だいろくへ、お贈りしました4

写真・文/鎌田浩宮

四たびだいろくへ、
本をお贈りしました。
これにて、計88点の贈呈を完了!

2年前からの、お付き合いになります。

2019年。
35年愛読している東京新聞にて「とある朝鮮学校にて、公開授業と焼肉交流会があるどー!」という記事を見つけ、伺ったのがきっかけでした。あの日は、本当にいい1日だったなあ。(その日のこと、ここに書きました)
1800ミリリットル、朝鮮学校公開授業

その後、校長先生に取材を申し込んで、たっぷりお話を伺い、記事にしたのでありました。
ダイロクでおしゃべり 第1回

ダイロクでおしゃべり 第2回

ダイロクでおしゃべり 第3回

誰でもできることから、やってみるのはどーだろーか。


校長先生とお喋りをして、今すぐに目に見える形でできること、しかも誰もが簡単に参加できることはないだろーかと、バカな頭で考えまして。
「そうだ。本やCDやDVDを集めて寄贈してみてはどーだろーか」
僕の住む都内では、時折北朝鮮に関する映画の上映会もあったりして、集まった数百人のお客さんに呼びかければ、結構な数が集まるど!と、鼻息荒くしたんです。

だがしかし!
予想もしていなかった、コロナ。そうした上映会も延期・中止となり、これじゃ校長先生に合わせる顔もないぞ。再度、バカな頭で考えました。

友達のライター・編集者に声をかけ「お前さんとこで出しておる子供向けの本、ちぃと譲っちゃくんねえか、知り合いの出版社にも頼んでくんねえか」とお願いをしたんです。

したら、集まりましたのなんのって。その方のお子さんまで、本やDVDをご寄贈下さいました。皆様、心からお礼を申し上げます。これまで3回に分け贈呈し、記事にしたのでありました。

だいろくへ、お贈りしました

だいろくへ、お贈りしました2

だいろくへ、お贈りしました3

だいろくは、塀が少ないんです。そして、お花が咲いてます。

久々に、会えました。
嬉しかったなあ。


2020年8月・10月・11月と定期的に続いていた書籍・CD・DVDの贈呈でしたが、しばらく子供たちを感染から守るために、学校を訪問しお渡しすることを控えておりました。現在だいろくでは、保護者の方々の来校も控えてもらっているとのこと。

あまりにも間が空いてしまったんですが、今回は学校のそばにある施設にて、校長先生に本をお渡しすることになったんです。

2021年7月10日、土曜日。
暑い。
梅雨明けしてないが、気温33℃。

この日は僕が参加している「だいろく友の会」と、PTAに相当するオモニの会(お母さん方)・アボジの会(お父さん方)が初顔合わせし、何かお困りのことだとか、お悩みのことなどを、聞かせていただくことになっていました。 なお「だいろく友の会」は、僕のような日本人が集まって作った、だいろくへの応援団体です。

久々に皆さんと会えるので、楽しみにしていました。普段は家で仕事をしてるし、新しい人と出会う場も少ないし、若い人と会う機会、すんごく少ないし。

全員で20名ほどだったんですが、3つのグループに分け、1時間以上もお喋りをしました。いろんな話を聞けて、とってもよき企画でした。

子供たちも親御さんも、もっと日本人の友達がほしい。でも、なかなか勇気もないし、機会もないし。子供たちに日本の童謡を知ってほしいし、ひなまつりだとか、楽しい風習も体験させたい。

学校は予算も乏しく、保健室も図書室もプールもない。カナヅチの子が出てしまうんですね。近くでプールを貸してくれる学校、ないかなあ。夏は蚊が入ってくるんだけど、網戸の設置にも費用がかかります。国は援助してくれないもんなあ。

オモニが連れてきた、1歳の赤ちゃん。皆話し合いに夢中なので、校長先生が膝の上に赤ちゃんを乗せ、ニコニコ顔であやしています。ああ、いい学校だなあと思いました。

いっぺんに考えると、頭、こんがらがります。
なので、できることから、ちょっとずつ。
やっていこうではありませんか。

今回の贈呈は、港の人から。
ん?港の人?


この度書籍をご提供下さったのは、鎌倉は材木座海岸の波打ち際に(本当に海が近い)オフィスを構える出版社・港の人。マエカブとかアトカブとか(有)もない、 カッチョイイ社名。

詩集をメインに敢行。それぞれの装丁がとってもよくって、 東京TDC2012​特別を受賞したりしています。ケーハクな僕は、中身さておきデザインに魅かれて買い漁ってます。ジャケ買いです。

社長の上野さんにお願いして、エプスタインズでも港の人の本を販売させてもらっています。ここ、クリックしてみて下さい。

今回の寄贈図書リストでござんす。
全て、新刊をご贈呈いただきました。

祈り  金時鐘
目であるく、かたちをきく、さわってみる。 マーシャ・ブラウン
法廷通訳人 裁判所で日本語と韓国語のあいだを行き来する 丁海玉
短編小説をひらく喜び  金井雄二
窓辺のこと  石田千
惑星  片山令子
書物の宴  大石嘉美
生きとし生ける空白の物語  姜信子 絵・屋敷妙子
ホロホロチョウのよる 四月と十月文庫 2 ミロコマチコ 

出版社は全て、港の人。

校長先生、全ての本を真っ先に読んで下さってるそうです。どんな本がやってくるのか、楽しみにしながら。一部の本は、授業の教材にもして下さっているそう。本当に嬉しいです。

これにて88点の書籍・CD・DVDを寄贈できました。まだまだやっていこうと思います。お手元に寄贈できそうな書籍などお持ちの方、ご連絡下さい。


途中で通る、旗の台駅からの空。

2021.07.12