- 2016.11.22:長野県川上村・続報
- 2015.03.23:第17便「おカタいのにユルい宮城県庁」
- 2014.04.21:第16便「古き佳き仙台市役所」
- 2013.08.19:第15便「標高1135.3mの村のトイレ」
- 2013.06.24:第14便「長野県上田市役所」
- 2012.02.14:第13便「東京都庁のトイレの落書き」
- 2011.09.02:第12便「なでしこリーグの試合」後編
- 2011.08.26:第11便「なでしこリーグの試合」前編
- 2011.08.12:第9便「東京駅の、トイレの、落書き。」前編
- 2011.08.05:第8便「柴又の、トイレの、落書き。」
サブ・コンテンツ
- 2023.03.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑦
- 2023.03.04:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑥
- 2023.02.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑤
- 2023.02.25:[Radio] walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:[Radio] walkin’ to the beat everlasting③
第10便「東京駅の、トイレの、落書き。」後編
それにしても、落書き、沢山ありますね。
その意味だけでは、今までの区役所より取材は楽ですが。
落書きも多いが、駅構内には、日本各地からのポスターも多い。
「日本中の誰もが
節電を心がけるこの夏。
涼しい信州でゆっくり滞在。」
とな。
全国の企業の自家発電の電力を
わざと市場に流通させないようにしていて
本当は電力は余ってるよ。
なのに、商魂たくましすぎるコピーですね。
会津のポスターも沢山貼ってありました。
観光客が激減して、大変なんだろうなあ。
伊豆・湯河原。
「子供が大きく
育つのは、
こんな夏かも
しれません。」
放射能が怖くて海も入れず
魚も食べられない夏ですよね。
こんな夏は、確かにそうは経験できませんが。
どーゆー意味で書かれたコピーなのかしら。
三菱重工が、クリーンエネルギーの広告。
お前ら、原発も造ってやがるだろーが。
腹が立ってくる。
金儲けのためなら、何でも造って売ってきたこの国。
もう、そんな経済至上主義は止めないと、
この国は壊滅しちまうのだ。
腹が立つので、トイレに戻ろう。
「ばかへ たん つばはべんきの中にはけ」
ウフ!
風紀委員のような文面だけど
落書き自体はマナー違反なんよね。
「この世にふんにょうたれてくさいいきをはいているだけ」
うん、その通りだよ。
寅さんも言っていた。
「おい、こら、おまえ誰に聞いてるんだ、『恋をしたことがありますか?』よく言うよおまえ。オレから恋を取ってしまったら何が残るんだ。三度三度飯を食って屁をこいて糞をたれる機械。つまりは造糞機だよ。な、おいちゃん」
寅さんが言うと、不潔じゃなくなる。
お、トイレにエロ本置きっぱなし、
このシチュエーションも、懐かしい。
久しぶりですね。
週プレは、僕も記事にしてもらったことがある、イイ雑誌です。
これは長文だ。
よほど鬱積してたんだ。
それにしても、先程から
みんな筆跡が似てるんだが。
同じ人があちこちのトイレで連続書きしてるのか?
東京駅には、日本中から、いろんな人が集まる。
あの福島の原発からそう遠くない
(福島第一原発から東京駅までは約220㎞)のに
これだけ沢山の人がやってくるというのは
他の国の人から見ると、かなりの驚きなんじゃないかな。
でも、僕は東京じゃないと生きていけないし、
東京を訪れないといけない人も沢山いる、
観光で来る人も多いだろう、
東京に住む子供に会いに来るお年寄りもいるだろう。
この日もまるで日本に何もなかったかのように
沢山の人が笑みさえも浮かべて、東京駅を行きかう。
東京は世界有数の都市で、
こんなに高い弁当が流通する。
汽車は放射能を運んで来る、
とてつもないため息が漂い、
仙台行きの汽車は行き、
人は落書きする。
それでも生きていき、
人は、落書きする。