私の2016年の10大ニュース 大友麻子編

 

新春恒例
連載企画
第3回。

 

社会の出来事とプライヴェートでの出来事をチャンプルー(ごちゃまぜ)にして10本選ぶとゆーこの企画。長山和夫ちゃん、鎌田ヘロノミアに続く3人目は、度々エプスタインズにも寄稿してくれるライター/エディターでもあり、若松孝二監督作品や塚本晋也監督「野火」の助監督などを務めた大友麻子さんによる、2016年の10大ニュースです。

1)
ベルギー、ドイツ、フランス、バングラデシュ、各国で続くテロ

世界各地で不安な気持ちの連鎖が続いていく、なんともいえない感じ。

 

2)
土人発言、高江ヘリパッド工事、辺野古訴訟で沖縄敗訴、沖縄への蹂躙続く

日米間の力関係のしわ寄せを沖縄に押し付けている状況が加速し心が苦しい。

 

3)
イギリスが国民投票でEU離脱を選択、
フィリピンでドゥテルテ、アメリカでトランプが大統領に選ばれる

曖昧さの中に踏みとどまって耐える、ということに「飽き飽きした」という空気?

 

4)
参院選、多くの1人区で野党統一候補が立って善戦するも自公圧勝

自公が圧勝したと言われるけれども、1人区で議席を伸ばしたわけなので、これは少し流れが変わってきたんじゃないかと思うのだが。

 

5)
舛添辞職に伴いいきなりの都知事選で小池圧勝、鳥越惨敗

舛添氏はなぜいきなりあそこまで叩かれたのか、よう分からん。それにしても鳥越氏を応援した身としては、迷走する彼の発言にはぎょっとさせられた。

 

6)
マイナンバーがいよいよ本格化

人間の情報が数値化されて一元管理されるという、想像するだに面倒で恐ろしいことが本格化してきた。

 

7)
若松孝二生誕80年祭スタート、舞台「骨風」で監督に再会

1936年生まれの若松監督の生誕80年。1年かけた祭が3月にポレポレでスタートした。旧作の先輩方ともお会いできた。さらに12月には監督の盟友クマさんの原作「骨風」が山崎哲さんによって舞台化され、衝撃の芝居体験と若松監督との邂逅に魂が抜けた。残るは3月の「実録・連合赤軍」舞台。

 

8)
熊本地震、その後も各地で続く震度6レベルの地震

地震列島に住んでいる私たち。原子力発電はやっぱりいかんだろ、と思うのに、止められない「ケイザイ」という思考停止の呪文。クリーンでも安価でもないっていうのに、その神話を担保するために「もんじゅ」破綻の後も続けられる核燃料サイクルのための技術開発。血税なんだぞ。

 

9)
パナマ文書公開

そもそも、いろんなリスクを指摘されながらマイナンバーを強行したのは税の補足率を上げるために他ならず、それなのに、こんなグレーなタックスヘイブンが堂々とまかり通るってのが、意味わからん!

 

10)
兄の結婚にビックリしたり働き方について考えを巡らせたり

長年のすばらしきパートナーと入籍するらしいという情報が友人経由でもたらされてビックリ!久々のめでたいニュース。一方で、ぎりぎりの状態が続く自分の働き方について、今後のことを含めてあれこれ考えを巡らせる1年になった。ムスメはすくすくと8歳になり感謝。


2017.01.16