東京にて上映での観客の声(2)

2014年10月4日と5日、
渋谷・アップリンクファクトリーで行われた
映画「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」
ロードショウでの
10月5日分のアンケートのほぼ全てです。

この日は
大友太郎監督・鎌田浩宮監督の
2人の舞台挨拶が実現。
高校生の頃から20代まで
映画を共作してきた2人。
数十年ぶりに共同制作をし
舞台挨拶できた喜び。
客入れのBGMも
大友映画に鎌田が作曲した
サウンドトラックからでした。

東京なので、
観客の中には

古くは鎌田の小学校時代から
学生時代、社会人時代の友人も多数。

古くから大友・鎌田作品に触れているので
深い部分に言及してくれたものや
遠慮のない辛口のアンケートも集まりました。
重箱の隅をつつくようなもの?もありますが
それでは以下、ご紹介しますね。

非常に考えさせられます。
自分の身近に死と生があるというのを感じました。
(男性)

グレイト!方言もグレイト!
(男性)

かまちょのことが、よく分っているつもりだが、よく分った。すてきだと思う。
(男性)

言葉にするのは難しいのですが、とても心に残る映画でした。
鎌田さんの人柄がとても良く出ていて、ホッコリしましたが、とても深いな…と思いました。
(女性)

撮られる側と撮る側の信頼があるのか安心感があるのか、とても自然でよかった。
最後がクソじじい発言で終わったのもカマチャらしさが出ててよかったです。
(男性)

杉本さんのお父様、素敵な方ですね。
人の暮らしの強さと弱さも、あたりまえにある、そんなあたりまえを呑みこんだ人の強さを感じました。
(男性)

お父さんが魅力的で、ずっと見ていたいと思いました。
私は被災地に友人や親せきがいません。
これからは、被災地のことを考える時、思い出す顔と声ができました。
(女性)

杉本父の、地に足着いた生き方が感じられてよかった。
よりそってるのかな。
よりそわせてくれているのかな。
よりそわせてもらってるのでもいいんじゃないかな。
(無記名)

タイトルからイメージしていた感じの内容だったと思いました。
プラスα何かあった方が良かったのかな?
(男性)

私だったら、もう少しコンセプトを明確にします。
しかしそれは各々のスタイルの問題。
(男性)

企画してから完成させるまで多くの苦労、なやみがあったかと思いますが、公開するまでこぎつけたことに敬意を表します。
表現論・方法論としては意見したい部分もありますが、次回一献傾けながら語りましょう、お疲れ様です。
(男性)

日常が静かに放射能によって、じわじわ侵されていることを心配している鎌ちゃん、というのが伝わりました。
後に残された者の苦しみ、無念な想いや前に進めないもどかしさが“今”なのかなあと。
もっとできる範囲で、周りに優しく心を配れるようになれるといいなと思いました。
(女性)

すごくよかったです。ほんとに。
集中して観ました。
素直にすんなり?いやちがうな、入ってきました。
お野菜より、ハトのふん吸い込む方がひばくするので、カマダさん全く気にしてないかと思ったよ!
(女性)

沖縄の人が人生を生きぬくためにおぼえたという「なんくるないさ」は、あきらめがふくまれていると聞いたが、それを思い出す。
海がきれいだった。
(無記名)

生きてゆく為には目をつぶらなくてはならないこともある。
ただそれが、自ら進んで選択したことなのか、都合の悪いことは隠しごまかし、そう思い込まされていることなのか、周りがそうだから、と流されていることなのか…。
一言では片付けられない、今を生きてゆく人々の姿そのままを見せていただきました。
宮さまの想い、やさしさ、葛藤、が一つの物語にしていたのだと思います。
ありがとうございました。
(女性)

かまちゃんと杉ちゃんとが出演の映画ということで、その前知識がない人とは見方がことなるかもしれないけど、心からの心配とか、何かをしてあげたいという行動が、お互いの人にとってしあわせをうむという交流をみれてうれしいです。
原発の不安を直視しないというのも個人としてのしあわせの追求の1つの形としてあるんだというのを、かいまみれました。
そういった背景がある中での、あらためての“人生”というのを考えさせられました。
上映の告知をしてくれてありがとう。
(女性)

自主映画、懐かしいなーと思って来ました。
いかにも続編ができそうな終わり方でしたね。
次のお土産はモンゴルウォッカは?
女、子どもが全く出てこないところがFUKUSHIMAの映画なんだなと感じました。
だけど、これは鎌田浩宮さんの映画なんですね。
第三者として大友さんがカメラを回して編集しているところが、いいですね。
すごく中に入っていけました。
杉田さん(お父さん)についてもっと知りたくなりました。
例えば奥さんを事故で亡くされたのは何年前だったのか、など。
続編ができたら、またお知らせください!!
(女性)

