re-review

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作曲・今泉見海/鎌田浩宮
作詞・鎌田浩宮

 

このよはもう完成してしまいました
このよるはもう完成してしまいました

逆回転する
巻き戻しする
元に戻る
巻き戻しする

手のひらからこぼれるほどの希望
手のひらからあふれるほどの夢

このよはもう完成してしまいました
せかいはもう完成してしまいました

逆回転する
巻き戻しする
元に戻ろう
巻き戻ししよう

手のひらですくえないほどの希望
手のひらからこぼれだすほどの夢

 

こうして今年は2本もライヴを打ち、映画も1本上映でき、広島東洋カープも優勝し、個人的にはすこぶるいい1年だったなと、日曜の休日を心地よい疲れの中で過ごしていた。
そしたらだよ!
翁長沖縄県知事が事実上の高江ヘリパッド容認のニュースが飛び込んできた。
冗談じゃねえぞ。
今後、目取真俊さんらが必死の思いで行なっている反対行動は、偏ったサヨク過激派蛮行として、沖縄県内で二重差別を生むことになるだろう。
翁長の馬鹿野郎。

そんな怒りの中で。
ライヴ3曲目は、いまことこれも事実上最後の共作。
いまこが19歳の大学浪人時代に創った数小節のメロディーを基に、僕がBメロやサビなどを作曲。
いまこに歌ってもらうために創った。
彼は声域が低いので、ディヴィッド・シルヴィアンのような曲を歌ってほしいとずっと思っていた。
彼は、歌いたい曲と歌える曲を区別する認識をしないと、いつまでも音痴のままだと感じていたからだ。
また、僕自身デビシルのような曲を創りたいという欲求が昔からあった。
いつもソウルやロックだけじゃないんだぞ、という。
結局いまこは舞天を脱退してしまい、曲だけが残った。
残った僕が歌うことになり、リハーサルでのこと。
「これって、デヴィッド・ボウイの真似?」
Pacoが訊いてきた。
僕が歌うと、シルヴィアンじゃなくて、ボウイか。


2016.11.29