- 2013.12.19:第118話 第5章「パパになる?」の巻
- 2013.06.29:第117話 第4章「ろんどんからの浅草、なう」の巻
- 2013.06.23:第116話 第4章「London Calling? そんなのあったよね?」の巻
- 2013.03.28:第115話 第4章「ノッティングヒルのカノジョ」の巻
- 2013.03.21:第114話 第4章「ロンドンの春はまだ遠い」の巻
- 2013.03.15:第113話 第4章イングリッシュブレックファーストの巻
- 2013.03.07:第112話 第4章「パインツとクリスプス、そしてプール」の巻
- 2013.02.28:第111話 第4章「さよならクリス、そしてこれから」の巻
- 2013.02.07:第110話 第4章「ロンドンの曇り空な朝」の巻
- 2013.01.31:第109話 第3章「カノジョの香りのする部屋」の巻
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- 2023.03.04:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑥
- 2023.02.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑤
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第13話「芸能人はキャバクラがお好き!?の巻」
出勤前にワイドショーを見ていると
どこもかしこも“エビゾー事件”ばかりだ。
よくもまあ、飽きないものだと感心すらする。
そういえば、先週の週末カノジョとごはんを食べている時
何気なくきいてみた
「キャバクラってさ、やっぱ芸能人とかよくくんの?」
「まあね〜」
「ちなみに誰か客できた芸能人とかいる」
「いっぱいいるよ〜、はまってるヤツもいるし」
・・・。
はまってるヤツって、一応は客だろう?とおもいつつも
「ちなみにだれきた?」
ワイドショーのレポーターではないが、どうでもいいけど少し気になる。
芸能人の名前を聞いたところで、だからなんだと言うことでもないが…
「きいてどうすんの?いみないぢゃん。いいぢゃん好きできてんだからさぁ〜」
ペラペラ自慢げにしゃべると思いきや
なんだか、思ったよりまともな返答。
やっぱそれなりにプロなのかな?水商売の…
「口説かれたこともあるよ♥」
「ンガクク!」一瞬、サザエさんのように、食べてたものが喉に詰まった。
「それで?」
「ん、別に」
「別にって?」
「別にどーってワケじゃないよ」
う〜ん、それはそれでこっちとしては気になるワケで
カッコいいタレントか?
有名人なら、少なからずそこそこは金を持っているはず
お笑い系?俳優系?ミュージシャン?
う〜ん、ちょいとばかり気になる…
しかし、ここで変に詮索するのも、なんかコッチが、不利的状況な気がする。
ここは、我慢してスルーしよう。
「まっ、有名人も男はオトコだからね」と、余裕をかます
「アフター誘われたけどね」と、反撃を喰らう
同伴とか、アフターとか他の業界にはない特殊なシステムを持つ
そう、バーチャル恋愛から、リアルな恋愛へと発展しやすい業界なのだ
キャバクラとは!
「あっそう」心臓の鼓動が少し早くなりながらも平静を保つボク
いや、平静で入られない!
「まあ、仕事だもんな」と、強がる
「パパラッチに気をつけなよ!」と苦笑いしながらさらに強がる
ちくしょう、芸能レポーターより気になりはじめたぞ
フツーのサラリーマンのボクと有名人
比べるものではないが、相手のわからない男に嫉妬する
その後の食事は全く味がしなかったような気がする。
そんな、ボクの胸中を察してか、微笑みながらカノジョはいった
「でも、キミがイチバンだよ!」
悔しいけど、なんだかホッとして幸せな気分になった。
反面、その有名人というより、
カノジョに完璧に打ち負かされたような気分がした。
悔しいので最後にいってやった「でも、ってなんだよ“でも”はよけいだろ!」
2010.12.02