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- 2023.02.25:[Radio] walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:[Radio] walkin’ to the beat everlasting③
おかえりなさい、みのさん。
文・鎌田浩宮
みのもんたさん
が
あやまらない、
と
マスコミ
が
騒いでいる。
みのさんのおかげで、これまで視聴率が取れてたっちゅうのに、手のひらを返す芸能界は恐ろしい。
僕は、特段みのさんのファンではないんです。
朝ズバもそんなに観ていないし、ごくたまに観た時も、久米宏や筑紫哲也ほどの批評眼は感じられなかった。
みのさんってばやっぱし、昔やってた、プロ野球珍プレー番組のナレーションでしょ!
子供の頃、腹を抱えて笑わせてもらったなあ。
でも、みのさん、実はラジオで最近、こんなにいいこと、喋ってたんだ。
ちょいと、このyoutube、聴いてみて下さいな。
びっくりしたよ!
これだけはっきりと反原発、反東京五輪をテレビやラジオで言ってくれてる人、他には誰もいない。
今、このyoutubeを聴けない人、こちらのサイトが、文字起こしをしてくれています。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3272.html
助兵衛のセクハラだろうと、酒豪だろうと、女好きだろうと銀座クラブ好きだろうと、その人がまともなことを言っている時は、聞いてあげるべきだ。
童話「裸の王様」だって、裸だと言ったのは、愚民とされているただのおじさんだったんだから。
今回の息子の逮捕も、みのさんの反原発発言を封じさせるための陰謀なんじゃないかと、ネットでは盛んに噂されたほどだ。
自殺
でも
すれば、
溜飲
下がる
のか。
で、ここからが本題なんだけど、もんたバッシングをしているメディアは、宮崎勤の父親のように、責任を感じ自殺でもすれば溜飲が下がるのかしら。
バッシングをしている人々は、自分がもし罪を犯してしまった場合、親に謝罪してもらいたいのかしら。
そんな成人、ただ親離れしていないだけでしょ。
代わりに誰かが死ねばいいなんて、近代文明以前の思考でしょ。
次長課長の河本さんがバッシングを受けた時に、エプスタで
にも書いたけれど、その家族にどんな背景があるのかも知らずに、やみくもに親子で責任を取れというのは、おかしいです。
ある日の夜、僕は友達のおじさんと、酒を酌み交わしていた。
「キャマダ君は、神経質なところがあるねえ」
とおじさんに言われたので、僕は自分の育った家庭環境の話をした。
するとおじさんは、言ったのだ。
「それはよく分かったけれども、もう大人になったのなら、それを自分で克服する力が、大人には備わってるんだよ」
親のせいにし続けていては、自身の成長は、金輪際あり得ない。
この言葉のおかげで、僕は「家族」というものを、理解できたのだ。
家族
は、
解散
していく
ものなのだ。
みのさんの息子がどんな家庭環境で育ったとしても、今回の犯罪を親の原因とする文化は、幼い。
だから逆に、河本さんは自分の身を粉にした努力で稼いだ財を、親の扶養に使おうと使うまいと、他人が口を出す文化も、幼いのだ。
河本さんが複雑な家庭環境で育ったことは、周知の事実だ。
それを克服して、彼は芸人として精神的にも経済的にも、独立した個人になることができた。
僕の父は働かず、女を作っては家出をし、の繰り返しだった。
僕は子供の頃から新聞配達をしたりして、買いたいものも買わず、家計を助けていた。
父の死後には、借金だけが残った。
その請求が、僕へ来たとしたら。
僕は、まともに生きていかれなかっただろう。
その逆も、然り。
もしも僕が罪を犯して、残った母に罪の償いが求められたとしたら。
だから、家族は、解散していくもんなんです。
そして、別れた個々が、新たな家族を作るのだ。
みのさん、安心して、朝ズバ、戻って来て下さいな。
分かっている人は、ズバッと分かっているから。
そしてまた、反原発の話、ズバッと聞かせて下さいな。
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