EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#58「翁長雄志沖縄県知事死去」

構成・鎌田浩宮

遂に、この日が来てしまいました。
身内にすい臓がんで亡くなった者がおり、
症状の進み具合も似ていたので、
とても悲観的にこのことを見ていました。

翁長さんを批判するリベラルや
基地反対派もいましたが、
翁長さん以上に事を成し遂げられる人は
いなかったのだと思います。

エプスタインズでは
翁長さんの死を心の底からお悔やみ申し上げ、
翁長さんの意志を引き継ぐべく
沖縄に住む人々の声を
届けようと思います。

最初の1人は、那覇市在住の
やんばるLOVEさん
(50代・男性)からの声です。

 

 

遂に、が早すぎましたね。。
僕も父や叔父をすい臓がんで亡くしたので、対症療法ではどうにもならないのが分かっていたので、あの急激なやせ方を見て心配していましたが、まさかの早さでした。よりによって防衛省の聴聞を今日、9日に控えたこのタイミングかよ!と、残念を通り越して憤りを覚えました。

誰の陰謀だ!とまで思いたくなってしまうのは、僕だけではないはず。
ボブ・マーリーが愛用のコンバースに針を仕込まれて、脳腫瘍に罹患したエピソードを思い起こしてしまいました。

そんな勝手な想像はおいといて、ちょうど最近読んでいる本の中に、「琉球独立宣言 ~実現可能な五つの方法~」(松島泰勝 著)というのがありまして、多分に民族闘争的な側面が強調されている感のある内容なのですが、琉球が今に至る歴史や、世界の島嶼国が独立に至った経緯、スコットランドの独立投票についての取材なども紹介しつつ、琉球が歩むべき道としての独立の方法を提示している内容でして。

これまさに翁長さんが発信していた、中国や台湾~東南アジアとの歴史的・地理的親和性を生かして、日本も含めたアジアの交流の場として繁栄すればいい、武器がないからとどこかの国が戦争しかけようとしても、自国民がいるから手を出せないという平和状態でいいんです、ということとリンクしてるんですね。

沖縄の米軍統治時代、翁長さんが学生で東京でアパートを借りようとしたときに、琉球人お断りと張り紙があったとか、他にも差別的な経験をしたという話もされていますが、そんな差別意識が当然だった青年時代を過ごしてきた翁長さんと同世代の政治家たち、とくに今の政権与党の面々には琉球蔑視が根深いのではないか、と思ってしまいますね。でなければ、こんな酷い扱いできないよね。

琉球はそもそも文化的にも歴史的にも日本とは別の国なので、こんな扱いが続けば今後さらに独立運動が顕在化してくるだろうし、独立とまではいわない多数の人々も、奥底に持っている思いをそれぞれの形で表に出してきつつあります。

翁長さんの死が琉球人だけでなく、日本や世界の多くの人々の行動のきっかけになれば、と思います。

沖縄二誌は一面トップニュースで報じてますね。
いやはやしかし、がんの一番の原因はストレスですから、国に殺されたも同然ですね。。

 

 


2018.08.09