2012年9月14日(金)も、首相官邸前、行ってきたど!久々に!

取材/撮影/文・鎌田浩宮

4週間
ぶり
の、
復活

8月17日以来、福島県相馬市へ出向いていたり、体調を崩したりで、久々だぜ、イェイ。
今回も風邪のため、記事の掲載、遅めでごめんね、イェイ。

中吊り広告、秋だぜ、イェイ。
車内、4週間前より、空いてる気がする、イェイ。

決して!デモ主催者に疑問を持って休載してたわけじゃないぜ、イェイ。
仲間割れなんぞ、してる時期じゃないぜ、イェイ。

下車したが、どーも官庁の勤め人風情しか、見当たらない。
参加者、減ったのかなあ。

ヴェ?
改札に、おまわりさん、いない。

まだ、出口規制、してるはしてるけど。

あんなに大勢で4番出口へ誘導してたおまわりさん、2人しか、いない。

ね?
ヒマそーでしょ?

午後6時13分。
地上に出る。

4週間前のように、警官と主催者から、列の最後尾へ強制的に誘導されることもない。
だからすぐに、その場で撮影を続けられた。

無線か有線でスピーカーが多々設置され、約100m離れた首相官邸前・最前列でのスピーチを、後方でも聴くことができるようになった。
これはいい。
以前より一体感が生まれるし、最前列へ参加できない疎外感が薄まるよ。

それにしても、日没、早くなったのお。
以前は、日没、7時だったもん。

で、スピーチを聴こうとすると、このおまわりさんが拡声器で
「歩行者は右側を歩いて下さい」
と声をかぶせてくる。
いつの間にか僕、
「スピーチが聴こえねえじゃねえかよ!気を利かせろよ馬鹿野郎!」
と叫んで、周りの参加者さえ驚いてました。

久々なので、風邪引いてるのに、元気な僕!

 

数か月の間
辿り着けなかった
首相官邸前
最前列へ
簡単に
行けちゃった。

 

で、簡単に最前列の首相官邸前まで行けちゃいました。

社民党・福島瑞穂。

お次のスピーチは、共産党・志位和夫。

その後沖縄から、元民主党、現無所属の瑞慶覧長敏もスピーチ。

しかしこの人達というのは、なぜまず第一声に
「私達の力が足りずに大飯が再稼働してしまい、原子力規制委員会の人事も撤回できない事を深くお詫びします」
と言えないんだろうか。
アジることしかしない彼等には、心からうんざりする。

自身を反省することなく、この国の左翼は駄目になった。

彼等のスピーチを取材する報道陣。
海外メディアも含め、その人数は多い。
このデモを報道せず悪名高まったNHKも、長時間に渡り取材していた。

相変わらず参加者の中核を成すのは、50~70代、年配の人々だが、4週間前に比べ若者が増えた気がした。
実際、ベビーカーを引いた親子連れもいた。
車いすの人も、目の不自由な人も見かける。
警察の規制を受けない車道を自転車で駆け回る、数十連隊のデモチーム。

どれも、嬉しい。

とにかく、このデモのいいところは、未だに常連参加者だけでなく、今回初めて参加する、という人が少なくないところだ。

 

合同庁舎第4号館前。
国会正門前。
経産省前。
分離
では
なく、
拡散
していく
デモ。

 

じっくり首相官邸前の取材もできたので、最後尾はどうなっているか、
行ってみた。
予想通り。
4週間前よりも、参加者は減っていた。
こんな手前で?という所が最後尾だった。

人のいないスペースで、ゆったり座りながらシュプレヒコールを上げる人。
ギターを引いてる年配の男性も。
新宿西口フォークゲリラか?

しかし、首相官邸前から1ブロック離れた交差点に来ると、まさか。
十字路の四方から、各々シュプレヒコールが聞こえてくるんである。

まずは、報道で知っていた、徒歩1分の、合同庁舎第4号館前へ行ってみた。
ここは、原子力規制委員会準備室が館内に設置されたことから、新たにデモが開始された場所だ。

映像じゃ伝わりにくいんだけど、もー、右翼並みにスピーチが野太いのよ。
敬語なんか使わないし。
「ふざけるんじゃねえよ!」
とかシャウトしてて、首相官邸前と同じ主催者とは思えない。

こんな間近で、大音量のシュプレヒコール。
全く仕事にならないだろう。
ざまあみやがれ。

ここにも、沢山の人が集まっている。

同じ建物の別の場所で、たんぽぽ舎という団体が、ごく少人数でシュプレヒコールを上げている。
何だか可愛らしくて、いい。

ああ、風邪っぴきであちこち駆け回ってるんで、バテてきた。
もうひと踏ん張り。
5分ほど歩き、国会正門前へ。

あ、またあのちびっ子、ステージに上がってるな。
僕も早熟な子供だったから、こんな風になってたかもね。

子供がいると、場が和むケースもある。
それだけ、デモには楽しみがないことの裏返しなんだけどね。
だって、2時間立ち続け叫び続けるだけなのよ。

国会正門前も、シュプレヒコールとスピーチが交互に行われる。
スピーチは、デモ参加者で、飛び入りの人がほとんど。
不快な政治家は、見ずに済んだです。

このようにしてかなりの広域に拡散しているのには、訳がある。
敢えてこの映像を観てほしいんだが、

これは首相官邸前から続く長蛇の列の、最後尾。
こんなに真っ暗で、何も目標物のない所で、参加者は忍耐と信念を持って、2時間シュプレヒコールを続けるんだよ。
それを毎週やるのは、気力が萎えてしまうのも分かってもらえるでしょ?

なので、数カ所に拡散していれば、それだけスピーチする人のすぐ傍で、一緒に参加できる。

 

僕ら
は、
遂に、
第二段階
へ、
大きく
歩き出す。

 

そして、最後に首相官邸前に戻り、最後のシャウト。
本当に警備が緩くなった。
車道と歩道を区切る警察車両も減ったし、自由に歩けるようになった。

このデモがなかったら、政府は30年代原発ゼロ目標を決定しなかっただろう。
主催者が言うように、30年代まで待っていられないし、核燃料再処理は継続するなど、問題だらけの目標だが、まずは第一段階としてここまでこぎつけた主催者に、大拍手を送りたい。

この子たちを守るためにも、即時停止、再処理も廃止という第2のステップへと、僕らは大きく踏み出したのだ。


2012.09.15