fools

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作曲・タカツカアキオ/鎌田浩宮
作詞・鎌田浩宮

神が いようと いまいとも
僕等 いつも はしゃいでる
ほら 眠り 忘れ 騒ぎ
傷つける ほど キスを
ひどく 暑い 夏も

僕等は茶化したり
からかったりしたりして
乗り越えてきた
それが僕等の 見つけたやり方
曲がり角だった そうしてきたのさ いいアイデアだろう?

救いが あろうと なかろうと
僕等 祈りさえ しないのさ
ほら 病忘れ 笑い
気を 失うほど キスを
乾いた 寒い 冬も

僕等はごまかして
斜めにものを見て
乗り切ってきた
それが僕等を 救ったやり方
登り坂だった そうしていくのさ いいアイデアだった

暗い時代 続いてる 僕等 いつも ふざけてる
暗い時代 続いてる 僕等 いつも はしゃいでる
心の底から 君 抱きしめ
ふいに 君を 突き放す
そして また 抱きしめる

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
6曲目。
ラブソングの形を取っているが、実際には20代の頃、千葉は浪花にある大友君の別荘へ行き、皆で狂ったように騒ぎ、呑み、喰らい、遊びほうけた僕と僕の仲間たちを歌った。
その中の1人はその頃に脳腫瘍で死んだ。
浪花駅で拾った赤ちゃん猫の浪も、17歳半で死んだ。
当の大友君は長年連れ添った玲ちゃんとめでたく今年結婚した。

お客さんに指摘されて驚いたんだが、この曲のMCで、その赤ちゃん猫・浪について触れなかった。
2011年の東日本大震災の時に死んだのだが、その死から僕は立ち直るのに数年かかった。
そしてやっと、自分のライヴでもそれに触れないようになっていたのだ。

1999年にタカツカアキオとトランキル・オーヴァーを結成して、最初の共作曲だ。
タカツカアキオが元々完成させていた曲に、僕がサビと間奏を加えた。
今でもとても好きな曲だ。
これを越える曲を、タカツカアキオとずっと作っていきたい。
(鎌田浩宮)


2017.08.05