エプスタが選ぶ、2012年の10大ニュース。鎌田浩宮・選。

それでは、
張り切って
第3弾
で、ある。

ダメダメ非社長、
鎌田浩宮の
登場です。

 

しょっぱなからあれですが、
10位までに入らなかった出来事を。

NHK総合でたまにやる
「眠いいね」
は、いいね。
放送終了時間が未定なのもソテキなんだが、
いくつもコーナーがあるんじゃなくて
視聴者からの便りをただ読み続ける
企画のヘイボンさが、いい。

ヘイボンさで言うと
テレビドラマでは
「ゴーイングマイホーム」
は、いかったね。
映画にするほどの大仰なストーリーではない、
1800円を払うまでもない、
でも、ヘイボンな市民の
ちょっとだけヒボンな非日常を描くのに
テレビドラマというメディアは適している。

非日常で言えば、
去年あたまに起きた
広島刑務所からの脱走事件。
あれはワクワクしたなあ。
どうやって脱走できたんだろう
どこまで逃げ切れるんだろう。
ヴェ?
違うよ。
ニンゲンってのはさ、
たまにはフキンシンな楽しみを
享受したい生き物なんだよ。

フキンシンで痛快だったのは
田中慎弥の芥川賞。
「断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」
サイコーのロックンロールだ。
今年はこんくらいフキンシンに
発言していきたい。

そうして去年ワクワクして
今年もワクワクしたいなと思ってることは、
次回のIPPONグランプリでも
もう中学生が出演してくれることと、
僕達のぶっちぎりマドンナ・大江麻理子が
ムカツく共演者のタカ派政治評論家・田勢康弘を
遂に平手打ちでひっぱだくところを
ぜひとも観たい!んである。

それでは
長くなったけんども、
僕の10大ニュース
お読み下さいね。

 

 

1 實(みのる)おじさん、他界。

僕の両親の事情により、27歳の若さで小学1年の僕と5歳の弟を1年間預かってくれた。
時にはひっぱだかれ、笑わしてくれ、ビートルズを教えてくれた。
20年に渡るパーキンソン病との闘病に、糖尿病の併発。
64歳の若さで、急逝。
僕、一昨年からつらい別れが続き、これじゃあ「永遠の厄年」だよ。
でも、友達が言ってくれた。
別れが続く時は続いてしまうけど、それはずっとではないんだよ、と。

2 浪の死から、徐々に、立ち直る。

倉田君とは、メールで励まし合った。
タカツカさんが、ワオ君が、麻子が、のんちゃんが、クエ星人親子が、呑みに付き合ってくれた。
大友くんが、全てセッティングして温泉に連れて行ってくれた。
那菜が、浪の毛・髭・爪を入れたペンダントを作ってくれた。
家に閉じこもっていた僕は、こうした助けにより、浪の曲を作曲しCDにし、福島県相馬市に出向き原発を題材にした映画を創り始め、ライヴを目指したバンドの練習を再開した。
エプスタを休載することは、ただの1度もなかった。
励またり慰めたりしてくれなくっても、いいんです。
寄り添ってさえいてくれれば。
この数人の友情がなければ、僕は立ち直れなかったでしょう。
この感謝を忘れることはありません。

3 ワオ君(仮名)、仙台転勤。長男、大学入学。

そんな親友のワオ君が、東北復興支援の仕事で、仙台へ転勤した。
彼が眠る間もなく働かなくてはいけないのは、震災以前に行われた民主党政権による事業仕分けで、大幅な人員削減を強いられてしまったから。
今さら民主党の文句を言うのも野暮だが、組織や法人というのは、ある程度の人的余力がないと、非常時に対処できないのだ。
そんな僕と同じ44歳の彼の長男が、大学に現役合格。
彼が20歳になり共に酒を酌み交わすのが、数少ない僕の楽しみです。

 

4 そねのお母さんの、古希を祝う。

脳腫瘍で20代に亡くなってしまった親友、そねのお母さんが70歳になった。
お母さんは旦那さんや両親も既にいなく、独り身だった。
じゃあ僕らがそねの代わりにお祝いしようよ、とサプライズパーティー。
驚いたお母さんは、泣いて喜んでくれた。

 

