楽しい脱原発①　小6、校内にて脱原発デモ敢行！前編

どうせなら、
楽しく脱原発、
とか、思うのです。

そーゆー主張も、あり、だと思うのです。

と、そんな我が社に、スクープが舞い込みました。
「公立・小学6年生男子2名、学校内にて脱原発デモを敢行！」
これ、めっちゃファンキーでファンシーだ！
映画「小さな恋のメロディ」の爆弾シーンを想起させる可愛さ。

早速会ってきて、美味しいお蕎麦屋さんで、
1時間もインタビューしてきました！
少年はクエ星人くん(もちろん仮名)と、お母さんの梨乃(仮名)。
何故梨乃かって言うと、極妻のよーに怖いからだそうです、ハハハ。

読んでもらえれば分かるけど、
小6ったら、もー立派な一人格よ。
大人びすぎているとか、
生意気だとか思う人は、
子供の世界をよく分かってないんだと思う。

でも、インタビューの後は、
3人で公園に行って、ブランコで遊んだり
うちの浪(猫)と遊んだりして、可愛いの。
親子の愛が、愛おしいの。

それでは、1人の少年が、初めてシャカイと対峙する
壮大な物語を、とくとお読みあれ。

(インタビュアー・構成　鎌田浩宮)

DVC00004

何か飲む？
クエ星人(以下、ク)「じゃあノンアルコールビールを…」
ガハハ！あ、こんなのあるよ、子供ビール。サンガリアだ。
ク「これ甘いです」
梨乃(以下、梨)「ビールの味じゃないんだね」
あと、天ぷら盛り合わせ食べようよ。
じゃ、乾杯！

担任の先生はさあ、何歳くらい？
ク「30代の男。結構若くて、性格もいい、言う時には言う先生」
梨「えっ？どうかなあ。なんか頼りないけどねえ？あのへなちょこ」
梨乃より年下だし？じゃあ相当いいところないとね。
梨「雰囲気は優しいけど」

kodomo_beer

先生はさあ、原発の話題とか放射能の話とか、授業とか学級会とかでする？
ク「いや、しないですけど、それを議題にして、学級会をしませんかって先生に言って」
その議題はずばり何？
ク「原発はいるかいらないか」
かっこええなあ！
ク「で、○○ちゃん(クエ星人くんの親友)が大賛成してくれて」
梨「ムーンウォークが上手いんだよね。○○は親がブルーハーツのメンバーから付けた名前で」

blue_hearts

ク「でもそれは、高校生くらいになってからやった方がいい、まだ君たちには早いって先生に言われて」
梨「へなちょこじゃん。今やるべきだよ」
俺もへなちょこだと思う！
結構先生からダメだって言われる議題とかって多いの？
ク「まあ議題としてはへなちょこなのが多く先生に選ばれる」

pink-lady

俺達の時は、俺みたいな異常な奴が多かったから、議論したくてしょうがないんだよ。
朝まで生テレビ的な(笑)。
鎌田君は学級新聞でピンク・レディーばかり第1位にして書いてるとか、鎌田君は放課後自転車を手放し運転してたとか。
1番ひどいのは先生からの議題で、鎌田君にはなぜ友達ができないかとか。
梨「鎌田君ばっかじゃないですか(全員笑)」

asa_nama

でさあ、高校生くらいの話題だって言われた時、どう感じた？
ク「いやそれはどうかとは感じましたけど」
まあ、あんまり逆らいたくないもんね。
梨「クラスの雰囲気もあるんじゃない？原発に対して考えている子ってあまりいないみたいで」
ク「僕と○○ちゃん以外、ほぼゼロって感じ」

fukushima-tokyo

じゃあ、普段の議題はなんなの？
ク「住むとしたら都会か田舎か、とか」
へえ、ディベートなんだ。
あんまり学校ネタじゃないんだね。
他のクラスメートは、個性がなくてつまんないって感じ？
ク「つまんない人って嫌ですよね。なんかの個性が飛び出してないと面白くない」
皆、個性足りないなって感じ？個性ってなんだろう？言いたいことを言う、とかかな？
ク「特徴がある、とかです」

the_timers_2_thumb

○○ちゃんはどんな特徴があるの？
ク「ダンスが異常に好きで、反原発意識が高い」
ふーん。○○ちゃんとは原発、具体的にどんな話するの？
ク「あの…、タイマーズとかの話」
おお！！あの素晴らしいバンド。僕はライヴ行きました。
ク「ウフ！」
梨「いいなあ」
ク「あの、原発賛成音頭って知ってますか？」
はい！存じております。

ク「あれを歌いながら校庭を歩いたりぃ」
ウハハ！どっちが先にその曲知ったの？
ク「それは○○ちゃん」
カッコイイね○○ちゃん！
ク「カッコイイ」
梨「憧れてんだよね」

zo-syoku

○○ちゃんが色々仕入れてくるんだね。
俺の頃と似てるなあ。
誰かがスネークマン・ショウとかYMOの「増殖」とか聴いてきて、休み時間にギャグとか話してくれるの…
ク「ちょっとキスの天ぷら食べていいですか？」
梨「私、なすを…」
俺じゃあかぼちゃいくわ。俺ねえ、話すと止まんないんだよ。そういう風に止めて！
梨「美味しい」
お酒も美味いね。
幸せ。
この楽しみとインタビューの楽しみがハーフ＆ハーフになってるよ。
梨「ハーフ＆ハーフ！」

sneakman-show

○○ちゃんとは他にどんな話するの？放送禁止にならない程度に。
梨「言える言える？」
ク「えーっとですねえ…」
まあ6年生なら、そーゆー話もするよ、楽しくてしょうがないんだよもー。

11pm1

で、原発賛成音頭は、タイマーズのアルバムを○○ちゃんが持ってきてくれたの？
ク「いや、youtubeとかで…」
うわ？イマドキだ、かぼちゃ口から出ちゃったよ。今度CD貸すね。
梨「ブックオフにはなかった」
じゃあyoutubeで、エッチなのも見つつ…
ク「(咳払い)フフ。あとは、サマータイム・ブルースとか、ラブ・ミー・テンダーとか」

そういう曲聴いてさ、色んなこと感じると思うんだけどさ、何が1番胸に迫ってくる？
ク「事故からどうなっていくのかとか…あまり考えたことないんですけど」
とにかくスゲエぜって感じ？
ク「うん、何かが刺さってくる」

genpatsu-sansei

で、原発賛成音頭はいつ歌ったの？
ク「いやもー中休み」
サイコーだ！じゃあ児童も先生も皆いるわけだ。グッジョブ！
ク「気分がすっきりする」
皆の反応はどうだったの？
ク「いや全く気にしてない。何事もなかったかのように。まず聴いてませんね」
先生とかは？
ク「いやあ、僕たちは全くそういうのを気にしてなかったというか」

datsu-genpatsu-demo

これが今、日本中を騒がせている、小6二名による脱原発デモということですね？
ク「まあ」
素晴らしい！我がエプスタインズ社では大きく取り上げたいと思います。
ク「フフ！」

○○ちゃんは、誰からそういう曲を教わるんだろうね？
ク「やっぱり、お父さんとかお母さんから」
いやあ、○○ちゃんの親もクエ星人くんの親も、皆グッジョブだね。

…後編へ続くよ！

2011.09.13

<< >>