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- 2023.02.25:[Radio] walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:[Radio] walkin’ to the beat everlasting③
さようなら原発10万人集会、行ったど!
取材/撮影/文・鎌田浩宮
最終的
には
通りがかり
も
巻き込み、
17万人、
超えてた
と
確信
します。
渋谷駅に着いた。
ここは今日の最寄駅、原宿駅の1つ手前。
だけど、一目で判るくらい、参加者が多い。
ハチ公からマルイ、パルコから渋公(渋公と言えばRCサクセション!キヨシロー!チャボ!)、NHKと来て代々木公園。
人波が続く。
福島からのバスも見受けられます。
NHKの前には、露店のように、様々な反原発団体のショップなど。
いつものように、テキ屋の焼きそば屋さんとかも、出てたよ。
辿り
着く
か、
会場。
既に、
モッシュ、
状態。
原宿駅。
ごった返してる。
あまりの人の多さ、駅からなかなか歩みが進まず。
なもんで、前の人のかかとを、誤って何回も蹴ってしまう。
12時半。
メイン会場に、着いた。
明らかに、既に10万人を超えているだろう。
報道陣、多い。
馬鹿野郎、首相官邸前デモにも、来いよな。
12:55の開始前まで、小室等がこまっちゃクレズマーのメンバーを従え、ライヴをしている。
RCサクセション、キヨシロー、チャボとずっと共に演じてきた梅津和時さんもいたので期待してたんであるが、やっぱりこういう集会に音楽は要らないなあ。
70年安保の頃の、集会とフォークがコミットしてた気持ち悪さを想起するし、そもそもこういう場に音楽は要らない。
なんてことを一緒にいた友人と話していたら、そばにいた70年安保世代と思しきおじさんが声をかけてくる。
そういう気さくさ、嫌いじゃないので、岡林信康の話なんかされながら開始時間を待つ。
いえ、岡林を聴くのは嫌いじゃないんです。
岡林の歌がもしこういう場で演奏されたら、気持ち悪いだけなんです。
そして遂に開演。
鎌田慧に続き、早速お目当ての人がスピーチ。
教授!
福島
の
後に
沈黙
していること
は
野蛮
だ。
音声が聴き取りにくく、本当にごめんなさい。
坂本さんのスピーチの主旨を、以下抜粋しますね。
「40年前、僕が18歳の時も、ここにいました。日米安保条約の時です。その時は学生や労働者が主だった参加者でした」
「これだけの人が集まり感無量です。首相官邸前にも多くの人が集まってますが、残念ながら大飯原発は再稼働しました」
「なのでパブリックコメントにじゃんじゃん書き込んだり、脱原発の地方の首長を増やすことをしていこう」
「長期的な話になりますが、一家庭や事業所などが自家発電をしていくことによって電力会社への依存度を弱めていく」
「言ってみれば、たかが電気、です。たかが電気に、なぜこんなに命の恐怖にさらされなければならないのでしょう」
「経済より生命。Keeping silent after Fukushima is barbaric.福島の後に沈黙していることは野蛮だ。というのが私の信条です。」
坂本さんは、とても緊張していたように見えた。
17万人の前でライヴをしたこともないだろうし、ましてや演説なんて、高校生の頃の全共闘以来なんだもの。
でも坂本さんは、メモ帳代わりのモバイルを見ながら、穏やかに力強く話していた。
会場の外、入りきらない人も、周辺にたくさん。
歩くのもままならないんだよ。
そんな人たちのために、会場外にもスピーカーが設置、スピーチが聴ける。
あまりに暑い直射日光、親子連れや年配の方にはかなりきつい。
しかしこの時点で司会者から、17万人集まったとの発表。
僕の見た限りでは、このくらいの人数は毎週金曜の首相官邸にも集まっているなあという印象。
エプスタでも特集した、この去年9月に行われた「さようなら原発6万人集会」の約3倍の数に膨れ上がったというところがすごい。
原発問題は風化した、という人は間違っている。
この
世代
に、
まだ
おんぶにだっこ
された
まま。
よくない。
この後、大江健三郎、落合恵子、澤地房江、瀬戸内寂聴、広瀬隆などがスピーチ。