5 たけ、急逝。

小学校の同級生・たけが、海外出張先で急逝。
海外のせいか原因が特定できず、おそらくくも膜下出血の類ではないかと。
現地で火葬されて還ってきた、あの寂しさ。
残された奥さんと子供、どれだけつらいだろう。

 

6 衆院選、自民党圧勝。都知事選も、然り。

エプスタでも報道した反原発のデモに、去年僕は15回通った。
何とかしてこの世の中を変えなければ、自分にできることは何かと、首相官邸前を駆けずり回って取材した。
そうしたらこの結果だよ。
はっきり書くよ。
小選挙区制の悪しきマジックもあるけれど、この国の有権者は馬鹿ばっかりだ。
第二次大戦で、多くの犠牲者を出して、この国はようやく変わった。
しかし、原発でこれだけの犠牲者を出しても、この国は変われないのだ。
もう、この国とは、テキトーに付き合うことにするよ。
かつて、忌野清志郎が反原発を歌ってもこの国がちっとも変わらなかった時の、彼の絶望感が今痛切に伝わる。

7 オスプレイ、沖縄配備。

基地問題さえ何も解決していないのに、民主党だろうが自民党だろうが、アメリカの言いなりだ。
そして米兵が、沖縄の女性をレイプし、中学生を殴り、民家に侵入し、沖縄史の中でも殊に暗澹とした、2012年。
沖縄は既に闘う気力さえ失せ、沖縄でも衆院選は自民党の圧勝。

 

8 首相官邸前反原発デモ主催者、官邸で野田首相と会談。

市民運動のちっぽけな庶民が、官邸内に招き入れられ、会談をするだなんてことが、戦後史の中であったんだろうか?
会談の内容や、成果を問う人がいるんだけれど、何よりも会談に持ち込ませたことを、喜び、讃えたい。

9 お菓子の太子堂本店、サミット三軒茶屋店、閉店。

昔から三軒茶屋にあったお菓子屋さん。
おせんべいだけで何種類も、大きな袋で売っててさ。
ガールフレンドに、ひなあられを買ったことだってあるんさ。
いくつもの好況不況を乗り越えてきたのに、遂に閉店。
支店は残ってるらしいんだけど、やっぱし寂しいよ。
一方、サミットは小学生の頃、シヅオカヤという三軒茶屋随一のスーパーの斜向かいに出来て、子供心に
「露骨な商戦するもんだなや」
と腹を立てたもんさ。
シヅオカヤはその数年後なくなっちゃって。
でもそのサミットも、その後出来たスーパーに駆逐されたわけさ。
閉店の日、パートのおばちゃんが泣いていた。
三軒茶屋、東京一怖い商店街です。

10 ロンドンオリンピック。

「あげなの、国策、国威発揚の手段じゃん」
まーまーカタいことは言わんとって。
実際出場している選手は、無心で走ってるんだから。
スポーツ、観るの、大好きよお。
でも、開会式は、北京の時の方が圧倒的によかったなあ。
ロンドンは、ただの映像と音楽の寄せ集め。
北京は、一糸乱れぬ美の総合的な舞台芸術。

11 三軒茶屋小学校、開校60周年。

僕、母校愛って、ないんだけど。
でも、お祝い会やるっつーんで、ああ、行きたいなあ、って。
でも、地元のお偉方ばっかし来てたら、嫌だなあ。
っつーか、もっと盛大に祝った50周年の時、なぜゆえ告知、少なかったんだろう。
三茶小には、楽しい、豊かな思い出、山盛りです。

 

12 東電女性社員殺人事件、ゴビンダ・プラサド・マイナリさん無罪確定。

詳しくは大友麻子どんが書いてくれたので割愛するけれども、1997年に誤認逮捕されて、15年経ってるんだもの。
ネパールが日本にもっとクレームをつけてよかった。

 

13 横尾忠則現代美術館、山田洋次ミュージアムオープン。

死後、評価されたって、その人、浮かばれないじゃん。
ジョン・レノン、キヨシロー、渥美清さん。
だから、僕に強く影響をくれた人が、生きているうちに評価されるのは、嬉しいんだよなあ。
どっちも、まだ、行ってない。
早く、行きたいね。


2013.01.09