第13話「芸能人はキャバクラがお好き!?の巻」

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出勤前にワイドショーを見ていると

どこもかしこも“エビゾー事件”ばかりだ。

よくもまあ、飽きないものだと感心すらする。

そういえば、先週の週末カノジョとごはんを食べている時

何気なくきいてみた

「キャバクラってさ、やっぱ芸能人とかよくくんの?」

「まあね〜」

「ちなみに誰か客できた芸能人とかいる」

「いっぱいいるよ〜、はまってるヤツもいるし」

・・・。

はまってるヤツって、一応は客だろう?とおもいつつも

「ちなみにだれきた?」

ワイドショーのレポーターではないが、どうでもいいけど少し気になる。

芸能人の名前を聞いたところで、だからなんだと言うことでもないが…

「きいてどうすんの?いみないぢゃん。いいぢゃん好きできてんだからさぁ〜」

ペラペラ自慢げにしゃべると思いきや

なんだか、思ったよりまともな返答。

やっぱそれなりにプロなのかな?水商売の…

「口説かれたこともあるよ♥」

「ンガクク!」一瞬、サザエさんのように、食べてたものが喉に詰まった。

「それで?」

「ん、別に」

「別にって?」

「別にどーってワケじゃないよ」

う〜ん、それはそれでこっちとしては気になるワケで

カッコいいタレントか?

有名人なら、少なからずそこそこは金を持っているはず

お笑い系?俳優系?ミュージシャン?

う〜ん、ちょいとばかり気になる…

しかし、ここで変に詮索するのも、なんかコッチが、不利的状況な気がする。

ここは、我慢してスルーしよう。

「まっ、有名人も男はオトコだからね」と、余裕をかます

「アフター誘われたけどね」と、反撃を喰らう

同伴とか、アフターとか他の業界にはない特殊なシステムを持つ

そう、バーチャル恋愛から、リアルな恋愛へと発展しやすい業界なのだ

キャバクラとは!

「あっそう」心臓の鼓動が少し早くなりながらも平静を保つボク

いや、平静で入られない!

「まあ、仕事だもんな」と、強がる

「パパラッチに気をつけなよ!」と苦笑いしながらさらに強がる

ちくしょう、芸能レポーターより気になりはじめたぞ

フツーのサラリーマンのボクと有名人

比べるものではないが、相手のわからない男に嫉妬する

その後の食事は全く味がしなかったような気がする。

そんな、ボクの胸中を察してか、微笑みながらカノジョはいった

「でも、キミがイチバンだよ!」

悔しいけど、なんだかホッとして幸せな気分になった。

反面、その有名人というより、

カノジョに完璧に打ち負かされたような気分がした。

悔しいので最後にいってやった「でも、ってなんだよ“でも”はよけいだろ!」

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2010.12.02