緊急連載「有志連合と協力して」⑫

構成・鎌田浩宮

終わらない
連載。
読み続けて
ほしい。

 

なんだろう?
これまでエプスタインズでは、辺野古などの沖縄米軍基地の問題や、福島の原発事故の問題など、様々扱ってきたけれど、これだけ反響の多い、投書も多い出来事は初めてだ。
沖縄でも福島でも、分かりやすい形での殺害はない。
もしそれが大きな要因なのだとしたら、読者の皆さん…これをきっかけに、エプスタインズがこれまでに追ってきた他の記事も読んでみて、関心を持って下さいね。

さて、昨日の記事にも、早速反響があった。
まず、広島の資料館では、蝋人形は2016年度までに撤去する計画はまだ撤回されていないという投書が来た。
ご指摘ありがとうございます。
再度資料館に連絡を取り、事実を確認してみます。

また、投書が増えるきっかけとなった、Aさんと僕との対論。
その、Aさんからも、再び投書が。
生徒に選択権があっていいと思います。「見せた教師=悪い」という方程式が蔓延しないで欲しいです、とのこと。
僕も同感です。
先生にも言い分はあるはずなのですが、校長からマスコミへ余計な発言はするなと命じられているかも知れないし、そのマスコミも正義を振りかざし、真相を探ろうとはしないでしょう。

さて、昨日掲載したあーちゃんママさんより、再び早速投書が来たので、以下、掲載しますよ。
お読み下さい。

あーちゃんママさんより:
今回も興味深く拝見させて頂きました。
大友さんの御意見も大変参考になりました。

私の住んでいる地域では数十年前より小学校の修学旅行は広島、中学校では長崎といった過去の戦争に対する勉強、平和の大切さへの意識は高い方だと思います。
私も小学生の頃から学校で「ひめゆりの塔」等の戦争映画の上映会があったり、現在小6の子供は学校で「永遠の0」の上映会があったと言ってました。
原爆資料館で見た展示物や映像も今でも衝撃的で心に残っています。
その後も関心を持ち大人になってからも「シンドラーのリスト」等、様々な映像も見たりニュースにも関心を持つようになりました。
最近では子供達の間でも学校で「集団的自衛権」について議論したりもあったそうです。

なので色々な観点からいって私も子供の頃から様々な情報、映像に触れるのは大切だと思います。
時には残酷でも事実を知り目を背けてはいけない知らなければならないと思います。
特に中高生ぐらいになると斜に構えて小馬鹿にしてしまう子も出てきますが
(昨年、広島の語り部さんに暴言を吐いた修学旅行生がいたとか)
まだ素直に話を聞ける幼いうちに知る教える事は重要だと思います。

ですが今回の後藤さん湯川さんの御遺体の映像を見せた学校やウチの子供のクラスで見たと言った子は伝えたい知りたい観点が違うと思うのです。
ある学校では生徒から見たいと要望があってとの報道もありましたし、我が子のクラスの子もそうだと思うのですが、それはただ残酷な物、遺体への興味だけだと思うのです。
そのような興味本意だけで晒されるのは尊厳を無視した行為だと思います。

大友さんも同じ御意見だと理解しましたが何故見せる必要があるのか何故見たいと思ったのかが充分に議論され、その後もどのように感じ受け止めたかを議論しなければ全く意味がないと思います。
そして、出来れば学校で見せた先生方は何故見せる必要があるのか何を伝えたいのかを御遺族に説明し理解してもらう許可を得るなど誠意を見せるぐらいの事をしてから判断してほしかったと思います。

そして戦争や弱者への思い寄り添う気持ちがあっての事ならば、事実をありのままに伝える弱者に寄り添い声なき声を伝えるお仕事をしてきた後藤さん本人も、神様どうか平和のために私をお使い下さいとの祈りの言葉があったように
「いいよ。」
と言ってくれたかなと思ったりしました。
最後は、あくまでも私の個人的な感傷ですが。

個々の価値観や意識も違って当たり前ですし難しい問題ですが、私は
「無関心が貧困を生み育て無関心が戦争を長引かせる」
の後藤さんの言葉を胸に、これからも考え続けていこうと思います。

追伸:
我が子のクラスで後藤さん湯川さんの御遺体をただの興味本意で見たのでは?と思うような発言をする子達が数名いて、その場で先生も特に言及もなく、その対応はどうなんだろうと心配していたのですが、昨日の授業であらためて先生から話があったそうで、先生個人の意見や見解などはなかったそうですが、それぞれノートに今回のイスラム国(IS)による行為、事件をどのように感じ思ったか書いて提出するよう指導があったそうです。

これはあくまでも私の想像ですが今回の件は色々な観点もあり難しい面もあるので子供達への影響も考え、一先ず先生も時間をかけて考え検討し、あえて先生は意見する事なく一人一人の考え受け止め方を確認する対策をとったのかもしれません。
先に先生が意見を言ってしまうと影響されて本音が言えなかったりクラスでの話し合いになると多数の意見に影響されて個人の考え少数意見が発言しづらく埋もれてしまうおそれもありますし、まずは個々の意見を率直に聞き取ろうとしてくれているのかもしれませんね。

ノートは提出中で我が子が実際どのように感じ綴ったのかまだ明確には分かりませんし、先生が個々の意見に対してどのようなコメント指導があるのかも又お知らせさせて頂きたいと思います。
とりあえずは今回の事がそのまま放置される事なく先生から新たなアプローチがあり良かったです。

度々の長文投稿すみません。
こうして意見を交換できる場があり嬉しく思います。

実際にお子さんがいて、子供達が学校でどんな会話をしているかを知っているからではのご意見でした。
僕には身近に子供がいないので、こういった話は貴重な情報です。
ありがとうございました。

引き続き、この連載に関するご意見ご感想をお待ちしています。
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エプスタインズでは、様々な人から原稿を取り寄せ、先週から集中連載をしています。
連日更新が途切れないよう、皆さんよろしくお願いしますね。
後藤さんの殺害が、憲法9条改悪に利用されてしまう、大変な時です。


2015.02.14