私の2015年10大ニュース 鎌田浩宮編

ああ、
毎日が
正月だったら
いいのに。

エプスタの
新春恒例、
私が選ぶ
2015年の
10大ニュース。

第3弾は、
エプスタ
弩阿呆
編C長
です。

 

● 鎌 田 浩 宮 ●
なるべく人の役に立つよ
うに動こうとして骨折、
’14年から引き続き全国
を「鎌田浩宮 福島・相
馬に行く」ロードショウ
で回り、ライヴもし、趣
味のラーメンは147杯完
食という弩阿呆な1年。

1位
恵子おばさん、旅立つ。

家庭の深~い事情で小学2年の頃、恵子おばさんと實おじさん夫婦の家に預けられていた。
2人ともまだ20代前半なのに、夫婦の間には2歳の息子がいて、加えて7歳の僕と5歳の弟を懸命に育ててくれた。
その若さで子供が3人になっちまった大変さは、自分だったら絶対できなかったと思えるものだった。
後年は、不治のパーキンソン病にかかった實おじさんの介護へ、身を粉にし。
2012年におじさんが逝き、ある意味やっと自由になった時に、自分も末期の癌だった事が発覚する。
とってもお世話になった叔母が、64歳の若さで。
人の命より重いものは、ない。

2位
弟が誤認逮捕、不当拘留される。

僕まで任意聴取させられたんだが、「その時間に自分は犯行現場にいない」って証明するの、1人暮らしの僕にはまず無理なんだよ。
兄弟の犯行にでっち上げられるところだったさ。
弟も同様に、1人で行動している時に起きた出来事だったので、アリバイを立証できない。
こんだけコッカケンリョクは怖いのに、これ以上強くなられちゃ困るよなあ。
あと…自分で書くのも嫌らしいが、学校できちんと勉強していて良かったと痛感した。
なんと弟の家族は、国選弁護士と私選弁護士があるのも、知らなかった。
国選よりも、私選の方が、きちんと俊敏に動いてくれるケースの方が多い。
僕は慌てて法律に詳しい親友に電話し、市民派の素晴らしい私選弁護士さんを紹介してもらえた。
その親友と弁護士さんには、一生頭が上がらないです。

3位
ポール・マッカートニーの再来日公演へ行く。

一昨年の来日公演と、ほとんど同じセットリスト。
でも、号泣。
一昨年と全く変わらない、感動。
今回も、實おじさんの遺影を持って行きました。

4位
後藤健二さんの死。

集団的自衛権を唱えたその時から、既にこの国には死者が出た事を忘れてはいけない。
こんなに素晴らしい人を、安倍は殺してしまったのだ。
命は、何よりも重たい。

5位
戦争法案可決。

皆忘れてるけど、既に第2第3の後藤健二さんが、この決議によって生まれている事。
そして、イラク戦争に派兵された自衛隊員の、自殺者が多い事。
そして今後、戦争に参加する前に、僕らはテロの標的にされ、死者はより一層増えるのだ。

6位
川内原発再稼働。

地方創生大臣ってヤツが何をしている輩か分からんが、原発を再稼働しなきゃならんほど経済的に苦しんでいる地域を、まず創生させるべきだ。
原発に代わる産業振興を施し、自立できるようにする。
実は原発に代わる事業とは、再生エネルギー発電を地方各地で立ち上げる事に他ならないんだが、自公に属する地方創生大臣が、原発産業を縮小させるはずがない。
カネによるシャブ漬けは続く。

7位
なでしこジャパン、W杯で準優勝。澤、引退。

準優勝ってむちゃくちゃすごい事なのに、今やマスコミはラグビー一色。
去年W杯があったこと、忘れちゃってる人も多いだろう。
なぜ女子サッカーが大好きかは、今年の新年のご挨拶の記事で書いた。
あれだけ仲が良くって、冗談を言って笑い合いながら、女子サッカーリーグが消滅しかけた過去に戻らないよう、必死に頑張っている。
しかも、その頑張っている姿は、表に見せない。
僕のバンドも、かくありたいし、そうなっているのが嬉しい。

