北海道新聞2015年9月23日(土)夕刊より

映画「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」
全国ロードショウ第11・12弾
北海道(二風谷・札幌)での上映終了を受けて

地元最大手紙・北海道新聞に
上映後日、再度、記事が掲載されました。

 

こちらが、1面です。
トップ記事は「私の戦後70年」。
そして「孤立なお百数十人 茨城・常総 不明15人」「辺野古移設へ作業再開」と続きます。

全部で10面ある夕刊。
最終面のラ・テ欄から逆にめくると、社会面になります。
その、8面です。

紙面の中央やや右に、「まど」という囲み記事があります。

 

「まど」は、かなり長寿の、長きに渡る連載コーナーです。
札幌版だけではなく、道内全てに掲載されている記事です。
その時折に、地道な活動をしていたり、ユニークな活動をしている、メディアが普段光を当てない市井の人々を取材しているようです。

寄り添う

静かだが、熱い思いを持って次々と感想を述べる人たちの姿を見て、手応えを感じた。
東京で映画や音楽を制作する鎌田浩宮(かまだひろのみや)さん(47)らが撮影したドキュメンタリー映画「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」の上映会が8月下旬、札幌市中央区で開かれた。
映画は、東京電力福島第一原発事故後の、ある家庭を追った。鎌田さんが2012~14年、相馬市の同級生の家を訪ね、撮影した。除染をしていない畑で採れた野菜を食べ、毎晩陽気に酒を酌み交わす。仕事を失い、県外に出稼ぎに出ざるをえない現実もあった。
「福島の人にどう寄り添うべきかを考えた」と鎌田さん。映画にがれきや津波など震災を想起させる映像は出てこない。
上映後、約20人の観客と50分にわたり意見交換をした。「普通の会話や笑顔に悲しみを感じた」「自分と向き合う機会になった」。素直な反響がうれしかった。
上映会は札幌を含め、東京など全国13カ所で開いた。「原発事故で避難している被災者は身近にいて、寄り添うことは特別なことではない。自然につながっていければ」。鎌田さんはその願いを、もっと広めたいと考えている。

(竹中達哉)

 

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2015.09.16