2001年11月29日(木) Never Without You

文・鎌田浩宮

2001年11月29日に、敬愛してやまないジョージ・ハリスンは、旅立った。

僕らは、愕然とした。
58歳。
若すぎる。
清志郎も、同じ齢だった。

クワイエット・ビートルは、4人の中でいつも控えめで、
ファンにはそれが、心苦しかった。
喉頭がん、そして肺がんを患ったのも、彼がビートルズ時代から、
寂しさやストレスを紛らわすためにヘビー・スモーカーになったから?
僕は、今でも、よくそんな風に思ってしまう。

「愛と平和の人と言えばジョン・レノン、と皆言うけれど、ジョージは真の意味でそうだよね」

全くだよ。
ジョージほど、慈愛と平和を愛したFAB4は、いないんだ。

そんなジョージのことを、リンゴが、歌ってくれているんだよ。

2003年に発表されたアルバム「リンゴ・ラマ」の1曲、
「Never Without You」だよ。

    僕らは若かった
    楽しかったよ
    負けることなんかなかった
    僕らの時代
    一晩中
    僕らがニュースのヘッドラインだった
    イカレタ日々、向こう見ずな夜
    リムジンに乗ってスポットライトを浴びて
    いつだって僕らは兄弟だった

    君がいなくても
    君の曲が流れるだろう
    この世界は
    決して
    君を忘れたりはしない
    君のすべてが君の歌に込められている
    今、僕らは生きていく
    いつでも君と一緒に
    君と一緒に、君がいなくても
    ”ヒア・カムズ・ザ・サン”は君の歌さ

    今、ここで
    僕はひとりぼっちじゃない
    思い出があるから
    人生は奇妙なものだ
    どんなに物事が変わっても
    それが現実さ
    君は美しいメロディを演奏していた
    僕の頭から離れないよ
    いつでも君がそばにいる感じがするよ

    君がいなくても
    君の曲が流れるだろう
    この世界は
    決して
    君を忘れたりはしない
    君のすべてが君の歌に込められている
    今、僕らは生きていく
    いつでも君と一緒に
    君と一緒に、君がいなくても
    ”ヒア・カムズ・ザ・サン”は君の歌さ

    物事はすべて通り過ぎていくものさ
    愛だけが残るんだ
    君と僕の思い出を
    ずっと大事にしていくよ

    君がいなくても
    君の曲が流れるだろう
    この世界は
    決して
    君を忘れたりはしない
    君のすべてが君の歌に込められている
    今、僕らは生きていく
    いつでも君と一緒に
    君と一緒に、君がいなくても
    いつでも君と一緒に
    君と一緒に、君がいなくても

    いつでも君と一緒に

    いつでも君と一緒に
    君と一緒に、君がいなくても
    愛は君そのものだと思うんだ

ブラボー、リンゴ!
素朴だけど、印象に残る、親しみやすいメロディー。
リンゴはまるで、少年のようさ。

あれから11年も経ってしまった今日は、この曲を一緒に聴かないかい?

 

エプスタは、これまで何度も、ジョージの特集を組んできました。
エプスタ編集部、ジョージ好き、多いんです。

玉音ちゃんradio 記念すべき第1回「ジョン・レノン ジョージ・ハリスン特集!」

玉音ちゃんradio 第10回「あれから、10年。ジョージ・ハリスン特集、再び。」

玉音ちゃんradio 第11回「ジョージ・ハリスン、アゲイン」

この3つも、たっぷりと味わってみてね。
我々が、ジョージの素晴らしい歌を、たあくさん選曲しています。
今日、もし最寄りのラジオ局が、ジョージの曲をかけない、気の利かねえ局だったら、どうぞ、こちらで聴いてみてくれよ!

去年の今頃は、ジョージの映画がロングランでロードショウされて、浪が旅立った悲しみをこらえて、映画館に行ったんだっけ…。

今日は、今日も、ジョージ、ジョージ、ジョージさ!


2012.11.29