玉音ちゃんradio 記念すべき第1回「ジョン・レノン ジョージ・ハリスン特集!」

只今12月8日13時50分。
記念すべき第1回放送を始めます!

今日はジョン・レノンの30回目の命日、そして、先日11月29日はジョージ・ハリスンの9回目の命日であった。
そこで玉音ちゃんradioでは、擬似インターネットラジオにて、ジョンとジョージの曲をかけまくるぞ!
っつーことで、どしどしリクエスト、待ってるわ。
ジョン、ジョージの曲、ビートルズ時代の曲、ジョンやジョージがカヴァーした曲、逆にジョンやジョージの曲をカヴァーした曲、何でもカモン!

 

只今14時2分。
記念すべき1曲目は何にしようか・・・。
ヘイ、エヴリボデー!よし、これにしよう。
ジョージの2枚目のソロアルバムから「give me love」ゴアヘッ!
心の中のレコード針を落として・・・さあ、かかった!

ヴェ?
実際に曲はかからないのかって?どこをクリックすりゃあ聴こえるんだって?
聴こえないぜエヴリボデー!俺は今忙しいんだ!正確に言うとここは会社だ。目の前に上司がいてバレたら造糞ものだ!
だから皆は、心の耳で聴いてほしいんだ。
ほら、聴こえてきただろう?キダタロー?
♪ give me love,peace on earth…

曲名だけだとラヴソングのようだがそうじゃないんだセニョリータ、これはヒンドゥー教に造詣深きジョージが、
「神よ、私に愛を、地球に平和を、慈悲を請いたいのです」
と歌っているのである。

 

只今14時53分。
リクエストは来なねえかーっ泣ぐ子はいねえかーっ!

 

只今15時21分。
じゃあ2曲目行っちゃおうよ。
心の中のレコード棚を覗いて・・・これだ!
ビートルズ、シングルのB面に入ってた、ジョンがリードヴォーカルの・・・
「rain」でゴアヘッ!
心のレコード針を落として。
♪ rain,I don’t mind…

雨が降ってくると みんな頭を隠して走りだす
濡れると死んじゃうかのようにね
雨が降ってくると 雨が降ってくると

陽が照ってくると みんな木陰に避難して
レモネードをちびちび飲む
陽が照ってくると 陽が照ってくると

雨が降ったって僕は気にしない
陽が照ってれば天気がいいってだけのこと

いいこと教えよう 雨が降りだしたところで
なにひとつ変わるわけじゃない
それは確かだ それは確かだ

雨が降ったって僕は気にしない
陽が照ってれば天気がいいってだけのこと

聞いてるかい 降ろうと照ろうと
要は気分の問題さ
僕の言うこと ちゃんと聞いてるかい

ほら、昼間あんなに雲1つなかった空が、ちょっとどんよりしてきたよ。
でも、この曲、清涼感があるんだよ、中期ビートルズの影の傑作!我ながらグーな選曲。

ヴェ?
だからどこをクリックしても曲はかからないってばさタバサ!
著作権で訴えられたら、いくら巨万の富を持つ私ことヒシャチョーでも、大変な事になっちまうのだ。

 

只今16時8分。
3曲目、ジョンのソロで1つ目にふさわしいものは、ふーむ・・・。
「#9 dream(邦題「夢の夢」)」がいいんじゃないかな!
ジョンの曲って、とてもざっくり言うとメッセージソングとメロディー優先の曲と2種類あるんだけど、この曲はとにかくメロディーが素晴らしい!

