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行く、東北へ。⑦相馬、海、荒野。
取材/写真/文・鎌田浩宮
杉ちゃんが、
故郷を
歩く。
見つめる。
2012年4月17日(火)。
杉ちゃんは、仕事、休みを取ってくれた。
僕をいろんな所へ、連れて行ってくれるそうだ。
「そんなの、当たり前だ。休みくらい、取れ」
とお父さん。
家から4~5㎞で海に出る。
がれきが現れる。
ショベルカー1台では、間に合わないが。
この辺一帯は、松林の公園でした。
ガードレール。
板の部分は津波で流されました。
柱の部分は根元から四方に曲がっています。
堤防。
崩れてしまっています。
水しぶきが上がると、津波ではないのに、怖い。
杉ちゃん。
堤防つたいの道路を、行ける所まで行こうと言って。
道が、陥没していました。
杉ちゃんと、歩く。
杉ちゃんが、生まれた時から親しんでいる風景が、
映画「サクリファイス」のようだ。
杉ちゃんは、自然と堤防の上へと登って行きました。
僕も登り、杉ちゃんを撮り続けました。
海を背に。
ここは一面の松林だったのです。
崩れた、堤防。
別の場所に、松林のがれきは集められていました。
その、右隣に、船たちが。
ここに集めただけでも、相当の労力が必要だったんでしょう。
1年以上かかり、ここまで片付いたのです。
片山さつきは、
何も、
できない。
海。
堤防。
松林の公園。
そしてすぐに、田んぼがあった場所になります。
津波による塩害と、放射能の風評被害により、
ほとんどが休耕になっています。
杉ちゃんのお父さんによると、
去年秋に獲れた米は、500ベクレルを下回ったものの、
風評被害で、売り物にならず。
しかし、東電や農協(事実未確認)からの補償金で、
農家の方々はそれほど困窮しているわけでもないそうです。
海から4~5㎞、このような風景が続きます。
渋谷から新宿ほどの距離でしょうか。
渋谷から新宿までが、全て無人、さら地の荒野になったんです。
ガードレールは、流されたままです。
それらや、様々ながれきは片付けられ、何もない荒野となっています。
海から高台のない限り、どこまでも津波は進んでいきました。
本当は半壊した家屋などの写真もあるんですが
その掲載はやめました。
見るのがつらく、PTSDになる人もいるかも知れないからです。
稲作農家の人々が、休耕田をほったらかして、
補償金でパチンコ屋通いに時間を潰していたら、
片山さつきは、また実名でつるし上げ攻撃するんだろうか。
杉ちゃんの、生まれ育った、相馬。
つづく・・・
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