EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#46「県民大会」

写真/文・やんぼう
構成・鎌田浩宮

オスプレイの
普天間配備に反対し
約10万人が参加した
2012年9月の
県民大会以降で
最大。

 

5月15日というと、内地の人は分からないと思いますが、沖縄の人々なら皆が知っています。
1972年のこの日、沖縄県がアメリカから日本に戻った「復帰の日」です。

毎年この「復帰の日」には、県内で平和行進が行われます。
1978年から実施され、12日から14日の3日間行進します。
辺野古を出発する東コース、本部を出発する西コース、那覇を出発する南コースがあり、それぞれ県内米軍基地や沖縄戦の戦跡などを巡り、平和や基地問題を訴えるものです。

しかし今年は、様子が異なりました。

辺野古での米軍基地建設工事が強行着工され、民主主義が通用しない中で、2015年5月17日(日)午後1時に、プロ野球なども開催される沖縄セルラースタジアム那覇 にて「戦後70年止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」が催されたのです。

県内外から35000人が集まりましたが、どうやら35000人というのはスタジアムの収容限界人数でありそれ以上の明記ができないため、実際にはそれ以上の来場があったようです。

沖縄県人口は142万人、参加者35000人なので参加率2.5%です。
シンプルに計算すると、東京の人口1343万人で参加率2.5%は33万6千人の参加となり、圧倒的な民意です。

ジャーナリストの鳥越俊太郎さんや、元外務省・現作家の佐藤優さんも来場。
映画監督、オリバー・ストーンさんからもメッセージが届きました。

エプスタインズにてここ数年辺野古のレポートを寄せてくれている、沖縄県名護市在住のウチナーンチュ・やんぼうさんがこの大会に参加し、レポートを寄せてくれました。
今や、エプスタ沖縄支部長ですね!

それでは、ぜひお読み下さい。

午前中、中城村で別の用事があった為12時すぎにセルラースタジアムへ向け移動開始、スタジアム周辺は渋滞が予想された為、新都心よりモノレールを使って移動しました。
しかし、新都心へ入る手前の古島駅ですでに駅入り口で行列が・・・
新都心で車を止め、おもろまち駅へ着くと券売機の前で行列・・・10分ほどかかりようやく購入
さらにホームへ上がる階段手前で行列・・・
臨時の列車も出していましたがモノレールに乗り込むまでに20分以上かかってしまいました。
すでに午後1時を過ぎておりUstreamの配信を見ながら会場へ向かいました。


スタジアム上空にはドローンも飛んでいました。

会場周辺ではかなりの人の数でスタジアムに入りきれない人たちが
外に設置された大型モニターでみていました。
スタジアムスタンド席は満席、通路も人だらけで移動も困難、階段も
みんな座っていて隙間がありませんでした。
外野席もステージが見えないのにもかかわらずほぼ人で埋まっていました。
3万5千人を過大だという人がいますが、とんでもない
ものすごい数でした。

長いですが 是非見て頂きたいです。

沖縄県民は自ら基地を提供した事は一度もない。
戦後、収容所にいる間に銃剣とブルドーザーで強制接収したのです。
そこを70年も使い続けているのです。
それを返して言う事はいけない事ですか?

登壇した皆さんは、集まった人達、参加は叶わなかったけど
心はスタジアムの人達すべての代弁者だったと思います。

挨拶の中で特に翁長知事が熱かったと感じました。
いつも冷静な対応のイメージからは想像できないほどでした。
「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー」
挨拶が終わるとスタンディングオベーション
安倍首相のアメリカでの演説の何倍もの拍手喝采でした。
もちろん私は誰よりも早く立ち上がり拍手しました。

3万5000人「屈しない」 辺野古反対 沖縄県民大会

米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設に伴う新基地建設に反対する「沖縄県民大会」が十七日、那覇市の野球場で開かれ、主催者発表で約三万五千人が集まった。新基地阻止の決議を採択し、昨年の名護市長選、県知事選、衆院選などで示された沖縄の民意をあらためて訴えた。

出席した翁長雄志(おながたけし)知事は、辺野古移設が普天間返還の「唯一の解決策」とする政府に対し「阻止することが唯一の解決策だ」と強調。沖縄の方言「しまくとぅば」で「沖縄人を見くびってはいけない」と声を張り上げると、参加者が立ち上がって拍手を送った。

翁長氏は「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」と重ねて表明。辺野古移設計画を推進する安倍政権に対し「日本の政治の堕落だ。自国民に自由と人権、民主主義の価値観を保障できない国が世界と(同じ価値観を)共有できるのか。日米安保体制・同盟はもっと品格のある、冠たるものであってほしい」と批判した。

参加者らは午後一時の大会開始前からスタンド席を埋め、外野席や球場外にもあふれた。「辺野古新基地ノー」「われわれは屈しない」と気勢を上げた。

翁長氏は二十七日から訪米し、辺野古反対の意向を米政府に直接伝える方針。

東京新聞2015年5月18日朝刊1面


2015.05.19