ずっと昔
夢で見たのだろうか? あれはただの夢?
でも あれは
まるで現実のようだった
僕には現実のように思えた
僕は通りを歩いていた
熱っぽく囁きかける樹々を抜けて
僕には聞こえるような気がした
雨が静かに降りかけたとき
誰かが僕の名を呼ぶような……そんな気が……
そのとき 二つの霊が不思議な踊りをしていた
(山本安見 訳)

歌詞も、「マザー」や「コールド・ターキー」とは全然違う。聴いていて、とっても穏やかで暖かな気分になる。

 

只今16時59分。
ジョージの曲。優しい気持ちになれる曲。
「アップル・スクラッフス」なんていいね!ファーストソロの中の1曲。
では、くどいが心のレコード針をそっと落として・・・。

生意気にも僕も行った事のある、ビートルズが作ったレコード会社「アップル」。
何故か超高級紳士服販売店が軒を連ねる、サヴィル・ロウという場所にそれはあって、ビートルマニアの女の子達は、ひょっとしたらビートルズに会えるかもしれない、と、何時間でも玄関の前で待っていたものだった。
いわゆる芸術家、音楽家というのはそういった人々をうっとうしく思うのかもしれないけど、ジョージは彼女達に親愛の情を込めて創った曲が、この「アップル・スクラッフス」なんです。

 

そして17時17分。
遂に最初のリクエストが来た!
この文字放送のみっつーか音の聴こえないラジオっつーか、何もかもを無視したこの企画に、しかも皆働いている忙しい時間に、来たど。
嬉C。いや、それを越えて嬉T。

お、先日マイラストソングを寄稿してくれた秋葉幸治君だな!
こんばんは!君、今仕事中じゃないの?俺とおんなじで、仕事してるふりして?・・・って電リクじゃねえんだから答えは返って来ないよな。
あ、電リクといえば、俺の電話番号知っている人がいれば、電話でリクエストしてくれてもいいぜ!

では、秋葉っちからのりクエストを読もうではないかい。

「今日はジョンの命日ですね。早いものであれから30年たつんですね。当時のことは今でも覚えています。日本時間は九日でしたが、ものすごく天気が悪くて凄い寒かった日でした。そんな日だっただけに強烈な印象として残ってます。
ジョンのリクエストは「Watching Wheels」をお願いします。
理由はジョンの曲で1番好きな曲だから。

ジョージの曲もリクエストお願いします。
「Love Come To Everyone」か「人生の夜明け」どちらかをお願いします。

僕の中ではジョンよりジョージの方が「愛と平和」の人です。」

サンキュー照代!じゃあかけるぜ。耳を澄ますんだ。

ジョンが亡くなった日・・・覚えているよ、しっかりと・・・、駄目だ、思い出すと今でも涙が出そうになるんだ。
俺も君も小学6年生だったよな。貧乏で金もないのに親が塾に行かせてくれてて、帰ってきたらお袋が言うんだ。
「お前の好きなジョン・レノンが死んだよ」
俺は慌ててラジオをつけた。ジョンの曲が絶えずのごとくかかっていた。本当だった。
俺は号泣して・・・お袋も俺の気持ちを知っているから、声もかけないで・・・。
ジョンが好きな小学生なんてマセた・・・いや、イカシた子供は俺くらいのもんだった、だから次の日学校に行ったって、この感情を共有できる仲間がいなくて・・・。
でも、俺はラジオを聴いた後、すぐに實おじさんと修おじさんに電話をしたっけ。2人とも俺に小学2年生の頃からビートルズを教えてくれた、そうじゃなくちゃ今の俺はいない、そんなおじさん、お袋の兄弟。

People say I’m crazy doing what I’m doing
Well they give me all kinds of warnings to save me from ruin
When I say that I’m o.k. well they look at me kind of strange
Surely you’re not happy now you no longer play the game

   最近の僕の行動はクレイジーだと人はいう
僕が破滅してしまわないようにと みんな 様々な警告をしてくれる
“僕はだいじょうぶさ”と答えると みんな 不思議そうな顔で僕を見る
“きみがハッピーなわけ ないだろ
きみはもうゲームを下りちまったじゃないか”

   People say I’m lazy dreaming my life away
Well they give me all kinds of advice designed to enlighten me
When I tell them that I’m doing fine watching shadows on the wall
Don’t you miss the big time boy you’re no longer on the ball

   一生夢見て暮らすなんてレイジーだと人はいう
僕を元気づけようと みんな様々な忠告をしてくれる
“壁に映る影を見てるだけでも 僕はけっこう満足してるさ”と答えると
みんな決まってこういうのさ
“華やかだった時代が懐かしくないのか?
きみはもう才能さえ失くしてしまったのか?”

