音楽

音楽
作曲作詞・鎌田浩宮

大嫌いな 戦争 終わった この世界 に
打ちのめ され 過ぎてしまった 人々 に
やっと やっと 音楽の聴こえる 日 やってきた

まるで 日照り 続いた この大地 に
恵みの 雨 ひとしずく 落ちてきたよう な
ついに ついに 音楽が 聴こえだした
聴こえだした

悲しみの 涙さえ が もう 流れない
愛する 君さえ が もう 帰らない
帰らない

君と音楽を 君に音楽を 僕に音楽を 君と音楽を
シリアに音楽が イランに音楽が イラクに音楽が
君と音楽を

銃声がしなくなった 占領軍がやってきた
市場が再開した 花が売られ始めた
君のいないこの世界で 花が売られ始めた
君のいないこの世界で 花が売られ始めた

死体が片付けられ 電気が通い始めた
ラジオをつけてみた 音楽が流れ始めた
君のいないこの世界で 音楽が流れ始めた
君が死んでから 音楽を初めて聴いた

憲法9条を 変えてはいけない
戦争で金儲けを してはいけない
70年殺さなかった 70年殺されなかった
トランプや安倍に 騙されるんじゃねえぞ

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
5曲目。
僕らは音楽が大好きなので、音楽というタイトルの曲をやります、そう話してから演奏を始める。
2004年頃から、そうやって歌ってきた曲だ。
前半はスローテンポ、後半はアップテンポ。
そう、大好きなオーティス・レディング「トライ・ア・リトル・テンダネス」を踏襲している。
この曲を作った頃、911のテロがあって、アメリカによるイラク戦争という名の侵略があって。
それを受けてこの曲を作った。
それが今はどうだ。
ファッキン安倍によって集団的自衛権・戦争法案が可決し、改憲で憲法9条まで奪われようとしている。
世界を見れば、イラクの他にシリアまでがアメリカと多国籍軍の餌食になっている。
それを受けて、今回の演奏では最後の4行の歌詞を書き加えて。
安倍もトランプも、戦争で私腹を肥やす企業の片棒を担いでいるだけだ。
立派に聞こえる国防論の主義主張、あんなものに騙されちゃいけない、奴らはカネがほしいだけなのだ。
(鎌田浩宮)


2017.08.03