第三十八夜:「金子みすゞの猫」

diary_iie

最近、当館の中央の庭に中途半端な黒猫が入り浸っております。
板前のマサさんが魚のアタマを投げてからチョコチョコと来るように
なったとかなんとか。
その子は口の周りと手足だけが白く、靴下を履いているよな模様なので、
私は「軍手(ぐんて)」と名づけました。
(※「クツシタ」「てぶくろ」なんて可愛らしいの付けてあげません。ふんっ!
  本当は口の周りが白いので、よく昔の芸人さんがやってた、
  白い粉の中の飴を見つけるゲームやった後のようなので
  そこからと思ったのですが、ゲームの名がわかりません・・・)
 
とはいえ、皆が皆「ぐんて」と呼ぶ訳もなく、
彼は仲居や板前からは「クロ」「ジジ」「ネコ」「ベリーニ」「すしお」
などと好き勝手に呼ばれております。
ま、どれで呼ばれてもいい顔すんですわソイツ。
でね、「ぐんて」は顔立ちはいいんですけどね、何故か私にだけは・・・。
それを有名になった詩で表現して終わります。
 
 
 
マサさんが「遊ぼう」っていうと 「ニャ~オ」っていう。
 
よし子さんが「エサよ」っていうと 「ニィヤ~ン」っていう。
 
シミズさんが「帰れ」っていうと「ニニャ~」っていう。
 
そうして、私もさみしくなって、
 
「友達になろうよ」って近づくと
 
「グググゲゲエエエオオオオ!!!」って咆え睨む。
 
みんなでしょうか、
 
いいえ、わたしにだけ。。。
 
 
 
 
 
 
 
 

2011.05.18