緊急連載「有志連合と協力して」⑨

構成・鎌田浩宮

報復は
報復しか
生まない。
後藤さんの
思いと
反するよね。

 

 

この連載への投書が、後を絶ちません。
エプスタインズでは沖縄米軍基地問題、福島での原発事故問題など、様々な出来事を追ってきましたが、今回の読者の皆さんの関心は、1番高いかも知れません。
それでは、今日もお便りを紹介します。
以下、お読み下さいね。

M.Tさん(匿名):
有志連合は子供を空爆に行くのではない。
ほとんど言いがかり。
攻撃せずしてどうやってイスラム国をつぶすことができるのか、まず、説明してもらいたい。
もし、戦闘が激化したならば、世界中がイスラム国の残忍さを今回の件で知ったからであり、それこそ、後藤氏の功績であろう。
安全なところから、現地で戦っている人たちを揶揄するな。
唾棄すべき、典型的ネット民だな。

ありがとうございました。

さて、安倍及び政府関係者の狡猾さばかりが目立っています。
これをダシにして、憲法9条を改悪するスケジュールさえ、発言し始めました。
しかし実は、後藤さん自身がいい意味で狡猾だった事を、忘れてはいけないと思います。

彼は湯川さんを捜しに行く際のヴィデオメッセージの中で、「何が起こっても責任は私自身にあります。どうか日本の皆さんもシリアの人たちに何も責任を負わせないでください」と発言しています。
自己責任で行くのだから、政府はこれまでもこれからも、一切干渉しないでくれ、とも読み取れるのです。
つまりは自分をダシにして、集団的自衛権を行使し、有志連合を後方支援するなんて馬鹿げたことはやめてくれ、と言っている気がするんです。
その点を、素晴らしきエプスタインズの読者の皆さんに、広めていってほしいですね。

話題を変えるつもりはないんですが、先日の桑田佳祐の早急すぎる謝罪も、事務所や関係者を心ないネトウヨからのバッシングから守るための、狡猾な戦略だと思います。
人々は、思われているほど、愚かでは、ない。

さて。
自衛隊が中東に行くという事は、こちら側がどういう意図であろうとも、中東から見れば、日本は戦争に参加したという事になります。
憎しみと報復の連鎖に、参加する。
自衛隊が、人を殺し、殺される。
日本国産の兵器が、使われる。
日本が欧米やヨルダンと共に、報復の空爆を開始し、罪のない市民が、子供が、女性が、お年寄りが、殺される。
自衛隊が中東へ行けるようになるといいと考えている人へ…それは、日本が戦争状態になるという事を忘れないで下さい。
徴兵制になったら、自分の子供達が戦争に駆り出されます。

安倍の描いている戦争絵図は、日本の歴史の中で、最悪の1ページとなるでしょう。
絶対に、それは、止めようぜ。
それが、僕らの意志。
それが、後藤さんの意志。

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エプスタインズでは、様々な人から原稿を取り寄せ、先週から集中連載をしています。


2015.02.10