第十六話「クリームシチュー」

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肌寒い夜、小説家の鈴木(吹越満)は編集者といっしょにマスター(小林薫)の店で酒を飲んでいた。鈴木は妻と娘を捨て、十年近くやさぐれた生活を送っている。鈴木たちが店を出た後、入れ替わりに入ってきたのが、キャバクラで働く花(朝倉あき)と客の鉾田(徳井優)。花は鈴木が食べずに残していた「クリームシチュー」を注文する。花は小さい頃父親が家出して以来、ずっと母子家庭で過ごしてきた。最近は母親とも喧嘩ばかりで、自分で学費を稼ぎ大学に通っている。マスターの作ったクリームシチューを食べ、母を思い出した花は涙をこぼす。幸薄い花は、幸せをつかめるのか。
(公式サイトより抜粋)

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クリームシチューに集う者たち

鎌田「今回は深夜食堂の中核、松岡錠司監督だね。期待したいなあ…」
倉田「ここのところ、第一期と印象が異なる話が多かったので、今回
   松岡監督にはものすごく期待していたのですが…です」
鎌「でもね、逆に僕は何を深夜食堂に期待してるか、判った回でもあったよ。
  僕と倉田君の好きな『猫まんま』の回などは、平凡な人々が、
  愚直に人生を歩んでいく純粋さを見事に描ききったところに感動したんだ
  よ。なにも、現実の世界に、週刊誌のページに沢山転がっているような
  話は、ここでは観たくないんだ」
倉「実は松岡監督が演出したとは正直思えなかった回でした…」

客にクリームシチューを仕込んで出すマスター。喜ぶ客、客。
倉「冒頭からちょっと嬉しい展開ですね!最初何を作ってるんだろ?
  って思いました。タイトルを知らずに見たので。そしてクリーム
  シチューだった時、うわあ~!ってなりました(笑)」
鎌「ホンキートンクのピアノが流れてる。ありがちだし、ちょっとうるさい。
  深夜食堂は今までの無音の心地よさを大切にしてほしい」

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倉「クリームシチューを居酒屋で見た事はないですが、この客達の
  行動はすごく分かります。誰かが食べてると食べたいもんです。
  しかし、クリームシチューを食べている人ってみんな可愛らしく
  見えるのは何故なんでしょうねえ。作内だけでなく、現実世界で
  でも僕はそう感じます」
鎌「深夜食堂に集う人たちって、家庭料理に飢えてるんだよ。
  家で作ってくれる人がいなかったり、仕事に疲れて作る暇がない。
  そんな中で、クリームシチューってのは、家族皆で食べる
  家庭料理の代表選手なんだ。だから可愛くなっちゃうよ」

倉「でも実際クリームシチュー出す飲み屋なんてあるんですかね?」
鎌「うん!あのね、三軒茶屋に伊勢元っていう古い居酒屋がね、銭湯
  の前にあるの。風呂上がりに一杯、いいでしょ?でね、お通しが
  なんとビーフシチューだったの。それも割と大っきい器なの」

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倉「ええ!?それビーフシチュー屋ではなくてですか?(笑)」
鎌「居酒屋だよ。サービスいいなあ、けど、酒に合うのかなあと思っ
  たんだけど、これが合うんだよねえ。女将さんもあったかくって
  ねえ、一発で気に入っちゃったお店」
倉「ビーフシチューは洋酒系には合いそうですね。まだそこあるんで
  すか?ぜひ連れて行ってください!あ、今から(笑)」
鎌「いいよ!あと、皆知らないんだけど、三軒茶屋は銭湯が多いの。
  いいよお、お風呂を選べて」
倉「西側の東京では一番くらいにまだまだ風情を残した町なんでしょ
  うね三茶。周囲も残そうとしてるからかもしれませんね」

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吹越満を、どう走らせるのか。

担当の編集者に、妻と子の家に戻れと諭される鈴木(吹越満)。
倉「吹越満さん、本当に色々出られるようになりましたね。
  WAHAHA本舗にいたなんてイメージ、もはやないですよね」
鎌「WAHAHAにいる頃から、アート志向の強いネタばっか
  やってたもんね。どっちかっていうと、当時ライバルだった
  ラジカル・ガジベリビンバ・システム(シティボーイズ・竹中直人・
  中村有志・いとうせいこうで構成された80年代後期サイキョーの
  アーティスティックなコメディユニット)に近いノリだった」
倉「どんなドラマにでも映画にでも出演されているイメージですね。
  今や香川さんと並ぶくらいに出演してるんではないですかね?」
鎌「そうかもね」