8位
シーナ、石田長生、小川銀次死去。

もちろん平良とみや水木しげる、原節子や野坂昭如らが旅立ったことも寂しいけれど、ロックンローラーはなんでこうにも寿命が短いんだろう。
悲しくてやりきれない。

9位
辺野古基地移設での政府の卑劣ぶり。

尖閣諸島を国有化し挑発するから、中国だって戦闘機を領空飛行させる。
だけどね、中国だって立派な国家。
戦争を仕掛けてくる気なんて、毛頭ない。
なのに内地で安穏に暮らしている奴等が、沖縄には基地が必要だと、浅い知識で叫びやがる。
これまで外交努力で70年も平和でいられたのに、なぜこれ以上基地が必要なんだい?
しかも、沖縄に基地の存続を願い出たのは、アメリカではなく日本政府だったという、モンデール元駐日大使の証言も出ている。
そんなに必要なら、お台場にでも造りゃあいいさ。

10位
慰安婦問題で日韓合意。

ぶっちゃけてしまえば、アメリカが仲直りせえよって言うから合意に至ったんだけど、もっと日本のメンツなど考えず、元慰安婦の方々の苦しみに寄り添った合意内容を、アメリカはなぜ命じなかったのか。
元慰安婦の方々が納得しない限り、これで不可逆的な合意だとは誰も言えないだろう。

11位
坂本龍一さん、癌から復帰。

キヨシローのこともあったし、無事に帰ってきてくれて、本当に嬉しかった。
再発しないよう、心より祈っています。
キヨシローだって、教授だって、シーナだって、ボウイだって、さよならするには若すぎる。
もう、つらい別れは、嫌だ。

12位
母の愛猫・ひなの手術。

悪性の腫瘍だったのよ。
もう心配で心配で、浪のような苦しみはもう嫌だったから、再発せずにいる今、ほっとしてます。
浪より長生き、してほしいなあ。

13位
敬愛していた音楽家と食事させてもらう。

小学生の頃から現在まで、愛聴していた人。
とても優しい人で、偉そうにする事の全くない人。
ちゃんと僕の目を見て、お話をして下さる人。
友達が席を用意してくれなければ、一生お話なんてできない、雲の上の人でした。
話は変わりすぎるが、以前下北沢を歩いていたら、ルンペンとすれ違った。
今時ルンペンなんて珍しいなあとよく見たら、ぼさぼさ白髪頭の鈴木慶一さんだった。
慶一さんの音楽も、子供の事から大好きです。

14位
舞天ライヴ開催。「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」続映と続編撮影の開始。

バンドは、ドラムスの弟が正式メンバーになった。
ライヴを演る度に「今回が1番いいライヴだった」と言われるのが嬉Cです。
近々、結成8周年という若干中途半端な記念ライヴを開催します。
映画の方は、2014年に引き続き、5カ所での上映を敢行。
さらには続編制作を開始。
福島編の撮影が終了し、東京編の撮影を控えています。
年内の公開目指し、頑張ります。

15位
体重が一時90㎏になってしまう。

心にゆとりができて丸くなってきたのと、体が正比例しちまってると、勝手にいいように勘違い。
デブ・イズ・ビューティフル。

16位
スター・ウォーズ新シリーズ公開。

ep1~3までの新3部作が駄作だっただけに、1978年来のファンとしては、ジョージ・ルーカスの手を離れてしまったのも我慢します。
早速観に行ってきた。
何度も、歓喜で叫びそうになった。
ジョージは今頃、どう思っているんだろう?

17位
チャボが司会!

あの「ギターと喧嘩担当」だった仲井戸CHABO麗市が、テレビ番組の司会を。
人間、丸くなるのは、いい事なのだ。
ありがとう、チャボ。

18位
骨折。浪のペンダントが壊れる。

年末に左腕を、ビキッと折りまして。
敬愛する横尾さんや細野さんは、骨折を機に運気というか、創作のベクトルが変わったけれど、凡人の僕はどうなのかしら。
と思っていたら、肌身離さず着けていた、浪の毛やひげや爪が入った形見のペンダントが、遂にひもがほどけてしまった年の瀬。
今年、僕、どうなるんだろう。

というわけで、18位まで書いちゃったけれど、意地でも貫いたのは、社会の出来事よりも、なるべく私的な出来事を上位にした事。
こんなファッキンな世界に、くるめ取られてたまるかっちゅーの。


2016.01.13