「ディプソルVol.01 多様性社会の再生」を読んでみる。

いやあ、もう9月、早いですねえ!
歳をとるほど時の流れが速くなるから、
還暦ぐらいだと、
お正月が済んだらすぐに夏フェスで飲むミネラルウォーター買いに行く感じ!

…夏フェス行くのかよ。
…モッシュするジジイ。

っつーことで、先日発売された、東北大震災と障がい者を巡る書籍、
「ディプソルVol.01 多様性社会の再生」
の特集ぞ。

(販売ページはこちらだ!)
http://epstein-s.net/archives/1022

158p / 21cm / A5判
ISBN: 9784904827062
NDC分類: 369

この本は全158ページの2部構成になっちょりまして、
第1部は今回の震災で、どんな被害を障がい者が受けたか、
第2部は障がい者が生き生きと働いている企業・作業所等の紹介
です。

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情けないことに、本って読まなくなってきてるし、
重い腰上げて本を買うんなら、キーとなるのは、
どれだけ自分にとって大切な情報を入手できるか、
ですよね。

この本は、様々な障がい者支援団体、NPOなどに
かなり綿密に取材をしてるんだけど、
自分の周囲に障がい者がいなかろうとも、
どれだけ自分に置き換えて読み込めるかで
この本へのシンパシーが変わってきます。
想像力、って大事なんだよなあ(遠い目)。

例えば僕の父は高血圧がひどく病院の薬がないと大変なことになる、
母は慢性の便秘で市販の薬を飲まないとヤバいことになる。

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この震災で知的障がい者の方々も、
薬が手に入らず生死にかかわる状態になったんですが、
彼らの場合、自分の症状を人に伝えられない、
そうなると、医者の処方箋がないと
どの薬が必要か判らないということが頻発した
とこの本には書かれてあるわけですよ。

でもこれって、医者がいない、病院も崩壊した今回の状況だと、
うちの父や母にも当てはまる話なんです。

だから何人も、病院が都度都度発行してくれる、
どんな薬を処方したかの説明書を、
避難袋の中に入れておいた方がいいってわけ。

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そういう意味では、
僕も、そして多くの人も
障がい者、なんだよなあ。

 

あと、こんな取材も書かれてありました。

かつて自閉症の子供が時々近所でパニックになった、
最初は無理解だった近所のおばちゃんおばあちゃんも、
今では、元気かい?買い物かい?と
その子に声をかけてくれるようにまでなった。

しかし10年以上かけて築き上げた地域コミュニティーが
一瞬の津波で流されてしまった。
新しい土地に住むことになり
理解者のいなくなった今、
最初からまたやり直しなのかと思うと、悔しい、と。

もう、ドラマか映画を観るようですね。
理解者、地域、仲間、友人を喪失すること、
これは僕ら皆に共通するテーマです。

この話を掘り下げるとね、
弱い人は
気の毒とか、
可哀想とか、
社会保障が云々、
て話しではなく
みんな、それは「個性」なんだよなあ、ということで。

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キレやすいとか、
短気とか、
足が遅いとか、
美人とか、
ハゲとか、
負けず嫌いとか、
引っ込み思案とか、
うつ病とか、
心臓病とか、
発達障害があるとか、
全部個性の1つなんだなあ、というか。

それぞれの個性がぶつかりあうから、
そりゃ面倒だし鬱陶しいこと多いし。。。

それが、理解しあうことによって、
迷惑かけてかけられてが当たり前じゃん!となってきて、
元気かい?買い物かい?と声をかけるようになる。

そして、自分も他人も楽になれるような。

 

と、様々なエピソードが載っているこの本を、
本当はぜし皆さんに買ってもらいたいのではあるが!
エプスタ始まって以来の太っ腹!
なんと抽選で2名様に、この書籍をプレゼントしますど。

http://epstein-s.net/archives/category/contact

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2011.09.05