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倉「でも、あまり今回は吹越さんの良いところが出ているようには
  あまり思えませんでしたね。昨今吹越さんが出ているドラマで
  の役柄とさほど変わらないというか」
鎌「うん」
倉「芸で身を窶す、というかダメ作家役は似合うんですが、吹越さん
  ならではの印象が欲しかったです。もっとキレたダメ人間を(笑)。
  話を変えて、今回は小説家、広くは芸術家の生態を垣間見せた様
  な話かとも思いますが、どう思いました?」

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家庭が芸を滅ぼす、と言って。

鎌「芸術家っていうのは、家庭を顧みずに他に部屋を借りて、創作に
  専念する人、多いよね。でも、創作だけに専念できる人と、まあ、
  そこで女を囲っちゃったり、今回みたいに女を呼んじゃったりっ
  てのも多いんだよね」
倉「絵画や小説家、近くでは俳優さんなんかでは話を聞きますね」
鎌「でね、それを赦す妻というのも少なくない気がするね」
倉「昔は作家の妻や浮気した女などが泣き寝入りというか、ずるずる
  としてしまう小説などが多くありましたし、実際もそうだったん
  でしょうけど、現代ではどうなんでしょうね。そして鎌田さんも
  芸術家ですが、もしも鎌田さんが妻だったらば、赦せますか?」
鎌「あ、僕、芸術家ではなく、自称芸人です(笑)。芸術家と結婚するなら、
  その段階で異性関係は破天荒になる覚悟をしないと駄目だろうね」

倉「多分ですが、私も作家のはしくれ。自作を破ってしまえる鈴木と
  いう男を考察するに、多分大きな自信を持てた時代が過去にはあ
  ったんではないかと思います。持ち上げられたのかもしれないけ
  ど。だからこそその頃の水準に達していないモノは破り捨てたく
  なる」
鎌「あるいは単なるやけくそ人間かもね。だって、僕みたいな芸人だって、
  人様に聴いてもらうのなら、少なくとも自分が納得した、出し切った作品
  じゃないと、世には出せないと思うもん。だからそうしてできた作品は、
  自信があるからボツになってもストックしておくよ」
倉「作家も色々ですが、やはり作品は子供と言いますよね。その辺り
  からも鈴木という男の描写は始まっていたのかもしれません。
  彼は芸術の為なら、ではなく、プライドの為ならなんでも捨てら
  れる男。だから妻子すら…、という。そう想います」

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人間を好きな、キャバクラ嬢。

鈴木が帰った後、常連(徳井優)と共に食堂にやってくる花(朝倉あき)。
倉「今回、いまいち徳井優さんの役づけが分からなかったんです。
  僕は最初、キャバクラの経営者かと思ってて、それで最後に面接
  で出て、“あ~そうなん?”って感じになりました。あまり深夜
  食堂で役付けで間違う事は無かったんですけどね僕…」
鎌「前にもこの対談で喋ったけど、苦労しているキャバ嬢、
  多いと思うよ」
倉「あれは一期の第九話『アジの開き』の時ですかね」
鎌「そうそう。僕の知ってるキャバ嬢、二子玉川の自宅から自由が丘
  の店まで、自転車で通ってるって言ってたもの。昼はデパートの
  販売員をしながら働いている人もいたなあ」
倉「今聞いても頑張ってますね。足太くなっちゃうなあ」

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鎌「うちの母も、父が女と家出しちゃったから、稼ぐために水商売を
  やってたんで、こういう職業に偏見はないよ」
倉「僕はなんでしょうね、直接の水商売を幼い頃に体験した経験も
  親や親類でその職の方もいませんが、全く偏見ないですね。
  客商売という点では周囲に多くいましたからそのせいかもしれ
  ません」
鎌「あ、そういえばエプスタインズの人気連載小説『Cao no Café』
  の主人公もキャバ嬢だったね。もう1つの人気コンテンツ『若女
  将けい子』、彼女も接客では苦労してるんだろうなあ…」
倉「僕の祖母も若い頃は仲居をしていたそうです。どの接客業も本
  当に大変でしょうし、携わる理由も人の数なんでしょう」

鎌「僕は9年間サラリーマンで営業をやってたんですが、水商売同様、
  人間を好きでないとやっていけない職業ですね。その意味では、
  この花という娘は、人間を好きそうでいいんだよなあ。
  徳井優と仲がよさそうなのも、うわべだけじゃない空気なんだ」
倉「でもこのシーン、作家の鈴木が頼まなかった最後のクリームシチ
  ューを、娘である花が注文する奇縁は、なんとも深夜食堂マジッ
  クだなあと想い、ここはホッとする気持ちになりました」

