EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#49「埋立承認取り消し」

一部写真/構成・鎌田浩宮

2015年10月13日、3連休明けの火曜日に、翁長沖縄県知事は、辺野古湾岸部の埋立承認を取り消した。
この事は内地のテレビ・新聞などでも大きく取り上げられた。
カチャーシーを踊り喜ぶ市民の写真も報じられた。
喜びは、いかほどだろうか。
それとも、これから起こる様々な苦難に悩まされているだろうか。

そこで、いつもエプスタに投稿して下さる、辺野古のある名護市在住・やんぼうさんが取り急ぎ、寄稿して下さった。
早速、以下に掲載します。

こんにちは。
名護の様子と言ってもそんなに変わり有りません。
なかなか辺野古へ行けていないのが現状で申し訳ないです。
もちろん、テントで抗議している人達からは歓迎ムードもあります。
しかし、今までの政府を見てきた私達はこれが直ぐ解決では無い事を十分理解しています。
それどころか、ますます大変な状況になるだろうと考えています。
最近辺野古では右翼による妨害も多く、テントが荒らされたりしています。
警察は、反対の人達がすこしでも暴力的だとみなすと即逮捕するのに、右翼が暴れても遠巻きに見ているだけです。
しばらく経って注意するくらい…
本当に異常な状況です。
軍国国家へ日本が向かっている様子がよく分かります。
しかし声を上げ続けなければと思っています。
近いうちに辺野古へ行って現場をまた見てきます。
その時また報告したいと思います。

詳しい状況じゃ無く申し訳ないのですが
承認取り消しからの報告とします。

承認取り消し 日弁連「法的に許容」 会長が声明

【東京】日本弁護士連合会(日弁連、村越進会長)は13日、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しについて「知事による本件承認取り消しは法的に許容されるものだ」とする会長声明を発表した。その理由として「(前知事による)本件承認には法律的な瑕疵(かし)が存在し、瑕疵の程度も重大なことから、瑕疵のない法的状態を回復する必要性が高く、他方、国がいまだ本体工事に着手していない状況である」ことを挙げた。

声明は「辺野古崎・大浦湾はジュゴンや絶滅危惧種を含む多数の貴重な水生生物や渡り鳥の生息地として豊かな自然環境・生態系を保持してきた」と指摘。日弁連としても、ジュゴンの絶滅危機を回避するための有効で適切な保護措置を策定するよう求めてきたことを強調した。
これまでの日弁連の指摘も踏まえ「自然環境を厳正に保全すべき場所に当たり、埋め立ては国土利用上適正合理的とは言えず、自然環境の保全を図ることは不可能」と公有水面埋立法の要件を欠いているとあらためて指摘した。
声明をまとめた日弁連公害対策・環境保全委員会水部会の志摩恭臣部会長は「日弁連は2013年11月に埋め立てすべきでないという意見書を出した。今回の埋め立てで自然環境保全は不可能であるし、法的に瑕疵があるというのであれば承認取り消しは当然と考える」と話した。

(2015年10月14日 琉球新報電子版より)


2015.10.14