創刊3周年記念アンケート、しょの1!

構成・鎌田浩宮

秋「おっ」

秋「おっ」

春「あんたオットセイになったの?!」

僕の作った梅干の評判が何故かいいので、女の子の友達におすそ分けしようかどうか、迷って過ごす3周年の午後。

そんな時に、「二番館へ走れ」をずっとサボっておる、戦闘的ゴジラ主義者から電話だ。
この齢になると、突然の電話はいい事がない。
誰それが急死したとか、凹む事ばっかしだ。

鎌「なんだず?」
ゴ「あのさ、ヴィデオカメラ拾ったんだけど、これ使えるかな?」
鎌「今仕事中だろ、電話してていいのか?」
ゴ「色々拾っちゃってさ、俺ブックオフ開店できるよ」

戦ゴジとは小学3年生からの旧知、そしてお互いあまりに赤貧で、コンビニの店の裏に捨ててあったパンの耳を食べ合った事、そしてある日それがレモンの味がするのでレモンパンかと思ったらゴミ捨て場にこぼしてあったレモンジュースが染み込んでいたものだった事とかは、「キャマダの、ジデン。」に書き、ごく一部から大反響があった。

それから約30年。

やっておる事が、変わっていない。
1ミクロンも。
電話を切ってから、10分笑った。

さて。
毎年創刊日を記念して特集を組むんですが、今年はエプスタに参加してくれている人へ、アンケートを2つ取ってみました。
今日は、しょの1つ目、行ってみましょ。

どんな質問をしようか、すんごく考えた。
それが、これです。

 

Q.

ビートルズの名曲
「when I’m sixty-four」
に敬意を表して
我が社・エプスタインズの
定年退職は64歳なのですが
貴方は64歳になった時
何をしていますか?

 

他愛もない質問に見えるであろうが、色々思案して、の質問なのだ。
それでは、回答を、紹介していきましょ。

 

弥生
(「通勤の音楽」など担当)
Ans.
日本にはいません(少なくとも)。

円が強い国へ移住し、当然日本円で年金をもらうので、
悠々自適な日々が送れると思われます。
毎日趣味のクライミング三昧。
時々日本から来た若いクライマーに説教たれたりしているでしょう。
・・・あ、わりとリアルw

★ ★ ★

僕も子供の頃から、自分はコスモポリタン(世界市民)になって、日本が住みづらければ世界の中で気に入った所に住めばいい、なんて夢想してました。
そして大人になり、この国は放射能に汚染され、自衛隊は軍隊になりそうで、お引越しを夢想します。
が、得意な外国語もない。
海外の知り合いも少ない。
いや、それは言い訳で、バイタリティーがないだけかも知れないです…。

クエ星人くん
(「楽しい脱原発① 小6、校内にて脱原発デモ敢行!」に登場)
Ans.
自分の棺桶リスト(映画「最高の人生の見つけ方」に出てきた)の通りに気ままに生きる。

★ ★ ★

今年、中学2年生になったクエ星人くん。
映画、一杯観てるのかなあ。
頼もしい。
この「棺桶リスト」というのを説明しますと、余命いくばくもない主人公が、死ぬまでにやっておきたい事をリストアップするんですって。
ちなみにクエ星人くんは、スカイダイビングなんかもやっておきたいって言ってました。
その後、色々死生観を語り合ったりして、楽しかったなあ、豊かだったなあ。

ワオ君
(「東北で働き始めて」などに寄稿)
Ans.
64歳のとき何をしているか?
あと、20年後だね。上の息子が39歳、下の息子が29歳ですね。
就職してからの僕の人生は、半分以上、子どもとの関係を中心に考えてきました。
2度目の離婚を経験し、1人で暮らしていても、子どもの都合を中心にプライベートを組み立てています。
まだ、5年から10年はそういう生活だろう。
64歳には、完全に子どもとは切り離したプライベートが、数年続いているころだね。
そのころ僕は何のために生きているんだろう。
うーん深く悩みます。
愛する人々と、楽しく過ごせるよう、日々坦々と働き、週末にはお酒を飲むことを繰り返しているような…。

