第11便「なでしこリーグの試合」前編

文と写真 鎌田浩宮

data_photo

なでしこジャパン世界一にドえらく感動いたしまして、
速攻、なでしこリーグの試合を観に行こうと思ったのだが
調べてみると、意外なほどに東京での試合がなくて。
うおお、わじわじ!

しかし、遂に駒沢オリンピック公園陸上競技場でやるではないの!
2011年8月14日・日曜日 午後3時より、
現在リーグ2位の日テレ・ベレーザ 対 8位の福岡J・アンクラス。
http://www.verdy.co.jp/beleza/belezatop/
http://www.anclas.jp/

 img_tm_beleza

駒沢公園は隣町にあって、子供の頃から遊んでいた場所。
そんな近くにお越し下さるなんて、なんてありがたや!
だってあーた、世界一の方々が、ご近所さんで、しかも入場無料!
行かないわけが、ありません。

入場無料の原因は諸説あって
それこそチケットをもぎる人の人件費さえまかなえないとか、
有料にすると、競技場使用料が高くなって払えないとか。
でも、そんなキビチイ状況も、今のうちだけでしょう!
来シーズンからは、ガラッと変わっちゃうはず。

img_tm_anclas

さてさて、いざ調べるとですね、
あらゆる情報が手に入らないのです。
ネットをいくらクリックしても
入場開始、開門時間さえ分からない。

item_18_1

さらに今回は、
なでしこが世界一になって、初めて都心でやる試合。
しかし、この競技場は2万人を収容できる。
どのくらい行列ができて、
どのくらい早めに行ったらいいか、
全く情報がない!
まさになでしこリーグが経験したことのない、
未知の領域に入った証しなんでしょう。

belezaT

事前練習を見るのも楽しいし、
これは後ろの席になるのを覚悟し
ちょい遅かったが午後1時過ぎに到着!

kanban

すると。
ありゃりゃ、可愛い看板、これだけ。
このくらいは、にわかファンとしては予想していましたが
行列は100人に満たなかった。
昔からのファンと思しき人ばかりだなあ。

で、熱烈なファンと見受ける方が
自作のチラシを下さったぞ。

chirashi

8月17日に都庁前で行われる
なでしこ4選手への表彰式に行こう!というチラシだ。
さすがだなあ、ファンって偉いなあ。
こうした手作りの応援って、素晴らしい。
(でも、僕ぁ石原都知事が大っ嫌い、
行くと奴に確実に野次を飛ばしてしまうので
行くのを自粛しました)

1時45分頃に開門。
受付でチラシを3種いただく。

omote

ura

これはベレーザの今日の試合のパンフレット。
今回ロンドン五輪予選にて
唯一新メンバーとしてなでしこジャパンに招集された
永里亜紗乃選手のインタヴューもあって読み応えあり。

 

hottomotto

これはホットモットの150円割引券付き・なでしこリーグ日程表。

 

waribikiken

これはなんとよみうりランドの特別割引券なんよ!
涙ぐましいばかりのサーヴィスが心に染みる。
僕等のライヴで例えたら、
両親のインタヴュー写真に手作りのおにぎりと銭湯の回数券つけて、
ってところかしら?

なでしこジャパンがなぜこんなに愛されるか、
理由の1つは、
まるで、売れないバンドマンのような
今時あり得ないほど過酷な環境を
ものともしなかったところでしょう。

item_17_1

我等がエプスタインズ社の重役、オーツカ氏率いる
the Great Rollingflower というバンドは
とっくのとうにメジャーデビューして
海外をツアーで回れる実力があるんだが、
やっぱりなでしこジャパンと同じように
金メダルでも獲らん限り正当な評価もされず
あわやひえを炊き、草をもいで喰らう生活をしてる。

ribon_mag

でも、なでしこも、Rolingflowerも
いつもにこにこしていて、
誰かみたいに現状ばかりを嘆かない。

現状を嘆くことがジンセイの主眼になってしまう人も多い中、
そんなジンセイをいきいきと楽しんでさえ見える彼女達が、
世界一になったことに深く共感したのだと思う。
だからRollingflowerの皆さんも、
優勝した時のなでしこも、
いつも笑顔でした。

お、後編では、きちんとトイレの取材も書きますぞ。

後編へ続く…

2011.08.26