- 2013.12.19:第118話 第5章「パパになる?」の巻
- 2013.06.29:第117話 第4章「ろんどんからの浅草、なう」の巻
- 2013.06.23:第116話 第4章「London Calling? そんなのあったよね?」の巻
- 2013.03.28:第115話 第4章「ノッティングヒルのカノジョ」の巻
- 2013.03.21:第114話 第4章「ロンドンの春はまだ遠い」の巻
- 2013.03.15:第113話 第4章イングリッシュブレックファーストの巻
- 2013.03.07:第112話 第4章「パインツとクリスプス、そしてプール」の巻
- 2013.02.28:第111話 第4章「さよならクリス、そしてこれから」の巻
- 2013.02.07:第110話 第4章「ロンドンの曇り空な朝」の巻
- 2013.01.31:第109話 第3章「カノジョの香りのする部屋」の巻
サブ・コンテンツ
- 2023.03.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑦
- 2023.03.04:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑥
- 2023.02.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑤
- 2023.02.25:[Radio] walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:[Radio] walkin’ to the beat everlasting③
第10話「マイiPadの巻〜後編〜」
前回の続き…
さてさて、仕事をいつものごとくそつなくこなし?
残業も、お付き合いの一杯も今日のところは、なしということで。
なぜって?そりゃあもう、まっすぐ家に帰って、
iPadの設定をしなければならないからでしょう。
そうだ、帰りにコンビニでiTuneカードを買って帰ろう。
とりあえず3000円分もあればいいだろう。
帰路につく
ただいま〜!といったところで、
エサと散歩を待つクリスが、ウォンと吠えるだけのいつもの平日。
まあ、そんなことはどうでもいい。
コンビニで買った弁当と3,000円分のiTuneカードを手にリビングへ
「あらら?」
ソファーの上に置いてあったはずのiPadがない。
エサをほしがり足下にまとわりつくクリスに
「iPadしらねぇ?」と、意味なくつぶやく。
んなこた、知るわきゃねーだろ!ハヤクエサヨコセ!と吠える。
とりあえず、エサだけやり、おとなしくなった隙に部屋中を探す。
・・・ない。
ボクのiPad、いやボクのものとなるハズのiPadがない。
どこを探してもない・・・
新品の箱もない・・・
いやな予感・・・
箱ごと持って行ったということは、まさか・・・
時刻は夜の10時過ぎ
カノジョはお仕事の真っ最中なので、
この時間は電話にはおろかメールの返信もしてはくれまい。
なんとなく、悪い予感がしつつも希望半分、諦め半分のメールを打つ。
「朝ソファーの上にあったiPadどうしたの?」 で、送信。
真夜中になるであろう返信を、試験の結果を待つ気持ちで待つ。
am2:38
「あーアレ?アゲハにあげちった♥」
アゲハ、ああ、同僚というか、キャバ嬢仲間のヤツか…
一度、ベロベロで明け方2人でウチにきて
シャンパン空けて大騒ぎしてリビングとトイレを汚して帰った
アノ小悪魔アゲハ…か。
はあ、やっぱな…
質屋で換金したと半ば諦めていたものの
人様にくれてやるとはね…
どうせくれてやるならボクにくれりゃあいいのにさ…
後日談、その小悪魔アゲハのヤツ、ヤマダでiPhone4を購入して
「やっぱiPadもデカイから買おう」となったとき、
「あ、それ客にもらったからあげるね!」となったらしい。
まあ、カノジョにとっては、どうせ興味のない貰いモンだったわけで…
休日、カノジョに無駄になったiTuneカードの話しをしたら
「ナンダ、ンじゃ、プレゼントしてあげるよ♥」と微笑みかけられた。
しかし、それはそれで、なんだかうれしくない。
iPad、結局、どうでもよくなってしまった。
タイミングというか、縁がないというかね…
また、どこぞの客にもらったらボクに頂戴!
そう、カノジョには聴こえないため息まじりの声でつぶやくのであった。
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