私の2014年10大ニュース 大友麻子編

文・大友麻子
構成・鎌田浩宮

エプスタインズの参加者が
その年の10大ニュースを
勝手に決めちゃう。

毎年新春恒例企画、
「私の去年の10大ニュース」
今年も、やります。

1人目は
『都知事選を井戸端会議しましょ。』
『映画おとーり「大鹿村騒動記」』
などで執筆してくれた
ライター/出版編集/映画ラインプロデューサーの
大友麻子どの
に、この世界の
10大ニュース
を、決めてもらっちゃいましょ。

それでは、よしろく!

 

10位 みかこが年長さんになって保育園最後の1年

早かったような長かったような。
もう、子どもというより相棒です。
情緒豊かで激しくも優しい子です。
もう親離れ近いなーと感じます。
それも楽しみです。

 

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9位 都知事選、舛添が勝つ。

反自民・反原発の人がまっぷたつという苦しい選挙だった。
大雪ざくざく踏み越えていった投票だった。

 

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8位 嫌韓・反中の本のブーム続く。

なんだかなーという感じ。
しかし「9月東京の路上で」という小さな出版社の本が売れて
出版にも夢や希望があるなと元気になる。
小さな出版社で一緒にやった高円寺フェスも爽快な楽しさ。

 

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7位 旧友との再会がいろいろ
/高倉さん、文太さん、赤瀬川さん、おたかさん……続々逝く

大学時代や高校時代、果ては小学校時代の友人との再会。
昨年にガンで逝去された友人などもいて
年々歳々を感じる年齢になってきたので一層、
こうした再会にしみじみとした思いを抱く。
人は刹那的な命を生きてるなということと同時に
死者というのは存在しないわけではないということが腑に落ちる。

 

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6位 社長が流血

社長がおでこから血を流し会社の全てが入ったカバンをまるっと紛失。
本人は記憶がないというし、全てがあいまいな情報のまま、
警察やら最後に入ったという店やらみかこ連れて走り回る。
意気消沈した社長に、自分の全財産である貯金箱を差し出す実花子、
この乱暴な母から、なんて優しい子どもが育ったのかと感涙。
結果的に6日後にカバンは発見される。ちゃんちゃん。

 

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5位 「告白」に小説の可能性を再発見/「野火」完成も

久しぶりの興奮!
文字の表現の森に踏み込んで一緒に浮遊した感覚。
熊太郎は確かにここにいた!
文字ってすげーと思う。
映画「三里塚に生きる」に静かな感動。
映らないものをも表現できることにおののく。
「野火」も完成、感慨深い。

 

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4位 佐世保の女子高生殺人事件で加害者の父親自殺

高校時代の私に強い衝撃を与えた4幼女殺人事件と
綾瀬の女子高生コンクリートづめ殺人事件。
マスコミと世論の暴走に心底ぞっとした。
今回の加害者の父親の自殺に、
宮崎氏の父親が自殺したことを思い出した。
好奇心の中で正義感のつもりで酔いしれて
加害者たちを抹殺していく空気。

 

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3位 若松孝二3回忌・特集上映も

若松監督が亡くなって2年が経った。
旧作をデジタル化して作品を遺そうと奮闘する若松プロに
自分は何の手伝いもせず申し訳ないと思いつつ
若松孝二という存在を、折に触れて思い出し続けた2年。

 

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2位 衆院まさかの解散・与党は現状維持

まあ、語る言葉はありません。
政治の劣化とか、民主主義の劣化とか、劣化劣化・・・もういいわ!

 

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1位 みんなで年が越せるってこと

給料があまりない時があるってことに心配した友人が
野菜をたっぷり送って来てくれたり
お米を分けてあげようかと心配してくれたり
いろんな物品を送ってきてくれたり。
金はなくても、游学社ではいつも暖かな食事をみんなで食べてた。
仲間があちこちにいるということの幸せを感じつつ
政治的にはサイテーな状況が続いていても、
まだまだ面白く生きていけるぜ!これからだぜ!という気持ちになれる
年の瀬。

キャマダも最近
盛んになって
書いてるんですが
経済の成長よりも
もっと大切なもの、
大友どのも
気付いてるんですよね。

アベノミクスとゆー
経済成長政策なんぞよりも
もっとこの街が
楽しく、豊かになれること。

この国の行き先を、
この第1位が
示してくれてます。

では、続きを
お楽しみに…。


2015.01.06