憲法決壊! 「集団的自衛権」の正体: 安倍『安保法制』を徹底解剖

構成・鎌田浩宮

いつも
エプスタインズに
本の販売を
提供下さっている
出版社の
新刊です。

憲法決壊! 「集団的自衛権」の正体: 安倍『安保法制』を徹底解剖
http://www.yugakusha.co.jp/index.html
●発行:游学社(2015年8月15日)
●編集:游学社(西城鉄男 大友麻子 南雲裕介)
●発行人:遠藤眞彌
●A5判 本文88頁
●800円+税

<目次>
・総論「強引な解釈変更がもたらした憲法破壊」

・衆院特別委員会議事録(審議録の抜粋と解説)
「砂川事件」最高裁判決と集団的自衛権/
昭和47年見解とは/
政府「憲法解釈」のゆらぎ/
集団的自衛権は「フグ」「青いバラ」/
存立危機事態における武力行使の範囲/
具体的事例①ホルムズ海峡機雷掃海/
具体的事例②米艦護衛活動/
後方支援時における撤収/
安倍首相の「歴史認識」

・「異論!」高野孟
「安保法制」記者会見で抱いた7つの疑問/
錯乱に満ちた「新三要件」/
混乱の根源は「集団安全保障」と「集団的自衛権」の混濁/
「神道政治連盟」「日本会議」に乗っ取られた?政権中枢(第三次安倍内閣の神道政治連盟&日本会議との関係リスト)

 

 

2015年
9月15日(火)の、
東京新聞
朝刊です。

 

1面トップはもちろん、戦争法案ですね。

全32面の中で26面の地域面に、目を移すと…。
こんなに大々的に、この本の記事が組まれていてびっくり。

掲載後、出版社には問合せ・注文の電話が鳴りやまず、直接会社まで本を買いに来た方までいらしたそうです。
こうした良質な本も、宣伝費の少なさから、砂の中へ埋もれてしまうこと、しばしば。
よかった、本当に、よかった。

僕もこの本を持っているのですが、まず、資料性の高さに驚かされます。
この短期間の編集で、将来、数十年経っても色褪せないクオリティの高さで、この2014年からこれまで、何がこの国で起こったのかが、客観的に記録されています。
反対派も賛成派も、無理なく読める書籍です。

この出版社・游学社はずっと昔から、銭にはならなくとも、震災や原発、福祉など様々な社会問題へ問題提起をする書籍を、発刊し続けています。
給料なんて出なくてもいいんだ、本を創るんだというエネルギーに溢れた会社です。

皆さんも、ぜひ、お買い求め下さい。

 

集団的自衛権の「正体」 衆院特別委の議事録から探る

中野区東中野の出版社「游学社」が、安全保障関連法案を審議した衆議院特別委員会の議事録を整理・編集したブックレット「憲法決壊!『集団的自衛権』の正体」を緊急出版した。遠藤眞彌社長(62)は「現時点での記録を形にしてきちんと残すべきだと思った」と動機を語る。 (石原真樹)

游学社は社長と社員四人の小さな出版社。英語や論語などの教養書、原発関連の書籍など幅広く扱う。国会審議の行方に危機感を抱いていた七月上旬、出版業界の仲間に「今、何かやるべきじゃないか」と背中を押され、書籍より費用が安いブックレットでの出版を計画。約一カ月で仕上げ、八月十五日に発行した。「編集プロダクションの仕事も手掛けるスタッフだからこそできた」と遠藤さんは振り返る。

編集に携わった大友麻子さん(44)は「今が戦後七十年の大きな転換点との意識がある」と力を込める。「それなのに、横畠裕介内閣法制局長官が何を話したのかなど、日々、頭の中で情報がどんどん流れていってしまう。大事だと思うことを整理して残したかった」と狙いを説明する。

本では、「砂川事件最高裁判決は本当に集団的自衛権について論じていたのか」「最高指揮官たる安倍晋三首相の『歴史認識』」など、九つのテーマごとに議事録を抜粋。冒頭に読み解くポイントを明記し、わかりやすさを心掛けた。

衆議院のホームページで公開されている議事録の抜粋作業では「あまり長く引用はできないが、政府がのらりくらり答弁する臨場感を残したくて苦労した」と大友さんは明かす。ジャーナリスト高野孟氏の論考では、安倍首相と関係が近いとされる政治団体「神道政治連盟」と保守系団体「日本会議」の活動内容などを取り上げた。

大学生協から「学生に読ませたい」と注文が入っているという。八十六ページ、八百円(税別)。問い合わせは同社=電03(5337)0630=へ。九月末には参議院での審議などをまとめた第二弾の出版を予定している。

 

東中野の小さな出版社<游学社>のほんづくり日記より、抜粋です。

今や、議論の場が参議院にうつった「平和安全法制」です。
鋭く自分の言語で日米同盟に斬り込んでいく山本太郎さんの質問は
you tubeでも広くシェアされていますね。
自分の言語感覚で語ることができない閣僚たちが哀れにみえてきます。
党を問わず、政治家が自分の言語を失わずに話すことは
相当に難しいことなのかもしれません。

これまで目をつむり続けて来た
憲法9条問題と日米関係について、
主権者ひとりひとりが、
自分の頭で考えて判断せねばならない時が「今」なのかもしれません。

国会でどのようなことが議論されているのか。
この法案はどのような経緯を辿って来たのか
その背後には何があるのか。
知るための一助となるブックレットを緊急出版しました。

良かったら、書店でお手にとってみてください。
あまりたくさん書店に配本してません。
書店に在庫がない場合は注文してくだされば嬉しいです。
あるいは、もちろん図書館で取り寄せてくださっても。


2015.09.16