震度6強だったので相馬へ行きました 1日目

撮影・文/鎌田浩宮

先日、相馬などで震度6強の地震がありました。
元々、3回目のワクチン接種が済んだら相馬へ遊びに行く約束をしていたのもあり、相馬へ行ってきました。

9日間滞在し、後片付けや掃除や力仕事にいそしみました。

コロナになってから、お世話になっている企業から箱根へ連れていってもらったのと、千葉は浪花にある大友君の別荘を訪ねた以外、全く遠出をしていませんでした。
空気はうまいし、自然は豊かだし、めしも酒もうまい。
三軒茶屋のように、年がら年中救急車のサイレンや、夜中の酔客の騒ぎ声もありません。

杉ちゃんのお父さんや、お父さんの友達のために、 日によっては全くSNSを目にすることもなく、起きてから寝るまで、目の前の課題に没頭しました。
杉ちゃんの友達ということもあり「東京からコロナウイルスを持ち込んだ恐れのある輩」という目では見られないで済みました。ありがとうという言葉が、本当に嬉しかったです。

ウクライナ戦争やコロナなど辛いことばかりですが、それらをいったん横に置き、 豊かな自然の中で人のために動ききったことは、僕にとっても精神衛生上とても良かったです。三軒茶屋に戻ってから、サイレンや騒ぎ声が気にならなくなりました。

その9日間を、つらつら書いていこうと思います。

2022年3月16日(水)

相馬などで震度6強の地震。

2022年3月17日(木)

電気は復旧しているが断水とのことで、杉ちゃん家に水を約200リットル送る。安く、早く、大量に発送できるので、アスクルが運営するサイト・ロハコを利用した。2019年の台風15号・19号の際にも、このサイトから相馬へ水を大量に送った。
ちなみに相馬の家庭の多くはプロパンガスなので、そこは問題なし。

2022年3月19日(土)

常磐線(スーパーひたち)も東北新幹線も不通なので、福島駅行きのバスを予約する。(ちなみに福島駅からは相馬行きのバス「福島線」があり、予約なしで乗れる)

はじめにJRと福島交通が共同運行している方へ電話。「地震で大変だと思いますが頑張って下さい」と話すと、とても喜んで下さっているようだった。
その後、もう1つのバス会社・WILLERのサイトを見る。結局、こちらの朝9時半新宿発を予約した。

杉ちゃんとお父さんに電話。送った水はヤマト運輸相馬センターに届いているのだが、地震の影響で配送が滞っており、本日1箱だけ届けられたとのこと。

2022年3月20日(日)

高速バスで、新宿駅バスタから朝9時半出発。
3連休のため東北自動車道が渋滞。埼玉を超えてからようやく流れ始める。
予定より20分遅れ、午後2時35分頃に福島駅着。
この後、夕方4時発の相馬行きバスに乗る予定だったので、遅れないでよかった。これを逃すと、次のバスまで数時間待たないといかんので。


駅の中の蕎麦屋で、遅いひるめし。
カレーそば食べる。
相馬行きバスは午後4時発。
時間があるので周辺を歩く。
地震の被害は見当たらなかった。
東京は春だったが、福島はまだ冬だった。
寒い。
厚着をしておいてよかった。

夕方4時、高速バスで福島駅を出発。
夕方5時頃、予定より10分早く相馬ICバスターミナル着。
降りたのは僕を含め2人だけ。
その後、バスは南相馬へ向かった。

杉ちゃん、車で迎えに来てくれる。
車内で、状況を訊く。
今朝から、水道が復旧したとのこと。
ただし、飲料としては不可。
生活用水としてのみ使えるとのこと。
また、地域によっては復旧せず、もしくは、ちょろちょろとしか水が出ないため、ガスでの湯沸かしができず風呂に入れない家もあるとのこと。

スーパー・フレスコキクチに寄り、ばんめしの食材を買う。なお、イオン相馬店はまだ営業していなかった。この記事が掲載される4月5日現在も、まだ開店していない。
杉ちゃん家着。
杉ちゃん、すぐに鍋を作ってくれる。
お父さんと3人で、無事と再会を祝し乾杯。
今朝までは断水だったので、料理も食器洗いも大変だっただろう。

もう遅いので、地震の後片付けや掃除は明日することに。
がんがん呑む。
夜になり、ヤマト運輸の方が残りの水10箱を届けて下さる。

お父さん、翌日は二日酔いだった。




2022.04.04