第12話「今年のボジョレーヌーボーのお味は!?の巻」

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明け方5時定時。

玄関先が騒がしい

「アケロー!ボケー!」

カノジョだ…

近所迷惑も甚だしい…

まあ、どうせいつもの飲み過ぎだろうがね…

しかたなくクリスと玄関へ

「また飲みすぎか?」

「はぴーめりーくりすまーす」

・・・・・

なんだそりゃ?

デロデロになったカノジョの片手には

ボクでもきいたことくらいはある高級ワイン、ロマネコンティが!

「どうしたのそれ」

「うー、ぼじょれーぬーど」

ボジョレーヌーボーだろ!ヌードって脱いでどうする!

「それ、ロマネコンティってラベルに書いてあるけど?」

・・・・・

「ぼじょれーだっつーの、あーなんかきもげー」

会話にならない会話をかわし、

潰れたカノジョを引きずってリビングへ。

クリスはというと、ただただ、うれしそうにシッポを振って

チョー酒臭いカノジョの顔をなめ続ける。

「オイオイ、オマエも酔っぱらうぞ!」と苦笑いしながら

とりあえずソファーに放置する。

「うー、きもい、みず」

はいはい、こうなったらなんでも言うことききますよ!

まあ、いつものことだけどね…

「うー、そのぼじょれーやる」

「ハイハイどうもね〜、ありがたく頂きますよ!」

キミの介抱のギャラとしてね!

ボジョレーヌーボーではない、ロマネをゲット!

どこでどうしたか?なんて、

どうせキャバクラ帰りの天下のキャバ嬢さま、

そんなことはボクにはどーでもいいことさ。

てなことで、ロマネコンティかあ〜

はじめてだな〜、いくらするんだろうか?コレ

ボクにとってはじめてのロマネ、まさにヌーボーですな!

さてさて、お味の程は?

ってか、あんまりワインの味わかんないしな〜。

もったいないから飾っとくかな?

でも、そういや前にも高級ワインもって帰ってきたとき

パスタつくる!とかいってドボドボと惜しげもなく

見るからに高級ワイン使ってたしな…

しかも、いっちゃあなんだけど、あんまり美味しくなかった

あのパスタ…

ウ〜ン、朝5時、もう少ししたら出勤だし、今からは飲めない…

ほっときゃ、また、もったいない使われ方するし…

どうする?

まあ、明日ってか、今日の夜帰ってきて、

まだあったら、頂くとするかな。

どうせまた、酔っぱらって何かしら高級ワイン持ってくるだろうからね!

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2010.11.25