には出さないもののそう思っている節があって、自分のことを歌っているかのような苦しそうな顔をして歌っていたりする訳です。 昔日本でも演歌を聴いて泣いているオヤジや影のある女がいましたが、あれです。
今回ディスクジョッキー・カマチョに回して欲しいのも元バージョンではなく、そのパゴージを録音したシリーズ『サンバ・ジ・ハイズ』(ルーツのサンバみたいな意味)収録のバージョンです。
恋に破れた男や女達が集まって太い涙を流しながら、なり切って歌い上げています。 聴いている自分も、あれ、これはおれのことを歌ってくれているのではないか?などと、身に覚えの無かったはずの恋の記憶に引きずり回され始めるのでした。
ところで、付け足しなんですが、メロディがよく分かる歌い方のリンクも紹介しようかと探していたら、大好きなレイラ・ピニェイロも凄くよかったのですが、
今年の二月、本来ならカルナバウがあった月に公開されたペリクレスさんという歌手の方のリンクに手話通訳が付いているのを見つけました。通訳の方は踊りながら手話で歌を辿って伝えています。
人は、障碍を持っていない同士でも心が通じ合わずすれ違い、別れ、こんな風に歌が出来ますが、障碍が隔てる関係の間に、歌を翻訳できる手話通訳の方がいて、橋渡しをする。
先住民大量虐殺の暗黒の歴史を今もなお引き摺り続け、街も治安が悪く、コロナ禍という事ではアメリカに次いで死者の多いブラジルですが、愛の歌を伝える踊れる愛の手話がある国だと言う事を感じて貰えればと、このリンクも紹介します。
ハチドリは、花に口づけ(する鳥)という意味のベイジャ・フローアと言いますが、日本のキツネのようなハンドサインを親指と人差し指を摘まむようにして作って、両側から合わせるのがわかります。
Tweetあなたの「夏は、この曲であろう。」を募集します。こちらから送信して下さい。本名の掲載はちょっと…であれば、ペンネームでもOKですぞ。
こんばんは。
今宵、いかがお過ごしですか。
ディスクジョッキーカマチョ、貴女の鎌田浩宮です。
新しい呼び名、嬉しいわ。
オリンピックって、15日間くらいで終わるんでしたっけ?
こちらはまだまだ絶好調。
夏の終わりまで、どんどん続いていきますぞ~!
今夜の選曲は、開会宣言も奏でてくれた名無シーどのでした。
彼はもう、エプスタインズの右腕、裏編集長、執行役員、取締役員なわけですが、学生時代は僕やスズキスキーや仲間と共に芝浦GOLDでたむろし、ポストテクノポップを探求、ハウスやらデトロイトテクノやらを漁る日々でした。その源流にはYMO。
もう、知り合ってから長いんですね。30年以上も前なんですよ!30年以上前ったら、JBはまだ生きてて歌ってるし、できたばかりの大人計画は五輪開会式に1万回出られないような差別とグロに満ちた芝居を打ってるし、中国はまだ貧しくて、東京の夏は32℃以下でした。そして名無シーとは、今が1番仲がいいです。信頼しきってます。今や、東京の気温は37℃ほどですが。
夏は、この曲であろう。
開会宣言 名無シー
1日目 Hot Fan in the Summertime 鎌田浩宮
2日目 Hello,my friend 重藤優子
3日目 白いカイト 野嶋俊男
4日目 虹 セイシロウ
5日目 Late for the Sky 長山和夫
6日目 夏が来た! 柄澤國博
7日目 いつか風になる日 大嶋悟
8日目 コズミック・サーフィン Mr.サマータイム てっちゃん
9日目 BIG UP 喜楽屋笑太
10日目 California Girls hoitoo
11日目 サマージャム’95 波よせて 梨乃
12日目 トランジスタ・ラジオ 青と夏 表参道が好き
13日目 Saudade Louca 名無シー
14日目 熱帯夜 りえだたき
15日目 NA Do Do 洪愛舜
16日目 Summer Goddess ひのみか
17日目 夏をあきらめて つつしみ深美
18日目 Mambo Sinuendo 出口信一
19日目 相馬盆唄 杉本紀男
20日目 Moe ‘Uhane (Dream Slack Key) 松麿健夫
21日目 ひき潮 柄澤國博
22日目 Where The Boys Go 小原浩靖
23日目 Till I Die 鎌田浩宮
24日目 君は天然色 エム
25日目 海 柄澤國博
26日目 Sugar Baby Love アガタシネマ