EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#47「読者と対論」

構成・鎌田浩宮

2010年のエプスタインズ創刊時から続くこの連載
「EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA」。

前回の県民大会レポートを読んだ読者の方からSNSを通じて、ご意見ご感想をいただきました。
その方、Aさん(匿名希望)は以前エプスタの緊急連載「有志連合と協力して」⑥でも、SNSを通して意見のやり取りをさせていただきました。
いつもお読み下さり反応をいただけるのは、とても嬉しいものです。

その時のAさんの論調は、
「後藤健二さんの殺害後、報復の連鎖により有志連合がISに空爆を行なった。そこでまた無実の子供達や女性やお年寄りが殺害される。後藤さんは子供達を思っているようで、結果その逆になってしまっているではないか」
というものでした。

なお、下に掲載するAさんと鎌田との対論は、県民大会後の5月18日から5月20日まで続きました。
そして今日は翁長知事が、アメリカを訪れます。
翁長さん、ちばりよー!

それでは、お読み下さい。

Aさん
一方で、仕事が増えるからなど移設して欲しいという沖縄の方の声も私のところには入ってきます。ちなみに私は移設反対です。非常に難しい問題です。それこそ、大阪のように住民投票で決めることはできないのでしょうか。


住民投票をするまでもなく、知事選、2014年の衆院選で移設反対は示された、と判断しているのでしょう。

A
それは論点がずれていると私は思いますよ。


意図的にずらしたのです。再三選挙で民意を示しています。その度にその地域では仲の良かった者同士が意見の食い違いから敵同士になり、地域コミュニティが壊れてしまっているのです。その傷口に塩を塗り込むように、さらに住民投票は僕には考えられません。

A
鎌田さんのご意見も一理あります。私が言いたかったことは移設だけに絞って白黒を決めて欲しいということです。鎌田さんは民意と言いますが、国側はそう思っていません。あくまでも、知事選、衆院選に過ぎないと言っているのです。だからこそ論点を一つに絞って決着をつけて欲しいのです。


残念ながら、国は馬鹿ではありません。民意は理解しています。政府は仲井真が許可をしたので粛々と進めているという理由です。なので住民投票をしても「法的効力がない」と突っ返すだけでしょう。

A
鎌田さんだからあえてお話させて頂きますが、「移設反対」は声に出しやすいですが、「移設賛成」は声に出しにくいです。これまた事実です。横田基地へのオスプレイ配備の件もまた同じです。「本当は賛成なんだけど、声に出したら…」…


何度も沖縄へ行き、辺野古にも行ってきた経験から言うと、基地問題を語り合う事自体がタブー視されていますね。よくサラリーマン社会では政治と宗教の話はするなと言いますが、それと同様です。

A
そうかもしれませんね。いろいろ考えさせられます。

 

 

と、ここまででやり取りは終わったのですが、皆さんは住民投票についてどのように考えますか?
ご意見ご感想をお待ちしています。
この画面右上の[CONTACT]より、どうぞ!


2015.05.27