   I’m just sitting here watching the wheels go round and round
I really love to watch them roll
No longer riding on the merry-go-round
I just had to let it go

   僕はこうして坐って 車輪が回るのを ただ眺めてる
回ってるのを見るのが好きなんだ
メリーゴーランドからはもう下りた
後は勝手に回ってくれ

   Ah, people asking questions lost in confusion
Well I tell them there’s no problem, only solutions
Well they shake their heads and they look at me as if I’ve lost my mind
I tell them there’s no hurry
I’m just sitting here doing time

   みんな困惑してしまって 僕の腹を探ろうとする
“問題なんて何もない あるのは解決だけさ”僕がそう答えると
みんな頭を振って 僕を見る
まるで 僕が狂ったとでもいいたそうに
急ぐ必要なんて 何もないのさ
僕はただここに坐って 刑期を務めてるだけ

   I’m just sitting here watching the wheels go round and round
I really love to watch them roll
No longer riding on the merry-go-round
I just had to let it go
I just had to let it go
I just had to let it go

はい、秋葉幸治君のリクエストで、「ウォッチング・ホイールス」でした。
ジョンの最後のアルバム、「ダブルファンタジー」で、自分が主夫だった頃を歌ってる。

 

愛はすべての人に/LOVE COMES TO EVERYONE

さぁ いくんだ あの ドアを抜けて
出て行くのは やさしいことじゃない
少し時間がかかるかも知れない
すべての人に 愛が訪れるまでは

あなたはいつだって悲しそうに見えるね
でも、きっと来る、雨も小ぶりになる
少し時間がかかるかも知れない
すべての人に愛が訪れるまではね

でも、あなたの心にきっと

いつでも変わらないものがある
いつでも、その部分は・・・
いつまでも年がとらないものがある

それはあなたの心の中に

それがあなたに起こることは明らかなことだ
ノックし、心を開いてご覧
少し時間がかかるかも知れないけれど
すべての人に愛は訪れるものなんだよ

うん、秋葉っちの言うとおり、ジョンとジョージ、こう並べてみるだけでも違いが明らかだよなあ。
よし、もう1曲いこうか。
「人生の夜明け」もかけるぞ。

 

いい時もあれば……悪い時もある
すべてが人生の一部なのだ
その時 ぼくは悲しみ 群衆の真ん中に
ミスター・グリーフの姿を見かけた
そして彼が言うには
クラッカー・ボックス宮殿にようこそ
きみがくるとは思ってもみなかった
さぁ 宮殿の中で大暴れしようじゃないか
神はいつも君自身の中にいるということを
発見しようじゃないか

 

只今18時30分。
まだ会社である。この放送始めちゃったから、帰れないんである。寒いぞ!小雨降ってきたぞ!rain!

よ~し、それじゃあ景気づけに、ジョンがリードヴォーカルの大ヒットナンバー、ビートルズで「ア・ハ-ド・デイズ・ナイト」いってみよう!
皆!今日もハードな1日だったよな!よく乗り切ったよ、今日もよく生き延びたよ!

