- 2013.12.19:第118話 第5章「パパになる?」の巻
- 2013.06.29:第117話 第4章「ろんどんからの浅草、なう」の巻
- 2013.06.23:第116話 第4章「London Calling? そんなのあったよね?」の巻
- 2013.03.28:第115話 第4章「ノッティングヒルのカノジョ」の巻
- 2013.03.15:第113話 第4章イングリッシュブレックファーストの巻
- 2013.03.07:第112話 第4章「パインツとクリスプス、そしてプール」の巻
- 2013.02.28:第111話 第4章「さよならクリス、そしてこれから」の巻
- 2013.02.07:第110話 第4章「ロンドンの曇り空な朝」の巻
- 2013.01.31:第109話 第3章「カノジョの香りのする部屋」の巻
- 2013.01.03:第108話 第3章「煩悩の鐘が鳴り響く」の巻
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第114話 第4章「ロンドンの春はまだ遠い」の巻
寒いな
3月も後半になろうというのに
吐く息がいまだ白い
さすがはロンドンだ
トーキョーは桜が咲いてるって話だけどね
クリス2世との散歩道
今日もあいかわらずの曇り空
ここまで毎日どんよりしているとはね
そこいくとアイツは相変わらずの能天気だ
どこにいっても、どこで暮らしてもマイペース
ホント、羨ましい限りだよ
ボクなんて、いろいろ人生考えちまう
しかも、この厚い雲の下じゃ
建設的な考えにはならないってもんだしね
朝起きて、
朝飯たべて散歩して
ダラダラしながら昼を待つ
すると、なにもしなくても腹が減る
そこで昼飯を作るという、行為が生まれる
そこで小一時間時間を費やすことができる
また、ダラダラする
夕方、バイトの時間がくる
バイト中は、唯一、気が紛れる時だ
時給のためだけの労働
将来なんの役にも立たなそうな単なる労働
でも、その時間が結構いまの生活にはありがたい
金銭的というより、精神的にね
バイトが終わり、まかないを食べて真っすぐ帰る
ロンドンの地下鉄はやたらとルーズだ
時間通りどころか、いつくるかもわからない
まあ、いまの生活
時間に追われることも無いのでそれがどうってこともないんだけどね
いま、ボクには“義務”というものがほとんどない
学生時代、社会人になっても“義務”と共存してきた
けれども、いまはその“義務”がない
つまりは自由、なはずだ
しかし、この自由というのがイマイチしっくりこない
これが日本人の性ってヤツなんだろうか?
まだまだ、
ここ、ロンドンの生活には馴染めそうにないな
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