都知事選を井戸端会議しましょ。#5「準戦時の中で」

文・大友麻子/鎌田浩宮
写真・鎌田浩宮

今回の連載、
当初はアクセス、
多かったものの
徐々に少なくなりまして。

ほぼ毎日更新の連載に
全て目を通す大変さ
というのもあるでしょうが、
僕らの意見に共感できない
という人もいたんだと思います。

そこで、
作家・星川淳さんのブログより
抜粋してみますね。
(無断転載ごめんなさい)

 

戦時の危機感を!――都知事選に寄せて

(前略)この選挙が行われるとわかった当初から、これが安倍政権の暴走に歯止めをかける最後のチャンスだと直感した。ここで負ければ、あとは集団的自衛権容認、憲法改悪(壊憲)、共謀罪制定、対中局地戦、徴兵制までまっしぐらだろう。もちろん、原発再稼働や事実上の新増設、TPP推進、特定秘密法施行など、その他の悪政もほぼフリーハンドで、次の国政選挙が“民主的”に行われる保証はまったくない。まさにナチスの全権委任法前夜であり、いまは平時ではなく準戦時である。(後略)

ぜひクリックして
全文を読んでほしいんですが
これは決して大げさな文ではない
と思っています。

そんな危機感から
この連載を編みました。

原発が再稼働し
秘密保護法で逮捕され
戦争に行かされるのは
僕らの子供の世代です。

子供たちの
ためにも。

考えてみようじゃありませんか。

 

 

瀬戸際ではありつつも、負けたら終わるわけではない。
大友麻子

まさしく、それそれ!
自民と公明が連立しているという、その矛盾だらけの選択!
それでも、自分たちが通すべき政策を通すために
矛盾に眼をつぶって共闘するっていう狡猾さ!

そんな時に…、そんな狡猾な相手と闘ってるって時に…

> 昨日の夜、
> うちのポストに
> ウツケン系からの
> ビラが入っててね。
>
> 「細川さんは著書『日本新党 責任ある改革』にて、海外派兵を可能にする規定を加える実質的な9条改憲を提案」
>
> とか書いてあるの。

これは……共産党〜!って感じで、脱力しますわ。
細川さんの票を奪って、何を達成したいのか。
奪うべき票は違うだろって。
これはもう、選挙に勝とうという発想から
「自分の正しさを主張したい」というところに視点がうつってる感じ。

実は、代々木の選挙フェスでも、それは感じたのだ。
宇都宮さんの話は、優等生のそれみたい。
全て正論、全て正しい。
なんというのか……それ以上でもそれ以下でもない。

このかまちょのビラの文章を読んで
あ〜あ、と思いつつ、そして、鎌田さんたちの最後の願い
「一本化へ!」という、絶叫みたいな呼びかけも
「あり得ない」と一蹴しちゃう「背筋の伸び方」も優等生だなあ、と感じた。

そんな時に、目にしてしまったのが
私がとっても好きで、会う度にどんどん好きになる
辛淑玉さんの応援演説だった。

一票のない彼女が、しかし、渋谷という街で地べたで生きて来た自分のリアリティで、宇都宮さんを「好きだ」という。「応援する」という。
こうした思いをたくさん受け止めてきた宇都宮さんとしては
「降りる」「一本化に応じる」とは、もはや言えないだろう、と思った。

そして、舛添が勝ったら、しばらく国政選挙のない
安倍政権はどこまで暴走するか分からないけど
とはいえ、あの酷かった石原都知事時代を私たちは生きて来たわけで
そして、この「都知事選」がやるべき事の終着点ではない。
この先にも、まだ声をあげられる現場はたくさんある、という事だった。
そう思う事でしか、この選挙の先は、何も見えてこない。

多分、一本化はできなくて、多分、それぞれに思いがあって
自分の決断で一票を投じるから、票はがっつり割れるだろう。
だから、舛添を止める事はできないだろう。

でも、舛添を勝たせてしまった事が堤防の決壊ではないってこと。
まだ踏ん張れるんだと思ってる。
だって、もともと棚ぼたの選挙だよ?
猪瀬さんがあんな形でコケてくれた事で降って沸いた都知事選だからね。

だから、瀬戸際ではありつつも、負けたら終わるわけではない。

しかし、そうはいっても負けられない。
(なーんか、去年の夏の参院選でも同じ事を言ってたな〜)
なので、私は思いを込めて、細川さんに一票投じる。
もしかしたらという気持ちを込めてね!

そして、ウツケンさんに投じようとしてる人に
「ウツケンさんじゃダメだ」という事を呼びかけるんでなく、
まだ、誰にしよっかな〜と思ってる人たちへ
「ぜひ、細川さんに賭けてみようよ!」と。

 

ふむふむ!
大友さん、
どうもありがとう!

エプスタでは
自分の書いたものに
責任を持つため
基本的に
実名での署名記事を
お願いしているんですが
政治をオープンに語りにくいこの社会で
しかも実名で
しっかりと自身の考えを語ってくれた
大友さんに感謝します。

それでは最後に
チェルノブイリ事故の際
いち早く反原発を訴えた
作家・広瀬隆さんの
文で締めますね。

 

広瀬隆さん 都知事選について

原発廃止を求める勢力は、投票先が二分されている、と言われるが、その思考法そのものが間違っている。その候補者の一人は、当選の 可能性が高く、もう一人の候補者は、当選の可能性がゼロである。これは、前回の都知事選で、猪瀬直樹に敗北した大量の票差から歴然と した事実である。主権者は、 「一般の東京都民」なのである。東京都民の投票動向が、前回から大きく変 ることはあり得ない。したがって、当選の可能性がゼロの候補者に投票することは、泡沫候補に投票して、それがすべて死に票になる、と いうことだ。
したがって、二人の候補者がいるのではない。

自民党支持の舛添要一を倒せる候補者は一人しかいない。重要なことは、今日まで私のもとに、再稼働目前の危険にさらされている全国 の原発立地自治体の住民から寄せられる期待は、全員が、原発再稼働阻止を第一に掲げている細川護熙知事の誕生である。加えて細川氏 は、有力候補者の中で、唯一、知事をつとめた経験があり、地方行政にくわしい。

一体、誰が、舛添要一知事の誕生(あってはならない事態)に手を貸しているのか、原発廃止を求める人は、胸に手を当てて考えるべき である。舛添当選のニュースを見たいのか? ぞっとする。


2014.02.07