この炎天下の中、皆自分の番が来るまで壇上でじっと座って待っている。
90歳の寂聴さんまでが、そうなのよ。
そして、彼らのスピーチに、子供たちもが「そうだ!」と声を上げたりする。
素晴らしい。
ただ、いつまでもこうした行動のリーダーが、90歳の寂聴さんはじめ、これだけ高齢の方々というのは、若手で次世代を担う存在が現れないのは、情けないよなあ。
現状、ニューフェイスは山本太郎さんぐらいだろう。
午後1時半終了予定だったのが、皆のスピーチは時間を越え、終わったのは2時半だった。
反原発
の
ゴッドファーザー
に、
会えた。
チェルノブイリの頃から闘っている広瀬隆さんを見られたのは嬉しかったなあ。
バッシングや反対勢力との闘いをも経て、他の人のスピーチとは違い、自身で徹底的に調べ動いた話は説得力がある。
坂本さんの映像よりはるかに聴き取りやすいので、映像を再生してみて下さいね。
広瀬さんのスピーチの主旨は、
「去年実は、原発10基分の発電機が生産され全て企業に購入された。
電力会社にとって原発は資産であり、それが無用となってしまうと純資産を失い、経営破綻してしまう。
活断層の発見や、地震はいつ起きるか分からない状態まで来ているのだから、電力会社と賭けをしている場合ではない。
だったら少しくらい電気代が上がってもいい、しかも私の計算だと、それほど電気代は上がらない、
我々は電力会社にとって最大の経済勢力なのだから、すぐに知恵を使って同じテーブルに座り、取り引きをし、原発を廃炉にすることができるはずだ」
といった内容でした。
そして第2部、この17万人が3手に分かれて、デモ行進をするんであるよ。
新宿コース、千駄ヶ谷コース、恵比寿コース。
どれも3㎞弱。
去年9月のように、警察による執拗な交通規制で人波を制止され分断され…
ないしは首相官邸デモのように鉄柵や警察車両で、通行路の幅を著しく狭くされるのか…。
これらの不安は杞憂に終わったのよ!
警官の規制はほとんどなく、次々と人波が街に繰り出した。
それにしても、全共闘世代の人達って、面白いなあ。
歩きながら、あるいは僕らを見送りながら、フォークギターで合唱するんです。
ハモりが尋常じゃなく上手い。
フォークゲリラ、歌声喫茶を想起する…。
とゆーかだな、年配の人が多いってことは、20~30代の若ぇもんが少ないんだよ。
何やってんだあ、ラヴミーテンダー、若者が集会に来て頑張らなきゃダメだろーが。
僕ら40代が最年少に見えてしまう17万人。
さて僕は、約1駅離れた小田急線参宮橋駅付近に陣取って、定点観測をすることにしました。
デモに同行して最終地点まで行くのもいいんだけど、人波が一体いつまで続くのだろうかをチェックしたかったんです。
デモ行進
を
見て、
感動
した
のは、
初めて
だ。
17万人の1/3と考えて、約5~6万人もの人々の行進。
そんなの、見た事ないさ。
同行した友人の話だと、1時半の段階でデモ行進は開始されたそうだ。
そしてこの映像は午後3時4分。
警察による行進の妨害はほとんどないので、炎天下の中でもスムーズな速度で歩いているんだが、人波は終わらない。
僕は既に感動していた。
そして午後4時45分。
若干人波が太くなってさえ、いる。
熱気が伝わるだろうか。
午後5時57分。
12時15分、昼間の炎天下の集会から始まり、休むことなく歩き続ける人々。
喉は乾き、腹は減り、何よりも熱中症への恐怖をかえりみず。
僕は感動せずにいられなかったが、これは、何を見ても心動かさない政治家や電力会社の奴等さえも胸を打たない訳がない、そうでなければそいつらは救いようがない。
午後6時45分。
遂に最後尾を見送った。
彼らが新宿に到着するのは7時半頃だろう。
最後尾の人にインタビューしたら、午後5時からデモに参加したそうだ。
つまり、遅れて参加する人もいれば、行進を目の当たりにして、つい一緒に歩いてみようと思った人もかなりの数がいたということ。
つまり、17万人、超えてるぜ。
またこんな機会があったら…、何も全てに参加しなくていいさ、聴きたいスピーチだけ聴いて帰ってもいいし、デモ行進だけ、それも1駅分だけ参加するのも全然いい、無理なく楽しむことを忘れず、参加してみたらどうだい?
下手なロックのライヴより、感動するぜ。
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