got to tell you

got to tell you
作曲 タカツカアキオ
作詞 鎌田浩宮

無人島 へ 辿り  ついた
もう 敵は 攻めて こない
君と僕 以外 何 も ない
少し だけ キス を 交わしたら
雨露 しのぐ 家を 造ろう
そして 心ゆくまで 眠ろう

二日目は 楽器を 創ろう
流れついた 敵の 空き缶を
二人の ため の 楽器に した
二人の 幸せ かみしめる ため

暖かい 陽射し  蒼い 海
暖かい 陽射し  蒼い 海
暖かい 陽射し  蒼い 海
暖かい 陽射し  蒼い 海

暖かい 陽射し  蒼い 海

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
7曲目にして本日最後の曲。
4曲目の「音楽」と共に、何十回も演奏してきた曲。
どちらも、トランキル・オーヴァーの代表曲だ。
タカツカアキオが以前作った曲に、僕が改めて歌詞を書くという順序で作られた曲だ。
通勤で電車に乗っている際、10分で書き上げてしまった。
手を抜いているわけではなかった。
集中力と共に、これまで僕の中にあった沖縄への思いが溢れ出たのだ。
沖縄戦から何とか逃れ、無人島へ辿り着いたという、史実からすればあり得ない設定。
しかも実際は、無人島には何もないのだ。
衣食住はどうする?
医療も学校も、人間らしく生きるためのものは何もないのだ。
そのような場所で一から作り上げる、これはファンタジーを歌っているのであり、実際のそれは死を意味するのだ。

しかし沖縄戦から70年以上経った今も、日本からの圧政により、ウチナーンチュは無人島にでも逃げ出さねば、平和と自由を獲得できない。
この曲を完成させた頃から、普天間基地の問題は顕在化していたが、2017年の今歌うと、米軍属によるレイプと殺人、辺野古への基地強制移設という、あり得ないほどとんでもない事が続いている。
まだまだこの歌を歌い続けなければならないと、意を新たにした。
(鎌田浩宮)


2017.08.06