亡父もカリエスを子供の頃に煩っていた。
小学生2-3年の時、既に死線をさまよっていた。
克服し78歳まで生きた。
茨城はすっかり忘れさられているが1999年東海原発が臨界事故を起している。
福島・相馬程ではないが、線量は相当高いはずだ。
ただ茨城の人々は線量が高い農産物を食べ続けている。
父は、母が九州から取り寄せた野菜を最後まで食しなかった。
線量の多寡ではなく、生まれ故郷の野菜を食べられる時期まで、点滴しか受けつけなくなるまで食べ続けた。
それが茨城で生まれ、茨城で死んだ父の最後のこだわりだったのだろう。
そういう人間がいることも理解して頂きたい。
彼には茨城で生き、食べ、茨城で死んでいくことは覚悟の上だったのだろう。
(男性)

お父さん、いい人。
カマチョのことを大きく受けとめてくれてる。
お父さんが何してくっているのか、そっちが心配というか、気になった。
いい暮らしをしてる。
映画を通じて何が言いたいかよくわからなかったけど、放射能、食べ物、幅広い見方はあっていい。
だからこそ何が言いたかったのかよくわからなかったんだけど、福島の野菜より線量より気にしなきゃいけないことはいっぱいあるし、まあとにかく自分のことに目を向けた方がいいんじゃないかとか、思った。
視野を広く、とか言ってるとメッセージ性のあるものは作れなくなるのかも知れないけど、何を書いているのか良くわからなくなってきた。
映画としては、カマチョの主演だったから面白く見れました。
しかし、太ったなー。
とまれ、カマチョが元気に生きてることがわかって良かった。
楽しかったっす。
大友カントクの絵は良かったと思う。
(男性)

カマタ、やせたほうがいい。
きょうは散髪していて良いと思ったよ。
(男性)

【音楽について】

編集は大友さんがシビアに、それに思いをこめたい鎌田さんがしっかり音楽で感情をこめる…というバランスがとてもよかったです。(女性)

日常の何気ない風景の中に否が応にも介入してくる不安を、宮さまのチャーミングな曲に入り込む不安定なメロディーがとても良く表していました。(女性)

映像とあいまって、その時にそこにいる雰囲気や心境が伝わってくる音楽で、よかったです。(女性)

映像に寄り添った「よい音楽だった。」時々政治色、メッセージ色が強くなりがちなポイントを音楽がクールダウンしてくれていた。(男性)

鎌田さんの思いがダイレクトに伝わる。(無記名)

せっかく鎌田くんがやるのならもう少し音楽を入れてもよかったのでは。(男性)(同様意見あり)

とてもよかった。ちょっと鋭い感じだったけど。(無記名)

少し重かったかな。(女性)

はじめの方の音楽しか、集中してきいてなかった!きっととってもなじんでたのネ。(女性)(同様意見あり)

非常に申し訳ないが坂本龍一氏評と同じ感覚をもちました。映画全体がとても自然体な空気が流れていたので音楽なしでも映画としてとてもよいものだったと思います(ゴメンね)。(男性)

ギターもうちょっとちゃんと演奏した方がいいよ よっぱらっていたのか(男性)

ピアノタッチが少々粗かったかなと。映画音楽としての演奏はせん細なタッチというか、気にならないなめらかさが良いのかなと思いました。(男性)

ちなみに、
復興ースターは

前日で完売してしまったので
この日の販売はなし。
小諸と渋谷での売上金額は
10475円
でした。
これは全額
福島のために使わせていただきます。
具体的に決まったら
本サイトで発表しますね。

 

杉ちゃんのお父さんは
映画の中で
除染していない
自分の畑の作物を
食べています。

鎌田も時に
共に食します。

除染にはお金もかかるし
その後再び肥沃な土にするのは
容易なことではありません。

何代も前から
その土地に生き
自分で育てた物を
食べる喜び。

仮設住宅に住んでいる人や
避難先で生活する人は
そんな生きがいを
奪われてしまっています。

鎌田も手伝ったのですが
畑仕事をすることで
足腰は鍛えられるし
陽を浴びての労働は
気持ちのいいものです。

安易に畑の物を食べるなと言うのは
かえってお父さんの寿命を
削ってしまうかも知れません。

さあ、
この後上映は
大阪、那覇、名古屋と続いていきます…。
どうぞ応援のほど
よろしくお願い致します。

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2014.10.08