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シチューの味。家族の味。生活の味。

マスターに、自分の母が作ったシチューの話をする花。
鎌「僕にも、人んちのクリームシチューには鮮烈な思い出があってね」
倉「どうぞ」
鎌「高校に入ると、それまでの三軒茶屋のビンボー友達以外の交流が
  新たに始まるのよ。それでね、新しくできた友達の家で、夕飯を
  ご馳走になったの。そしたらね、今まで食べたこともない美味し
  いクリームシチューが出てきたのよ!どこのメーカーのルゥを
  使ったんですかって聞いたら、全部手作りなのよって言われて
  ね!もー、後頭部を鈍器で殴られたよーな衝撃。え?ルゥなしで
  作れるんすかっ?裕福な家ってすげえなあ、って」
倉「僕は全部手作りなんてこれまで二度ほどしか食べた事が…」
鎌「あ、そう!よかった、三軒茶屋貧民窟だけの話じゃなくて…。
  ま、とか何とか言って、今じゃ、ビンボーな僕でもルゥなしで作る
  んだけど。でね、まあ、今振り返ると、その友達の家は、極端に
  お金持ちな家ではないんだけど、レシピを知ってる知識やら、
  食事の支度にたっぷり時間を割けるところとかに、生活のゆとり、
  ってやつをまざまざと感じさせられたんだねえ。
  うちも含めて三軒茶屋のお母さんは共働きだから」

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倉「花の場合、さほど上手ではなかった母の手作りシチューでしたが
  それは鎌田さんのお話から考えると、ムリをしていたのかもしれ
  ませんね。生活のゆとりがあるように娘には見せていたのかも」
鎌「なるほどお」
倉「今回の花の思い出話は確かに悪くないんですが、ここで話の全て
  が見えてしまった気がしました。ちょっと序盤から語らせすぎか
  と思います。鈴木が妻子を捨てていて、すぐに花がああいう事を
  言ってしまったら、そう思ってしまう。ちょっと構成が安っぽい
  なあと思ってしまいました」
鎌「分かるよその意見。この2人が親子だってことは、
  もっと後で描いてもいいよね」
倉「多分、花と鈴木の繋がりが、もう少し分からないまま進んで行っ
  てたら、まだ情感や全体の収まりは良かったのかもしれません」

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エピソード、とは。モノローグ、とは。

紙で出来た東京の1カット。食堂で眠っていた花。
倉「今回、不思議なカットが挿入されてましたね。手作りの街のよな」
鎌「僕、CMなのかと思って録画しないでいちゃうところだったよ」
倉「こういう実験やそのカット自体は良かったのですが、今回の話に
  はマッチはしていなかったと思います。後は花が話した“掌のほ
  くろ”の話。掴めないほくろの話もモチーフとしてはイイのに、
  なんででしょうね?あまり胸に来ないのは」
鎌「なんだか古い少女漫画のようなおセンチさに感じちゃった。
  ま、そこをオダギリジョーが『ムー一族』のようにかき混ぜて
  くれるんだけど」

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倉「僕はその後内定が決まった花が、キャバクラ勤めがバレて内定が
  消される流れになりますが、その際、夜の街を歩く花の後ろ姿で
  マスターのモノローグだけでそれを伝えた点なども、マイナスだ
  ったのではないかなと僕は思いました」
鎌「帰る後ろ姿に行く前の、お稲荷さんに手を合わせてから、自分のほくろを
  見つめている一瞬までのところでモノローグを入れたらよかったかもよ」
倉「その後デリヘルの仕事まで花は始めてしまう訳で。掌のほくろ同
  様、幸せを掴めない、という事です。この流れをマスターの語りだけで
  終わらせたのは、せっかくの逸話も生きない選択だったと
  僕は思います。もう少し違う方法があったかと」
鎌「あの後ろ姿のゴールデン街の絵には、哀感がないんだよね」

倉「そして深夜食堂を出て街を歩く花の後姿の絵。内定が決まった夜
  のカットに対し、乗っているのはマスターの後日談モノローグで
  す。いわゆる絵とは逆の、というかやっているのは不幸の演出の
  はず。その割りにあのカットの撮り方は幾らなんでも雑だなと思
  って観ていました」
鎌「あるいは、モノローグの台詞も悪いのかなあ」
倉「こういう点が、もしかしたら第一期との情感の差に現われている
  のではないかと、最近ようやく思うようになりました」

