第53話「港の人を訪ねて 秋の鎌倉プチ旅行の巻 〜中編〜」

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「さて、そろそろ本を見に行くよ!」

「あーん? なに本って?アタシャここにいるからいいよ」

秋の日差しの材木座海岸の浜辺で

既にほろ酔いのカノジョ

そりゃそうだ、なんだかんだでズーッと飲み続けているもんな

「今日の目的はブックフェスなんだよ! んじゃ、オレひとりで行ってくるよ!」

「いってりゃっしゃ~い」

呂律がまわってない…

まあいいや、逆にこうなると足手まといだ

カノジョに出店で買った焼きそばと缶ビールをもう2本与えて

ひとりで向かうことにした

ちょっと距離あるけどせっかくだから歩いて行くことに

雑貨屋さんに洒落たカフェ、こういい街は歩くだけでも楽しいからね

浜辺からのんびり歩くこと30分くらいで目的地に到着

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「へー、賑わってるなぁ~」

お寺の真ん前の一軒家を利用した小さなギャラリー

カフェと雑貨屋も併設してある

うーん、まさにボクの理想の空間

というか、理想の世界だ

こんなところでのんびり暮らしてみたいものだ

3坪に充たない小さな空間に

何社だろう?6~7の出版社さんたちが出店していた

どれもボクのしらない出版社だ

なんだかワクワクする

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「どうぞ手に取ってご覧下さい」

やさしく微笑みながら声をかけてくれる

いいね!

装丁のかわいい本

タイトルでグッとくる本

いいね!いいね!

久しぶりにワクワクしてきた!

本屋さんは好きで行くけど

ジュンク堂などは巨大すぎて、好みの本を探すのは一苦労

かといって街の小さな本屋さんは

なかなかフィーリングの合うセレクトがなされていない

そこいくと、ここは “いいね!”

手に取ってパラパラ読みをしていると時間の経つのを忘れてしまう

小一時間、時の過ぎるのを忘れ夢中になっていた

気がついたら7冊も購入していたw

ブックフェスを後にしてカノジョを迎えに行くことに

すっかり日は傾いていた

次回へ続く

2011.10.06