2012年8月10日(金)も、首相官邸前、行ってきたど!

取材/撮影/文・鎌田浩宮

数か月前
に、
こんなの
が、
届いたんです。

東京電力の管轄外にお住いの家は、ポストに入ってなかったと思います。

もう、オリンピックの広告も見当たらない。
夏、終わりに近づいていく。

毎週、来続けること。

今日は、敢えて少し遅く来てみた。
午後6時15分。

警察も主催者も「混雑を避けるためにこの駅で下車せず、霞ヶ関駅・永田町駅・虎ノ門駅などで下車してほしい」と言っているが、この時間では全く混み合っていないです。
情報に、惑わされないようにね。

おなじみの、風景。

こちらも怖くないし、向こうも混乱がないのは解っている。
もう、慣れっこ同志です。

午後6時24分、地上に出る。
左へ行くとすぐに首相官邸前だが、警察と主催者の誘導で右へ曲がり最後尾へ行くよう指示される。
今日は白い風船を持った人が多い。
田中康夫率いる新党日本が、楽しくデモができるようにと無料配布しているそうです。

この列は数百メートル続きます。
映像を観ても判る通り、皆さん本当にマナーがいいんです。
素晴らしい。
デモが終わっても、ごみもほとんど落ちていません。

お盆が近いせいか、今日は親子連れも多いのが嬉しかったです。

今日は若干涼しいので、熱中症で気分の悪くなる人もいないでしょう。

この鉄柵を設置する労力を、被災地復興に回せよなあ。
いまだに多くのボランティアが、無償で東北へ行っているんだよ。

木が、可哀想。

いつもなら首相官邸前の近くで取材をするんだけど、今日はスピーチエリアのある、国会議事堂正門前に行ってみよう。
デモ当初は車道を開放し、全ての人が首相官邸前に集まれたけれど、今はヒドい規制で、あちこちのエリアに分散させられている。
ゆっくり歩いて10分弱かな?

左の人波は正門前に向かう人、右は石垣に腰かけてゆったりとシュプレヒコールに参加する人。
リラックス気分で、いいねえいいねえ。

こちらのエリアの方が、警察がうるさくなくていいなあ。

正門前の映像です。

ちょびっと離れた所に、先週坂本龍一さんも来て演説したスピーチエリアがあるので、行ってみます。

社民党・阿部知子衆議院議員。

 

デモ
は、
乗っ取られてる?
を、
考える。

 

ふくしま集団疎開裁判の弁護士たち。
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/
福島の子供たちの健康異常や、福島第一原発作業員の被曝についてスピーチしていました。

共産党・志位和夫委員長。
内閣不信任案が否決されて云々、と。
社民党にしても共産党にしても、自分の演説が終わるとさっさと帰ってしまうのは何故でしょ?

一水会・鈴木邦男。
聴き取りにくくてごめんなさい。
一昔前なら、左翼と右翼が同じ壇上で演説するなど考えられなかった、
今は右も左もない、原発をなくそうとスピーチしてます。

既に知っている人も多いのかな?
脱原発中学生、15歳の少年です。

遂には8~9歳の男の子(正確な年齢失念)。
かなりつっかえつっかえな喋りなんだけど、
「原発再稼働を止められるのは、原発反対運動をしている人たちだけなのです」
とスピーチ。

こんな感じで、政治家から無名の一般市民まで、様々な人が演説できるようになっている。

「首相官邸前デモは、左翼に乗っ取られている」
といった内容を、ネットで読んだことがあります。
見方によっては、そう見えるでしょうね。
社民党や共産党の人が演説をして、沢山の聴衆が「そうだそうだ」と声を上げ拍手をする。
僕も、この聴衆は党員の人が集まっているのかな?と思ったりもして。

元々このデモ自体が、政党・組織と一切無縁なところに魅力を感じて集っている人も多いでしょうし。
だけど主催者としては、差別なく誰でもマイクを握らせるというポリシーなんでしょう。

僕は、右であろうと左であろうと、国会議員がここでスピーチをすることに、疑問がないわけではないです。
僕らの血税と尊き一票で成り立っている国会議員は、ぜひ国会の中で遮二無二なってほしい。
だって、僕らは何を訴えたくとも、国会議事堂の中に入ることさえ許されない。
彼らは入ることができる。

なのにここで演説するということは、彼らは自身も国会では無力だということをさらしに来ているだけじゃないか。

ただ、それじゃあ左翼がこのデモを乗っ取り手玉にしているのかどうかは、実際に来てみると分かると思います。
毎週集まる10万人前後もの人々を、もう左翼も右翼も制御できないよ。
デモ、さらに全国へ飛び火、してるんだし。

あとね、先週も書いたけれど、仲間割れしてる場合じゃないのよ。
左が嫌いだ右が嫌だ、それは奴等の思うつぼ。

さあ、主催者とファッキン野田との対談がもうすぐだ。
どんな結果になろうとも、前進には違いないじゃん!


2012.08.11