第117話 第4章「ろんどんからの浅草、なう」の巻

「やっぱ、おいしいよね、かきごーり」

「やっぱいいよね、ニッポン!」

 

はいはい、ところかわって、

浅草、なう….

 

家を引き払って

仕事をやめて、決心していったロンドンから

数ヶ月もしないまま、いるのは浅草…

 

数日前から、ラブホ住まい…

 

ラブホテルって、SEXするためのとこだとおもってたけど

案外、レジデンシャル的なんだな

 

おととい、重松清の本を買って

昼間のラブホで読破した

 

仕事もなく、あっちゃこっちゃ

連れ回されて、なにやってんだろ?

オレ

 

でも、コイツがなんだかおしえてくれることがあるんだ

 

「べつに、いいぢゃん」

 

そだな、

別に、いいかもな

 

そんな、悩めるボクの横で

抹茶アイスを

 

ふしぎそうに

おいしそうに

たのしそうに

 

そんな風に、食べるコイツとこれからも

一緒にいたい

 

ボクとカノジョのストーリーは

たぶん、おわんない

 

いつかに続く…

2013.06.29