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水産物の放射性物質調査の結果について
文・鎌田浩宮
安倍が世界中に言った
「汚染水は完全にコントロールされている」。
調べもせずに、安倍を批判するのは、いかん。
すると、彼の管理下にある水産庁が、ちゃんとデータを取っているではありませんか。
こちらのサイトですね。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html
東京電力福島原子力発電所からの放射性物質の放出による水産物の汚染状況を調べるため、水産物の放射性物質検査に関する基本方針、食品中の放射性物質に関する「検査計画、出荷制限等の品目区域の設定解除の考え方」に基づき、関係都道県、関係業界団体と連携し、福島県及び近隣県の主要港において、水産物を週1回程度サンプリングして調査しています。
なお、福島県沖では、現在のところ全ての沿岸漁業及び底びき網漁業の操業は行われていません。 (ただし、ミズダコ、ヤナギダコ、スルメイカ、ヤリイカ、ケガニ、ズワイガニ、沖合性のツブ貝(シライトマキバイ、チヂミエゾボラ、エゾボラモドキ及びナガバイ)、キチジ、アオメエソ(メヒカリ)、ミギガレイ(ニクモチ)、ユメカサゴ、ヤナギムシガレイ及びコウナゴ(イカナゴの稚魚)を対象とした試験操業を除く。)
(水産庁HPより抜粋)
とあります。
水産庁のデータが信用できるかできないかの議論はちょこっと脇に置いといて、早速データを見てみましょう。
1.水産物の放射性物質の調査結果(一覧表)
という項目がありますね。
そこから、
【平成25年9月9日までの検査結果】(エクセル:2,061KB)New!
とありますので、クリックしてエクセルファイルを開いてみましょう。
このファイルは、下へ行くほど最新のデータになるんですね。
まず、福島県の最新データを見てみましょう。
9474行目の、シロメバル(福島県小高沖)のセシウム134とセシウム137の合計が、130ベクレルと検知されてしまっています。
福島県で、他の魚や地域も見てみると、
「検出限界未満」
というほっとするデータも多いのですが、残念ながらセシウムが検出されてしまっている種類/地域も多いですね。
さて。
ご存じの通り、魚は回遊します。
福島にいる魚は、県境を越え、様々な海に移動します。
なので、福島県以外も調べてみましょう。
9553行目の、マダラ(北海道日高沖)が11ベクレルという数値が出ています。
福島から遠く離れた北海道で、です。
さらに、9726行目のマダラ(岩手県釜石市沖)が14ベクレルですね。
しかもこれらのデータは、漁獲された全ての魚を調べたわけではなく、ごく一部を抜き取り検査したものです。
国の基準値は100ベクレル以下を安全とし、市場にも流通されていますが、僕は、多くの科学者が言っているように、ごく僅かの数値でも体内に入ると、内部被ばくとなり健康を害するものだと思っています。
では、関東に目を移しましょう。
9611行目のマダラ(茨城県北茨城市沖)が40ベクレル。
9659行目のウナギ(千葉県市川市・江戸川)が52ベクレル。
9677行目のウナギ(東京都江戸川区・荒川下流域)が13ベクレル。
9749行目の、ワカサギ(群馬県高崎市榛名湖)は、120ベクレルと出てしまっています。
川や湖は、海と違い放射性物質が流されず沈殿するので、このような結果が出るんですね。
新潟を見てみましょう。
9329行目のヤマメ(魚沼市奥只見ダム湖)が17ベクレルです。
なお、このサイトでは静岡県以南のデータがないのですが、僕は不安視しています。
2020年に海外から来る人々へ、どこの魚を提供するのか。
それ以前に、現在僕らが食べている魚はどうなのか。
安倍の嘘は、もう沢山です。
この記事は、風評被害を広めるためのものではありません。
その逆です。
福島の人々、そして日本中、世界中の漁業関係者の皆さんが苦しんでいることを理解したいのです。
福島の皆さんに、そして日本中、世界中の漁業を営む人々に、一刻も早い安全を。
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