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東北の人と「東京五輪」を語る
構成/文・鎌田浩宮
選手村
の
立派
な
マンション
と、
仮設住宅
と。
「あまちゃん」の記事ほどには至ってないけれど、「楽天イーグルス優勝」の記事にも、多くのアクセス、サンキュー!
なかなか報道されない東北の生の声を届けられて、よかった。
さて、東北の方々には、も少し、お聞きしたいこと、あった。
2020年の東京オリンピック開催について、どう思っているんだろう?
東京に立派な選手村のマンションが建設され、被災地には仮設住宅のまま苦しみ続ける方々がいるなんて、どう考えてもおかしい、と僕は思っていたからだ。
加えて、人手も材料も不足している被災地の復興工事に比べ、割のいい入札価格で着工できるオリンピック関係の工事によって、さらに被災地の人手と材料が不足することも懸念されている。
加えて、原発事故はコントロールされているという、世界中についた嘘。
これらを、東北の人々は、どのように考えているのかしら?
早速、訊いてみました。
お相手は、前回に続き既にレギュラーの感もある、福島県相馬市在住、杉本敏之君のお父さん・紀男さん。
さあ、電話でじっくり語ってもらったど。
獲れた
魚、
食べてるよ。
僕は、震災被災地の復興が第一優先で、五輪に使う金があったら被災地に回してほしい、五輪なんて大反対だったんだけど、お父さんは元々、五輪誘致に賛成だったんだよね。
「東京で開催されれば、少しは東北も良くなるんじゃないか。東北に金が入ってくる」
サッカーは仙台のスタジアムでやるとか言ってるけど、本当なのかなあ?なかなか東北に金は入ってこないと思うよ。
「五輪で日本が儲かれば、政府の借金も返せるだろう?そうすれば、東北の復興に金が回ってくる」
そんなにうまくいくとは思えないなあ。本当は福島で開催すればいいのにね。
「そうだなあ。ただ、大きな競技場がないんだよなあ」
安倍が「汚染水は完全にコントロールされている」って言ったのはどう思う?
「安倍、馬鹿なこと言ってるな。皆怒ってるよ」
おじさんも、相馬の海で大好きな趣味の釣りができないもんね。
「船が出ないから釣れないしな。釣りをしてる人はいるんだけどな。もう食べたりしてるよ」
そう?試験操業が再開したのはニュースで見たけど。
「基準値の100ベクレルを下回ったんで、店でも売り出したんだよ」
それは知らなかった!よかったねえ。インターネットで福島民報を見てみると…あった!
相馬双葉漁協が再開した沖合底引き網漁の試験操業で水揚げした魚などが26日、相馬市の松川浦漁港から県内外に出荷された。
同漁協の放射性物質サンプル検査の結果、水揚げした11魚種は全て検出下限値未満だった。このため、毛ガニやマイカ(スルメイカ)など9魚種計約1・5トンが同日朝、相馬原釜魚市場買受人協同組合を通して県内と仙台方面に出荷された。
相馬市のスーパーなどでは復興支援特価などで店頭に並んだ。宮城県山元町の主婦阿部淑子さん(70)は同市中村のスーパーシシド相馬リボン店でスルメイカ1パックを買い求めた。「店頭に並んだ商品は安全だと思うので普段から放射性物質の影響は気にしていない。漁業関係者には被災地復興のために頑張ってほしい」と語った。
ゆでたタコ2種類は加工後の27日朝に引き渡される。県内や仙台、築地方面に流通する見込み。
(福島民報 2013/09/27 11:46)
続いては、こちらも前回に引き続き、仙台を中心に復興支援の仕事に携わるワオ君(仮名)。
彼に、電話インタビュー。
福島の
人にも、
喜んで
もらえるような。
「本当は五輪はトルコでやってほしかったよ。イスラム圏で初だから、世界平和のためにもいいよ」
僕もトルコに賛成だったよ。まだ開催していない国に優先してあげたいとも思ったしね。
「でも、もう決まったことだからね。それに、お祭りをやりたいと言う人たちの気持ちを否定すべきじゃないとも思うよ」
ほう?
「今さら招致決定は覆せないんだから、福島の方々に喜んでもらえるよう、安倍はああ言った以上、これから死に物狂いで原発事故を解決してもらう」
逆に情報を隠ぺいなんかしたら、世界が黙っちゃいないぞ、と。
「それはつまるところ、原発が1基もない国でも、五輪を滞りなく開催できるんだということを世界に見てもらうということだよ」
そう。原発の稼働がゼロでも、既に電力は足りている。安全に五輪を開催することを世界にアピールするということは、つまり…
「そう。日本の原発は全て廃炉にするということだね」
それは前向きだ!そうしないと、選手や観客が安心して来日できないよ。
「さらに言えば、軍隊のない国で、集団的自衛権のない国でも、平和に五輪を開催できるところを見てもらいたいね」
いいこと言う!中国とも韓国ともシリアとも仲良くできる国じゃなきゃ、開催の資格なしだもんね。原発再稼働も集団的自衛権も、僕ら世論の多数とは逆の、とんでもない方向へ行きそうだけど、五輪をきっかけに食い止められれば。
街を歩いていて、小学校を見かけると、必ず「東京五輪を誘致しよう」の垂れ幕が大きく飾られていて、おっさんはガクゼンとしたのだった。
Aの考え方もあれば、Bの考え方があってもいいよね、多様性を認めるのが学校という場なのに、まるで全校生徒が誘致をしたがっているかのような。
これって、全体主義、だよね。
ああ、やだ、やだ。
まくら!さくら取ってくれぇ。
さてさて、2人へのインタビューも、次回で最終回ど。
「東北の人と『消費税』を語る」
をお見逃しなく!
つづく!
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