参院選、終えて 2

構成・鎌田浩宮

もう、
このよは
完成して
しまいました。

 

2016年最大のトピックは、あっという間に終わり、最悪の結実になりました。
でも、嘆いているほど暇人でもないので、エプスタ読者の皆さんに、思いのたけを語ってもらいましょう、という連載です。
半径3mから、変わっていけ、この国。

梨乃さん

参院選で感じたことは

相変わらず…
私 無力だぁーー!ってこと。

自分の周りの人たちやSNSでみる考えや意見と選挙の結果が、なんでこうも違うのかな?と不思議で仕方ないこと。。

でも皆(自分の周りだけしか知らんが)前よりもずっとよく考えていると思います。
やみくもにでなく、現実を考えながら投票していたと思います。
どこに入れたとかの詳しい話をしませんが、今回は今までより冷静に、前向きに、今後につながっていくよう、諦めないで、考えて行動している人たちが多いとわかりました。

大友麻子さん

有権者が票を投じるっていう行為について、改めて考えさせられた選挙でした。
つまり、スーパーマンはどこにもいないわけなので、有権者がどれだけ政治家を育てられるか、あるいは、政治家を志す人はどれだけ有権者を育てられるか、この双方向がないと、常に、自分に都合良さそうな人に「スーパーマン」的な自分の期待を投影しちゃって、後で裏切られたとかこんなはずじゃなかったとか、そういうことを繰り返すんじゃなかろうか、と。

三宅洋平が選挙後に安倍昭恵と会って、あっさり安倍首相と電話で話して、自分もあなたも国を思う国士、というような発言をしたという情報を自ら流していた時は、正直、あまりに脇が甘すぎるように思ってアホかと思ったりもしたけど、でも、彼は演説でも「「許さない!」じゃなくて「許さにゃい」くらいで」と、これまでの「対立ありき」から「対話へ」を語っていたわけで、そのことを本人なりに一生懸命にやっているのだろう、と。
が、彼を熱狂的に支持した人は、その熱狂の理由を冷静に自問しない限り、あっという間に完全なる否定に入るか、あるいは、「彼も頑張ってるんだからいいじゃない!」と頑なに肯定し続けるか、どちらかに転がり落ちる危うさを感じました。

当たり前だけど、民主主義というのは自分が投影されることなんだ、と今更ながら選挙を通じて感じてます。
多様な人が多様に存在する社会をどう守って行けるのか、今は面白い時代にさしかかっているんだ、と思ってます。

梨乃さんのように、ママ友や職場の同僚がいて、それこそ、そこそこ長い付き合いになっていれば、政治の話なんかもするようになり、思いの共有ができるようになりますね。
そーゆー点、ダメなのは、男。
サラリーマン社会の中で、1番してはいけないのが、宗教と政治の話。
もー、ほんとにね、つまんないコミュニティーですよ。

中国人民も日本国民も、政府に煽られて敵対感情。
どっちの政府も、戦争なんかする気ありません。
そんなんやっても、経済効果ないですからね。

麻子さんが敢えて「面白い時代」と述べました。
「立憲民主主義始まって以来の危機!」と嘆き叫ぶのもいいけれど、ただそれだけじゃあダメで、面白がってそれに挑まなくっちゃいけない、という事なんだなあ。

僕は、有権者が愚かなのではない、と思ってます。
そんな考えじゃ、味方殺し、内輪もめです。
そうじゃなくって、為政者が長い時間をかけて有権者を「優れた国民」に育て上げたんだと思います。
自分にとって都合のいい有権者に、育て上げたんです。


2016.08.03