夏は、この曲であろう。2日目

構成・鎌田浩宮

エプスタインズ。
2021年7月21日で、創刊11周年。
それを記念し、連載企画を開始です。

運動会やってるテレビを消せば、鳥の声が聴こえる。
セミたちが、歌声を自慢している。
夜中でも、カエルくんたちは田んぼで合唱だ。

夏だ。
ああ、たまんない。
夏だ。
間違いなく、夏だ。

夏と言えば、あの曲。
夏に欠かせない、あの曲。

市井の人から
著名人から
北の人から
南の人から
海外の人から
「夏は、この曲であろう。」
という曲を伝えてもらう、

チョー大型連載企画ですよ。

本当の夏を、すごそう。
本当に、夏をすごそう。

2日目は、大友太郎監督「明日も遊ぼうね」(エプスタインズにてDVD発売中)主役であり、フラメンコダンサー・LOLAとして活動している、重藤優子です。映画撮影時、彼女は中学生であり、大友監督やスタッフは大学生であったのでした。だってあんた、33年前のことなんだもん。

でもってエプスタ、11年目にして初めてユーミンを扱うぞ~。僕の初恋の人も、ユーミンが好きだった。そのことを教えてもらって、図書館で荒井由実のカセットを借りて「ベルベット・イースター」がいいな、と思ったのだった。

2日目
Hello, my friend
松任谷由実

文・重藤優子

当時わたしはまだ十代で、何年ものあいだとっても好きだった人がいました。とってもという言葉じゃ不適切といいますか、自分と彼の境目が全くわからなくなるくらいの、十代の女の子の心と体では受け止めきれないような恋愛をしていました。

 ある夏の始め、十代最後の夏の始め、わたしの前にちょっと気になる男の子が現れました。彼と付き合ってみたいなと思いました。

 結局、その夏の終わりに付き合っている彼とは別れることになり、二人は最後のデートに出かけます。晩夏のあっつい最中で、早朝から日没くらいまで、海に行ったりしたような。その夏はこの歌が大流行していて、行く先々どこででも流れていて、別れてから何日も廃人のように暮らしてるあいだも、世の中ではじゃんじゃんこの歌が流れていて。

 なんでそれほどの大恋愛を手放してまで、ちょっと気になったくらいの男の子に走ったのか?という人間の解決できない謎を(笑)、不思議なことにうやむやに解決してくれる調べといいますか。

今でも、たまたまこの曲が耳に入ってくると(不思議なことに四半世紀以上たっても、夏の夕暮れに勝手にこの曲が耳に飛び込んでくるシチュエーションがほんとに多いのです)、いろんなことに「まあいっか、人間だもの」みたいな、良い意味で投げやりな気持ちになって、胸がギュッとしつつもすこーし元気が湧くような。そんな夏の一曲です。

あなたの「夏は、この曲であろう。」を募集します。こちらから送信して下さい。本名の掲載はちょっと…であれば、ペンネームでもOKですぞ。

夏は、この曲であろう。
開会宣言 名無シー
1日目 Hot Fan in the Summertime 鎌田浩宮
2日目 Hello,my friend 重藤優子
3日目 白いカイト 野嶋俊男
4日目 虹 セイシロウ

2021.07.21