EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#39「名護市議選を終え」

文・やんぼう
構成・鎌田浩宮

2014年9月7日、
辺野古のある
沖縄県名護市で
市議会議員選挙が
ありました。

結果は
移設反対派が1議席減らしたものの
与党を堅持しました。
野党・自民ら移設推進派は
1議席増やしたことになります。

ここに名護市の
苦悩が
垣間見えます。
国という
強大な権力に
ここまで圧力をかけられながら
反対を貫くのは
想像を絶することです。

冷静に見れば
その圧力のために
若干ではあるが
市民の中に
推進派が浸透しつつある
わけです。

そこで早速、
いつも貴重な生の声を
聞かせて下さる
沖縄生まれ
名護市在住の
やんぼうさんに
今回の模様を
レポートしてもらいます。

県外の方も
自分の住んでいる所の
自然が破壊され
米軍基地が造られる
と考えながら
読んで下さい。

昨日の名護市議会選挙 とりあえず過半数確保でほっといます。

目標は16議席 立候補者全員の当選だったのですが
結果は14議席でした。

選挙期間中はいつもと変わらない街宣車が走り回っていたのですが
野党候補は、一切基地問題には触れていませんでした。
新聞紙上の公開質問でも与党候補者は移設反対を明言していましたが
野党候補は推進を明言した人はごく一部で大多数は無回答という
無責任なものばかりでした。
選挙が終わるととたんに無回答だった人たちが推進派に早変わり
だまされたと思った人もいると思います。

更に無責任な発言をした国会議員もいました。
県内移設反対を公約に掲げ当選したにもかかわらず
公約を覆した宮崎政久です。
沖縄タイムス・9/7朝刊の社説で「公約を見極めて投票しよう」
に、与党議員への誘導だと噛みついているのです。
唖然です。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=82303

社説[統一地方選]公約見極め投票しよう

 きょう7日、県内24市町村(5市6町13村)で、一斉に議会議員選挙が行われる。竹富町を除く23市町村では、その日に開票され、議会の新たな勢力分布が決まる。

 7日に投開票を予定していた伊江、中城、渡嘉敷の3村議選が無投票となったほか、本部町、伊是名村の2町村長選も現職以外に立候補の届け出がなく、無投票当選となった。大宜味村は村議選と村長選のダブル選挙となる。

 2014年の統一地方選は、前回と全く異なる政治環境の下で行われる。

 4年前の統一地方選は、民主党政権の下で戦われた。今回は自公連立の安倍政権の下での選挙である。

 日本の政治は4年前と違って、自民党の国会議席占有率と支持率が他党に比べ突出して高い「1強多弱」の状態にある。

 その一方で、集団的自衛権の行使容認など、反対の民意を考慮しない安倍政権の強引な手法が強い批判を浴びてもいる。

 こうした国政レベルの政治状況は地方選にどのような影響を与えるのだろうか-それが全体を通しての注目点だ。

 もう一つの注目点は、米軍普天間飛行場の辺野古移設に対する有権者の反応である。とりわけ名護市議選の結果はこれまでにない重みを持つ。

 1月の名護市長選は、正面から辺野古移設の賛否を問う選挙となり、移設に反対する稲嶺進氏が再選を果たした。市議選で再び民意が問われることになるが、どのような結果になっても、この問題に与える影響は大きい。

    ■    ■

 埋め立てによる新基地建設を容認する市政野党の候補者が議会の過半数を占めた場合、議会で「移設容認決議」が行われる可能性が高い。

 そうなると、二元代表制の地方自治体で、市長と議会の考えが正面から対立し、民意がねじれることになる。

 市政与党が過半数を占め、議会でも移設反対の声が堅持されることになれば、反対の民意の強固さが示されることになる。

 市町村議会議員選挙は、地縁血縁によって大きく左右される。暮らしに直接関わるような身近な政策が優先され、候補者もその種の政策を前面に掲げ、有権者に訴えてきた。その構図は基本的に今回も変わらない。

 しかし、名護市議選がそれだけで済まないのは、新基地建設が名護市民を二分し、市の将来像を左右するだけでなく、沖縄全体に影響を与え、未来の人々の生活にもその影響が及ぶからである。

    ■    ■

 米国のクリントン元大統領は2000年7月に来沖、糸満市の平和祈念公園で演説し、「沖縄における私たちの足跡を減らすために、引き続きできるだけの努力をする」と語った。

 普天間返還に伴う辺野古埋め立てと新基地建設は、その趣旨に合致する政策なのかどうか。

 それを判断するのは有権者であり、その機会が一連の選挙である。

 1票の持つ重みをあらためてかみしめ、公約を吟味して投票したい。

(2014年9月7日 沖縄タイムス 社説より)

 

公約も見ずにどうやって有権者は候補者を選ぶのでしょうか?
公約とは有権者との約束のはずなのにね。

選挙は終わりました。
当選された皆さんには名護市のさらなる発展のために
頑張って頂きたいと思います。
足の引っ張り合いだけはしないで欲しいです。

 

基地問題は市長選挙でも市議選でも沖縄の民意としても
反対の意志は示されています。
全国の皆さんはこのとを良く考えて欲しいし自分の地域に
置き換えて考えて欲しいと思います。
辺野古は更に反対抗議が強くなってきます。

反対に賛同している皆さん
是非どんな形でもいいです。力を貸して下さい。
宜しくお願いします。


2014.09.08