震度6強だったので相馬へ行きました 2日目

撮影・文/鎌田浩宮

2022年3月21日(祭)

あさめしは杉ちゃんが作ってくれた。
その後、庭で倒れ4つのパーツに転がっていた灯篭を、重いので2人で元に戻す。


お父さんの友達、洋子さんが来る。まだ水道がちょろちょろとしか流れないとのことで、お父さんの後輩が給水所で汲んできてくれた水と、僕が送って昨日届いた水を、洋子さんの車に積み同乗。家に着いて水を降ろし、台所まで運ぶ。洋子さん宅の被害状況は、明日訊くことに。

この度の地震で、遠方から水を送った人が多いかも知れない。しかし高齢者であれば、それらを家の中に運ぶのも一苦労。発送が届く日は1日家にいなくてはならない。ただ発送すればいいというものでもないようだ。

杉ちゃん家に戻り、持ってきたカメラで、破損した箇所を撮影。相馬市のり災証明などに使うため。

2か所のひび割れ。

このようなすき間は、無数にあった。

障子の通る溝が傾いてしまったので、障子が開閉できなくなった。

ひび。そしてトイレ上部が欠けている。

撮影した写真は、約160枚。同じ箇所を数回撮影したものもあるが、かなりの箇所でひび割れやすき間が発生した事が分かる。

写真を僕が持ってきたPCに落とし込み、暗がりで分かりにくい写真は明るさやコントラストを調整し、杉ちゃんのスマホンに送る。杉ちゃんは、それらを市のり災証明サイトへ送信。全壊や半壊ではなく、一部損壊とあらかじめ銘打って申請すると、より早く証明書が発行されるそうだ。

ひび割れなどの修理は、り災証明が下りてから行う事に。
なので、以降は独り暮らしのお父さんにとって難題だった事に着手。
風呂場の蛍光灯のスターターを取り替え、茶の間の電灯カバーを拭き掃除。煙草のヤニで茶色に染まっていたが、実は透明ガラスだった。

ひるめしは、僕がきつねうどんを3人分作る。相馬の海で採れたあおさのりをまぶした。
以降、朝・昼・晩のめし全てを僕が料理した。

明日から仕事のため、杉ちゃんは浪江にある自宅へ帰宅。

午後は、風呂場の掃除。
80歳のお父さん、齢の割にはしっかり掃除できているが、やはりあちこちに汚れが目立つ。2時間かけて掃除する。
僕の家の風呂場は古い。築45年のマンションなもんで、掃除しにくい。杉ちゃん家の風呂場は改築してあるので、とっても掃除しやすい。

普段は、夕方5時くらいから呑み始めるお父さん。それまでに湯船へ湯を張り、めしの準備。冷蔵庫を眺めて、何を作れるか考える。結局、かぶと鮭のあんかけなどを作った。

お父さんと2人で差し向かいで呑む。いいものだ。
杉ちゃんの家には、下のamazonで売っているような大堀相馬焼の器がいくつもある。お父さんのお母さんの実家には窯があり、かつては器を作っていたそうだ。




2022.04.06