この曲にも思い出があって・・・、ロンドンに行った時、ウォーク・ツアーなるものに参加したんだ。
ビートルズに詳しいおじさんが徒歩でビートルズの名所を巡り、色々と説明してくれるんだよ。

1番最初に訪れたのは、ビートルズの最初の映画「ア・ハード・デイズ・ナイト」のファーストシーンを撮影したメリルボーン駅の横の道。
おじさんの訛りはひどいもので、「ア・ハード・ダイズ・ナイト!」ってなるんだけど、本当にビートルズが大好きなんだね、毎日、何年間も同じ説明をしているはずなのに、すんごくいっきいきと喋るんだ。
そしておじさん、そのシーンの大きく引き伸ばした写真を誇らしく掲げる。

ああ、駄目だ、涙が止まらない・・・。
目の前にある横の道を、あの4人が、飛びっきりの笑顔で走っている、あのオープニングシーンの写真だ。
もうこの世にはいないジョンもジョージも、写真の中で、この上ない邪気のない笑顔で、ファンに追いかけられて走ってる。
ここを走っていたんだ、4人の関係は最も素晴らしい時で、数十年後の悲劇なんて想像もしたことがなくて、いや、来年は人気がなくなってビートルズは続かないんじゃないかなんて思ってたくらいの時で、その2人はもうここにはいないけれど、空の上にはいるかもしれないけど、ああ、いろんな事がいっぺんに頭の中で一杯になって、涙が・・・。

ハードな一日だったよ
まるで犬みたいにあくせく働いて
それにしてもハードな一日だったよ
今夜は丸太みたいにぐっすり眠ったほうがいい
だけど 君の待つ家に帰ると
君があれこれ世話を焼いてくれる
それで気分もなおっちまう

こんなに働きづめなのは
金を稼いで 君にいろいろ買ってやるためさ
それも君のひとことで報われる
”あなたのためならなんでもするわ”
弱音なんてはくもんか
君を独り占めできるなら
それだけでOK

家に帰れば なにもかも満足だ
家に帰れば 君がきつくきつく抱きしめてくれる

ハードな一日だったよ
まるで犬みたいにあくせく働いて
それにしてもハードな一日だったよ
今夜は丸太みたいにぐっすり眠ったほうがいい
だけど 君の待つ家に帰ると
君があれこれ世話を焼いてくれる
それで気分もなおっちまう

弱音なんてはくもんか
君を独り占めできるなら
それだけでOK

家に帰れば なにもかも満足だ
家に帰れば 君がきつくきつく抱きしめてくれる

ハードな一日だったよ
まるで犬みたいにあくせく働いて
それにしてもハードな一日だったよ
今夜は丸太みたいにぐっすり眠ったほうがいい
だけど 君の待つ家に帰ると
君があれこれ世話を焼いてくれる
それで気分もなおっちまう

バッチリOKさ
バッチリOKさ

只今明けて12月9日、10時39分。
ジョンの「good morning,good morning,good morning!」というシャウトが聴こえてきそうな青空。
昨日は突然生まれたアイデアで、音も出ないラジオに、沢山の、しかも長時間のアクセス、どうもありがとう!

小学2年の時にビートルズと出会い、FENでジョージやジョンやウイングスを聴いて育って、何十年も経ってこんなクソジジイになっても、まだビートルズを愛している。
すごい事だ。

もっと沢山の曲をかけたかったけど、ううむ、来年はもっと前から告知して、沢山リクエストをもらうようにしよう。
特設電話も用意して、そうよ、電リクよ!懐かしいぜ。

今日もリヴァプールのキャバーンクラブでは、ビートルズのコピーバンドが、その場所でやれるという最高の名誉をこの上ないような笑顔で受けながら、まるで当時そのままの音を奏でているだろう。
だって俺が数年前にそこへ訪れた時も、そうだったから。
そして空の上では、ジョージとジョンとブライアンが、「ヘイ、ボーイズ!そうだその調子だ」って微笑みながらその演奏を楽しんでいるんだ。
だって俺が数年前にそこへ訪れた時も、そうだったから。
だから俺は、リヴァプールのどこへ行っても泣かなかったのに、キャバーンで涙が止まらなくなっちまったんだ。

ラジオを楽しんでくれた皆、どうもありがとう!
今日も頑張って生き延びていこうぜ!
鳥のように自由に、そう、鳥のように自由に、だ・・・。

鎌田浩宮


 

2010.12.08