EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#43「やんぼうと語る」

写真/構成・鎌田浩宮
インタビューイ・やんぼう

SNSで知り合い、エプスタインズに熱い名護/辺野古のレポートを度々してくれる、名護市在住のウチナーンチュ・やんぼうさん。
今回の取材も、彼が車を運転し、地元の人しか分からない場所へ、カーナビも使わず案内してくれました。

この短期集中特集の締めは、彼に語ってもらいましょう。

 

ハンセン病
から
学ぶもの。

 

ヤマトンチュに伝えたいことはありますか?

「無関心は罪だと思います。
例えばハンセン病を例に挙げても、無関心は無理解に繋がり、無理解は誤解を生みます。
誤解はハンセン病患者への、差別や偏見を生みます。
これだけネットワークのある時代ですから、自ら動けば正しい情報は入ってきます。
沖縄の米軍基地問題に、関心を持って下さい。
そしてこの問題に対し、何ができるか?
例えば福島の原発事故についてならば、ボランティアに行かずとも、県産のお米や野菜を買うことが、手を差し伸べる代わりになりますよね。
そのように考えてもらいたいと思います。」

 

負の
遺産に
数十年後

一時金は
出ない。

 

ウチナーンチュに伝えたいことはありますか?

「基地容認派の方達がいるのは事実ですが、本当にこのままでいいのでしょうか?
現状でも、辺野古にあるキャンプ・シュワブの代わりに、例えばリゾート施設やホテルがある方が、世界中から観光客も集まりますし、雇用にも繋がります。
実際に名護にはカヌチャ・ベイ・リゾートが成功を収めています。
県内をトータルに見てみても、基地が返還され再開発された那覇新都心や北谷など、基地があった頃よりも経済がよくなった例は多々あります。
辺野古では、漁業などに携わる人への国からの補償金が1000万円とも2000万円とも噂されています。
しかし、子供達への未来に負の遺産を残してはいけません。」

彼は、僕と近い年齢の男性。
お子さんも大きいんですって。
会ってみると、すごく物腰の柔らかい人で、すぐに意気投合。
楽しく豊かなドライブ取材を終え、2人居酒屋で古酒と肴を楽しみました。

名護に、平和を。
辺野古に、自由を。
高江に、自由を。


2014.12.04