★ ★ ★

彼は震災復興支援の仕事で東北に転勤して、忙しく駆け回ってます。
すんごくいい奴なのに、プライヴェートは波乱万丈なんである。
被災者のために、そして子供の生活費のために、懸命に働いているその姿は美しいものです。

大友麻子
(「映画おとーり」などに寄稿)
Ans.
64歳になった時。
23年後。游学社は潰れているだろうか。
存続していたら、それは奇跡みたいだ。
願わくば、カタチは違えど、ものを表現し続けていたい。
心身のスピードは、きっととてもゆっくりになってると思う。
だから、きっと新しい風景を見つけているんじゃないかと思う。
娘の実花子は27歳になっている。
実花子がどうであれ、それを受け止めていられる母親でありたい。

★ ★ ★

游学社というのは、彼女が勤めている出版社で、エプスタでも書籍を販売させてもらってます。
そこが存続していないに全部!はらたいらに全部!さらに倍!みたいな事をドードーと書いてしまう彼女が素敵。
齢を取るにしたがって見える風景が新しくなるというのは、いいですね。
果たして僕は、10代の頃から、新しい風景を見つけているだろうか?

梨乃
(「楽しい脱原発① 小6、校内にて脱原発デモ敢行!」に登場)
Ans.
以下妄想長くてすみません。

そうねぇー。
暖かい土地で自宅兼で喫茶店やってます。
私の一日ですか?
朝5時に起きて犬2匹(柴犬)の散歩。
それから小さな畑の収穫や草木の手入れ。
一段落したら自分のために美味しい珈琲を入れて
爽やかな風を浴び新聞や本を見ながらゆったり飲みます。
動植物のデッサンもします。
昼の軽食の仕込みをしながら、午前中は常連のジジババが。
うちの珈琲は飲まずに持参のお茶で2時間おしゃべり。
赤ちゃん連れや小さな子連れのママも。
そちらは靴を脱いでゆったりでき、絵本や漫画を読める部屋に。
一応図書館的要素もあり。
若いママたちには珈琲好評です。

昼時はまあまあ混みます。
午後2時~3時は昼寝タイム!
だって暑いんだもん。
午後は眠くなるでしょ?
猫5匹が一緒に寝ます。しあわせ~

夕方畑仕事を終えた人や子どもたちが遊びにきます。
6時で一応店じまいですが、常連たちが来て酒盛に。毎晩!
最後は歌って踊って!あれ?ここは沖縄?
チビッコもいるから分煙ですが禁煙にはしません。
だって喫茶店なんだから。
犬猫嫌いな人もお断り。

収入?厳しいですねー、でもお金のためじゃないんです。
常連さんが野菜や米もくれるし。
そこそこの暮らしができりゃいいんです。
時々突然休みます。
フラッと旅に出るので…もちろん64になっても貧乏旅行だけどお金なくても時間がたっぷりあるからいいんです。
たまに息子一家が温泉に連れてってくれるし。
そんな勝手気ままな喫茶店やれてぼちぼち旅に行かれて。
わがままに生きてます。

朝5時に起きられるかなぁ…
64歳なら大丈夫かな

★ ★ ★

彼女は、クエ星人くんのお母さんですね。
こんなにノリノリで書いてくれて、嬉しいです。
ここまで具体的だと、実現する可能性も高いのでは?
逆に実現しなくとも、妄想する楽しみで、64歳になっても豊かに生きていそうです。

それでは、最後に僕の回答も。

鎌田浩宮
(ポンコツ非社長)
Ans.
64歳まで、もたないかも知れないです。
311以降、一体、どのくらい体内被曝し、体内の免疫力が下がって、体力が下がっていくか、分かりません。
ガンや白血病になっても、因果関係はない、と診断されるでしょうし。


2013.07.29