福島民友2014年4月3日(木)朝刊より

内陸部の震災写す

鎌田さんのドキュメント映画
6日に相馬で上映

東京都在住の音楽家で映画監督の鎌田浩宮さんが撮影したドキュメンタリー映画「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」は6日、相馬市の市民会館で上映される。
「がれきが一つも出てこない震災映画」として、同市内陸部の程田在住で、鎌田さんと親交のある杉本紀男さん、杉本敏之さんの3人の日常や前向きな姿を捉えたもの。
鎌田さんは、原発による避難や津波など直接震災に関連する被害には遭っていない人たちを撮影したいとの思いで作品を作り上げたという。鎌田さんは「震災を風化させてはだめだし、復興を一つのブームで終わらせてはいけないとの思いがあった。震災で全てを自粛することにも違和感を感じていた。震災を、そこに住む市民が心で理解しつつ、酒を飲み、前向きに自然体で生きている様子や、家族愛を見てほしい」と話している。
上映は午後2時から。入場無料。

(浜通りワイド欄に掲載)


2014.04.07