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『いいんだよ。幸せにも抜け道はあるんだよ』

デリヘル嬢となった花と鈴木が出会ってしまい…
倉「今回のドラマに関係なく、この状況というのはものすごく息苦し
  く感じました。父と娘がこういう場で会ってしまう事。そういう
  作品は存在しましたが、いつも物凄く哀しい気分になります」
鎌「しかしデリヘルはちょっとステレオタイプな展開だなあ」
倉「しかも鈴木はよくも娘を殴れたなあと驚きました。花も殴り返し
  てくれてよかったですけど」
鎌「でもまあ、なんとか話し合って、その場で深夜食堂に向かうんだね」
倉「そして、深夜食堂で向かい合う父娘。ここが淡白にしてしまって
  全体テーマがどこにあるのか分からなくなりました」
鎌「で、私は父からも母からも理解されていない、
  と嘆いて店を飛び出ちゃうんだね」
倉「今回はテーマが揺らいでいたように思います。本当に」

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就職面接の面接官が、例の常連(徳井優)で驚く花。
鎌「“幸せには抜け道があってもいい”って台詞、優しくて、いいね」
倉「今回、唯一救われた気持ちになりました。常連さんがあそこに居
  てくれた事も台詞もですが、徳井さんの優しい演技も良いんでし
  ょうね。僕も抜け道が欲しいです。どこにあるんですか?誰か教
  えて下さい(笑)」
鎌「でも、正社員じゃなくて契約社員としての採用だったね。大卒なのに。
  今の就職事情を知るようで、この世の中をつらく思ったなあ」

倉「“幸せを掴む”“幸せにも抜け道があるんだよ”という台詞が仮に
  テーマだとしたら今回は纏まっていませんよね。作家の鈴木が呼
  んだ子が実の子だったという流れもあり、初めて父子が対峙し、
  そこから家族の関係の修復が始まる、というところで終わりまし
  たが如何でしたか?」
鎌「3人が笑顔でシチューをすするラストカットに不自然さを感じるんだね」

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だらしない男の小説を、面白かった、とマスター。

倉「やはり、僕には大事な何かが一つ足りていない気がしますね。
  二人の奇縁、デリヘル嬢と客という出会いすらさせておいて足り
  ていない。花はそれを許さない状況から金の為に仕事をしていた。
  父の鈴木は何もしていなかった。それが出会いだけで全部丸く収
  まるんでしょうか?ちょっとドラマ的なウソに納得がいかない
  です。これは個人的趣味もあるかもなんで強要はしませんけど」
鎌「マスターが鈴木の捨てた小説の原稿を、取っておいて読んで
  いてくれていた、というところはすごく素敵なエピソードなんだよね。
  マスターは、どんなだらしない人間の小説でも、拾って読んでおいて
  くれる。だからそこを強調したい。父母娘3人揃ったけど、何となく
  ぎこちなくシチューを食べているところに、マスターが原稿を渡す。
  うん、読ませて、と娘。なら書き直す、と父。娘の少しだけの微笑。
  そこでカットアウト、でいいんじゃないかな」

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倉「多分、鈴木の作家の苦しみ、家族への忘れえぬ想い、改心、この
  辺りの匂いが弱すぎたからなんでしょう。それこそ吹越さんなら
  ばこの辺りを素晴らしい演技でみせられるはずなのに…」
鎌「今回のテーマは『家族の再生』よりも、常連と花が織りなすこち
  らに重きを置いた方がよかったのではないかしら?」
倉「そうですね。そうすれば“幸せは掴めるの?”という所から全体
  を構成して欲しかったかもしれません。それほどに徳井さんの台
  詞は良かったので。その“幸せ”について作家鈴木も苦悩をして
  いるような部分がもしもあれば、なんだか腑に落ちたと思います。
  今回は松岡さんらしくない、個人的に少し残念な回でした…」

鎌「あとね、頑張っている人は、ずるをしてもいい、そんなテーマの
  映画、いくつかあったような記憶があるんだけど、題名が出てこ
  ないなあ。倉田君、何か思い出せる?」
倉「映画はちょっと分かりませんが、宇多田ヒカルの『Keep Tryin’』
  の一節“挑戦者のみもらえるご褒美ほしいの”を思い出しまし
  た。面白く良い歌詞と曲なんで一度聴いてみて下さいませ」
鎌「ほお。聴いてみます」
倉「しかし今回クリームシチューさん、何気にないがしろでした(笑)」
鎌「もう、30分で描ききれないのなら、前編・後編に分けてでも、
  丁寧に描いてほしい」

第十七話につづく・・・



2011.12.02