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「ディプソルVol.01 多様性社会の再生」を、もっと読んでみる。
先日エプスタで特集して、アクセス数も多かった、
『「ディプソルVol.01 多様性社会の再生」を読んでみる。』
http://epstein-s.net/archives/4731
東北大震災に遭遇した障がい者の人々が、どんな困難に出遭ったのか、
この書籍にエプスタ読者も関心が強かったようで。
「ディプソルVol.01 多様性社会の再生」
価格:1000円(税込)
編集・出版:游学社
158p / 21cm / A5判
ISBN: 9784904827062
NDC分類: 369
また、この本「ディプソルVol.01 多様性社会の再生」は
「ウェブ・ダカーポ」にも取り上げられた。
http://webdacapo.magazineworld.jp/culture/62564/
(そう、あの雑誌「ダカーポ」も、今やウェブなのよ)
しかし!
これがこの本の売り上げに結びついているかっちゅーと、アクセス数に反比例し、ほぼ全くダメである。
この本に限らず、今、本は売れない。
雑誌もCDもDVDも売れない。
バカマダのCDやDVDは、なおのこと、であり。
皆、財布のひもが鋼線の如く固くって、
情報も音楽も映像も、何もかもがネットで手に入る時代だけど、
本にしか書いてない情報だってあるのだど!
つーことで、
しつこく、この本の特集、第2弾である。
.
この本は
「東日本大震災被災地の現状」と
「障がい者の働く現場」の2部構成になっていて、
第2部の方では、障がい者が働く作業所や、
障がい者を積極的に雇用している企業を取材しています。
これはこの度の大震災とは話題が異なるんだけど、
なんだかね、宝物のような言葉が、ちりばめられているのよ。
黒板に使うチョークのメーカー、日本理化学工業の現会長・大山泰弘さんは
当初しぶしぶ障がい者を雇用していたんだが、
一生懸命に働く彼女たちを見て、ある疑問が生まれたそうだ。
「なぜ彼女たちは、こんなに真面目に働くのだろうか。施設などでノンビリ過ごした方が楽だろうに。」
この疑問を、ある僧侶さんに尋ねてみた。
すると、こう答えたそうなのよ。
「人の幸せとは、モノや金を得ることではない。人の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの4つです。愛されること以外の3つは、社会で働くことで得られるものです。」
もうね、この箇所、アンダーライン引いちゃったもの。
そげなことするの、試験勉強以来よ。
僕は、宗教も坊主も好きじゃないんだけど、
この言葉は、肝に染みたなあ、涙腺ものです。
僕は、この4つがないと、孤独で死んでしまうだろう。
音楽や映画を創り、エプスタインズの編集にいそしむのも、いや、生きている理由そのものが、この4つの幸せのためでしょ。
そして今、仕事にありつけている人でも、この4つの幸せ全てをつかんでいる人は少ないんじゃないだろうか?
自己実現の難しさ。
理想の生活と現実が交差しない。
あるいは大不況、人件費削減による激務、モノのように扱われ、そして鬱。
だから電車の人身事故という悲しいことが、後を絶たないんじゃないだろうか?
そして。
被災地で職を失った人が
パチンコや酒で昼の時間をつぶしているのは、つらい過去を忘れたいだけなんかじゃあなくって、4つの幸せから遠のいている、ということなんじゃないだろうか?
「男はつらいよ」の車寅次郎は、あまり働き者ではないが、この4つを誰よりもしかと獲得しているし、
愛おしいエイミー・ワインハウス、
愛してやまない元モー娘。の加護ちゃん、ゴマキは、悲しいかな、この4つの欠乏感が強いのではないのだろうか。
というわけで、
この本には、健常者・障がい者の境なく、
心に染みる言葉がちりばめられています。
.
本当はぜし皆さんに買ってもらいたいのではあるが!
エプスタ始まって以来の太っ腹!
なんと抽選で2名様に、この書籍をプレゼントしますど。
http://epstein-s.net/archives/category/contact
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